2005年05月31日

カゴメの株主優待

kagome2005a_yutai.jpg

半年ごとのお楽しみ,カゴメの株主優待が届いた.
これから夏を迎えるということで,飲み物中心のラインナップだ.

今回の注目はプチパスタかな.私のところに届いたのはペペロンチーノなのだが,同じシリーズの中にカポナータというのがある.カルボナーラの間違いじゃないのかと思って検索してみたところ,ラタトゥィユのイタリア版らしい.

しかし,秋に株主優待として届いた海鮮イタリアン鍋がまだ残っているし,レトルトのパスタも食べてない.
この記事を書くために確認してみたところ,パスタの方は賞味期限を1ヶ月くらい過ぎている... うーん,大丈夫かな?

投稿者 saihide : 06:18

2005年05月30日

約20個の質問

いつものようにネットを巡回していたところ,約20個の質問で思い描いたものを当てるというサイトが紹介されていた.
また適当なお遊びプログラムだろうと思って試してみたところ...

げっ! 当てられた!

こんなのを当てられるとは思わなかったので,かなりの衝撃.
もう一度,今度は近くにあったものでやってみることに.
今度は外れたが,最後に出てきた候補の中にはかなり近いものもあった.

おそらく単語ごとに属性のデータベースをもっていて,その属性に関する質問をしているのだろうが,こちらの回答ごとにデータベースの追加・修正をしてそうな感じ.ならば,利用者が多くなればなるほど正解率は高くなっていくはず.

ということで,正解率向上のために一度遊んでみて欲しい.

投稿者 saihide : 00:28

ZIPPO タイムコンパス

timecompass.jpg

私は腕時計という奴がどうも苦手で,ストップウォッチを時計代わりに長い間愛用していた.
なぜストップウォッチなのかというと「たまたま家にあった」であり,長い間使っていたのは「壊れなかったので買い換える必要がなかった」ためだ.

松山に来たときにもストップウォッチを使っていたかどうかは既に忘却の彼方なのだが,腕時計をしていた記憶はないので,ストップウォッチではないにしても,何か適当なものでお茶を濁していたのだろう.
とはいえ,「いい歳をした社会人がちゃんとした時計をもっていないのはいかがなものか」という意識はあったので,方位磁石がついている懐中時計を探していた.しかし,なかなかいいものが見つからず,懐中時計と方位磁石を別に持つべきかどうかとも思い始めていた.

そんなある日,学生さんが腰からぶら下げているのを見て「これだ!」と思ったのが,このZIPPOのタイムコンパス.カラビナで腰からぶら下げることが可能,方位磁石&温度計つき,さらにZIPPO.必要な条件をすべて満たしていた.
ということで,松山の百貨店などを探し回ったのだが見つからず,大阪に出張に行った際に購入してきた.

で,これまで愛用してきたわけだが,本日,手慰みのためにカラビナ部分に指を突っ込んでクルクル回していたところ,すっぽ抜けて地面に激突.そのまま時間が止まってしまった.

この時計,それほど高いものでもないし,買ってからちょうど丸3年が経過しようかというくらいだったのだが,買って1週間もしないうちに洗濯機の中に投入されたことに始まって,あちこちにぶつけたり,洗濯物ごと投げ落とされたり,自力で電池を交換しようとしてと裏ブタを傷だらけにされたりと,さまざまな試練の荒波(&荒渦)を乗り越えてきた歴戦の勇者である.

それがあれしきの遠心力+位置エネルギー+アスファルトに負けるとはちょっと思えない,というか,思いたくない.
この時計は名古屋で学会発表したときも,北海道で財布を落としたときも,自動車教習所で泣きそうになってたときも,私とともに時間を刻んできた時計なのだ.
(ちなみに小学校で行ったPC教室に引率に行った際には,この時計のおかげで「腰からぶら下げている先生」と一部のお母さん方から呼ばれていたらしい.)

とはいえ,止まっているのは事実なので,何とかしないといけない.
順当に考えれば修理することになるのだろうが,あいにく購入したのは大阪.しばらくは出張の予定も無い.仕方ない,新しいやつをネットで買うことにするか.
この止まった時計は保管しておくとしよう.運が良ければ,また動き出すかもしれないし.

投稿者 saihide : 00:25

2005年05月29日

匠味十段@緑モス(BlogPet)

グラハムはさいと正真正銘が限定した?
さいと機会へ限定された!


5/14に記事にした後に安値で買い戻すことで,大きな利益を得ることができる.そこで信用売り(いわゆるカラ売り)を仕掛けておいて,終わりにかけて下げ基調だったこともあるし,結局は暴騰騒ぎの前よりも下げるかなあ.うーん,やっぱり売っておくべきか?..


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 12:09

洋魂和彩 KURUN(洋食)

出稼ぎ終了の自分へのご褒美としてCrownJewelを買った後,ご褒美その2としてランチを食べに行くことに.
遠くまで行く体力と気力がなかったので,どこか近場で済まそうということで,とりあえず大海道まで出てきた.で,そこで目に付いたのがKURUN.そういえば入ったことが無かったなあということで,ここで食べることにした.

諸般の事情で裏口から入ったのだが,店がとても長細いことに驚いた.うなぎの寝床というやつだな.
昼のピークは過ぎているはずだが,日曜日ということもあってか,かなりの盛況.店の人に一人だと告げるとカウンター席へ案内された.

このKURUN,長いカウンターがあること,カウンター席が二人がけのベンチシートであること,カウンターの向こうが厨房になっていて,その間に色々な調理器具がぶら下げられていることなど,以前行ったキートンとの共通点が目立つ.
キートンもKURUNもD-51JAPANという会社が運営している店なのだが,そのせいだろうか.ちなみに,鷹ノ子のGIENや中華料理の開縁(KAIEN)も同じD-51JAPANが運営している.もしかして,この2店も同じような店の造りになっているのだろうか.

さてランチのほうだが,洋食,オムライス,カレーの3種類のセットから選ぶことになる(どれも1050円).なんとなくカレーな気分だったので,カレーランチを注文.

しばし待っていると,サラダとスープが出てきた.

kurun_1.jpg

この角度から見ると普通だが...

kurun_2.jpg

横から見るとこんな感じになる.
周りのお客さんの前に謎の杯っぽいものがあるなあと思っていたのだが,スープ皿(カップ?)だったのね.
ちなみにサラダの皿も変わっていて,横から見るとボウルっぽくて,えらく量が多いなあと思ってしまうのだが,実は皿の厚さがかなりあるため(中身は空洞なので見た目よりも軽い),実際に入っている量は横から見た時の印象に比べると少ない.

写真撮影も終わり,スープとサラダを食べていると,メインのカレーがやってきた.

kurun_3.jpg

ご飯が赤飯っぽく見えるが赤飯ではない.五穀米というやつだろうか.
上に乗っかっているのは海老フライとカニクリームコロッケ.メニューには「ジャンボ海老フライ」とあったのだが,確かにジャンボだ.

ということで,早速いただきます.
うーん,カレーはもうちょっと辛い方がいいかな.ラルキーで辛さ3をそれなりに食べられるようになってしまって以来,カレーはある程度辛くないと満足できなくなってしまったようだ.
海老フライだが,この手の立派な海老フライを食べるのは久しぶりだったということを差し引いても,これは美味しかった.思わず尻尾どころか頭までバリバリと食べてしまった.
カニクリームコロッケは特に記憶に残っていないところからすると,それなりの味だったのだろう.

さて総評だが,味自体は十分美味しいんだけど,晩ご飯だったらまだしも,やっぱりランチに1000円出すのはちょっと抵抗がある.1000円出すんだったら,せめて食後のドリンクも付けて欲しいところだなあ.

投稿者 saihide : 00:34

2005年05月28日

Beefeater CrownJewel(ジン)

crownjewel.jpg

しばらく前のことだが,出稼ぎが終わったので,自分へのご褒美を買うことにした.
ご褒美というくらいだから,普通では買わないものを買おうということで,思いついたのがBeefeater(ジン)の上位機種(?)であるCrownJewel.
通常のBeefeaterが1000円もあれば買えるのに対して,これは2500円くらいする.ボトルの容量が違うので単純に2.5倍の価格というわけではないのだが,2倍近い価格であることには違いない.
おそらくこんな機会でもない限り,買おうという気にはならないだろうから,真昼間から大学近くの酒屋に行き,少々罪悪感を感じながら購入してきた.

いつものように冷凍庫で冷やしてからロックで飲んでみた.

まずは香りだが,通常のBeefeaterよりは柑橘系の香りが強いような気がしないでもないが,世間で言われるほど香り高いかどうかは微妙.うーん,冷凍庫で冷やしたのがまずかったか?

次に味の方だが,はっきり言ってキツイ.ちなみに通常版は40度なのだが,CrownJewelは50度だ.飲むと,カッ!とくる.舌はピリピリするし,喉は熱くなる.
で,そのあとにフワッとジン特有の香りと,これまたジン特有のほんのりした甘さ(を私は感じるんだが)がきて,驚いたことに,レモンを入れていなくても柑橘系の味(香り?)がする.このあたりが「香り高い」と言われる所以だろうか.
氷が解けてくると,飲んだときのカッとくる感覚は薄れていき,甘さや香りが前のほうに来るのだが,それでもやっぱりカッとくるなあ.

さて,総評だが,はっきり言って,私はCrownJewelを買うんだったら通常版を2本買ってしまうような気がする.
これまでの経験からすると,私はいわゆる「辛口」よりもちょっと甘めの酒のほうが好きなようなのだが,今回もこの傾向が如実に現れているようで,通常版に比べるとCrownJewelはかなり辛口なのだ.となると,個人的には通常版のほうに軍配を上げてしまうことにならざるをえないだろう.コストパフォーマンスも高いしね.
というか,単に私の舌が安上がりなだけか?

おまけ.
このCrownJewelだが,最近になってボトルが紫のカッコいいやつに変更されたようだ.確かに,今回買ったボトルは地味すぎて,高級感が無いもんなあ.

投稿者 saihide : 10:50

2005年05月27日

『ワイド版 風雲児たち 全20巻』みなもと太郎

fuunjitachi.jpg

今回の大阪出張の成果の一つ.

以前から『風雲児たち』という漫画の存在は知っていた.
歴史ギャグ漫画であり,もともとは幕末を描く予定だったのだが,そのためにはアレも描いておかなければ,コレも描いておかなければ...ということで,結局は関ヶ原から話がスタートし,いつまで経っても本来の目的である幕末に辿り着かないということで有名だったからだ.
あと,横山光輝の『三国志』を読むと,巻末にちょっとだけ宣伝が載っていたことから(同じ雑誌に連載されていたため),名前は知っているという人も多いと思う.

とはいえ,歴史ギャグ漫画というカテゴリー自体が謎だったし,絵柄的にもイマイチだったので,長い間読んだことがなかった.それが,たまたま読む機会があったのだが...

めちゃめちゃ面白い!

今まで「食わず嫌い」ならぬ「読まず嫌い」だったことを後悔するとともに,そのおかげで20冊まとめて読めたことに感謝してしまったくらい面白かった.

絵柄も表現も完全にギャグ漫画だし,中のギャグにも時事ネタが多数混じっているので,そういうのがダメな人には絶対に受け付けないだろうけど,そのハードルを越えると,これがめちゃめちゃ面白くい.
そのせいで,一度全巻読んでしまったため,既に内容は知っているにも関わらず,出張を利用して全巻揃えてしまった.しかも私には珍しく,古本ではなく新刊で.
まあ,できれば古本で揃えたかったのだが,古本を気長に漁って揃えるとなるとかなりの時間がかかりそうで,それを待ってられなかったのだ.

何が面白いのかというと...一言では表現できない.とりあえず読んでくれとしか言いようがないのだが,この面白さというのは単純にマンガとして面白いというのではなくて(もちろんマンガとしても面白い),歴史というものの面白さを非常にわかりやすい形にしているのではないだろうか.
本シリーズで描かれている人物や事件のなかには教科書にも載っているものもあるのだが,教科書では一行(下手すると数語)で終わるようなことが,その詳細やその原因,さらにはそれが後世に残した影響までとりあげられていたりする.
今回購入した単行本には帯に各界の著名人の推薦文が載っており,その多くは「この本を教育に使える!使うべきだ!」というものなのだが,全面的に賛成だ.

で,ワイド版で20巻を費やして,ようやく幕末に至った(編集者に急かされて,かなりのエピソードを省略したらしいが).
こちらの『風雲児たち 幕末編』も既に6巻まで出ているが,こちらも面白い.というか,早く続きを出してくれぇぇ!


おまけ.
今回の大阪出張でワイド版20巻+幕末編6巻の計26巻を大人買いしてきたわけだが(約17000円),おかげで帰りのカバンが重くて仕方がなかった.

投稿者 saihide : 00:33

2005年05月26日

王将における人員配置の変化

osaka_koneta_04_1.jpg

前回の大阪出張時にも行ったのだが,今回も餃子の王将に行って来た.実家の近くにある店で,高校生のときに初めてバイトをしたという,自分史的には結構メモリアルな店だ.
昼のピーク時は避けて行ったのだが,結構お客さんがいた.

現在フェア開催中のレバニラ定食(714円税込)を注文してから(写真参照),厨房を観察.
私がバイトを始めた17年前と比べても厨房の基本構造は変わっていないのだが,どうも違和感があった.

しばらく観察していて分かったのは,人員配置が違っていたことだ.私がバイトしていた頃だと,この時間帯は厨房およびホールで4-5人スタッフがいたのだが,現在は3人しかいない.なのに,店はそれほど混乱することなく回っていた.理屈にあわない.

もう少し観察を続けた結果,洗い場 兼 揚げ物係がなくなっていることが判明.よく見ると,洗い場のところには自動食器洗い機が設置されてあった.なるほど,機械の導入による省力化か.
しかし揚げ物は機械任せにはできない.観察していると,ホールを担当している人が時々揚げ場に行っている.レイアウトの関係もあって,ホールと揚げ場の兼任はかなり辛そうだ.しかし,揚げ場まで行く頻度がかなり低いことに気がついた.私が現役の頃には,揚げ場ではひっきりなしに唐揚げを揚げていたものだが...

そのとき,ふと気になったことがあったので,メニューを確認してみた.やっぱり.
私が現役だった頃に比べると,かなりメニュー構成が変わっているのだ.なんというか,全体的にヘルシー志向になっている.
私が現役の頃には人気NO.1の座を争っていた唐揚げ定食はメニューから消滅しており,定食の付け合せとして揚げ物が付けられている率もかなり低くなっていた.

揚げ物の需要が減ったことによって揚げ場をホールと兼任しても大丈夫になったのか,あるいはその逆に,揚げ場をホールと兼任できるようにするためにメニュー構成を変更して揚げ物の需要を減らしたのか.
どちらなのかは分からないが,少ない人数で以前と同様に店が回っていることには,それなりの理由があるのだなあ,と思いつつ,店を出るのであった.

おまけ.
私がバイトをしていた頃の定位置は,まさに今回消滅していた洗い場 & 揚げ物係だった.
既にバイトを辞めて16年が経過しており,店にも仕事にも思い入れはほとんどなくなっているのだが(でも,ときどき夢に出てくる),仕事の機械化・自動化によって職を奪われた人の気持ちがちょっと分かったような気がする.

投稿者 saihide : 07:35

2005年05月25日

大阪出張 小ネタ集 その4

バタバタしていて先週末の大阪出張で仕込んできたネタの数々を記事にできないでいるのだが(というか出張前のネタも書けずにいる),とりあえず独立した記事にするほどでもない小ネタを2つほど.

・和歌山ラーメン&めはりずし

osaka_koneta_04_2.jpg

出張中,昼ごはんを食べようと店を探したところ,和歌山ラーメン&めはりずしのセットがある居酒屋を発見.両方とも食べたことがなかったので食べてみた.

まずは和歌山ラーメン.スープだけを取ってみると,徳島ラーメンっぽく感じた.調べてみたところ,両方とも豚骨しょうゆ味という点では共通しているらしい.しかし,それほど美味しくなかった.居酒屋であって専門店じゃないからだろうか.

次にめはりずし.詳しいことは三重県の作っているページを見て欲しいのだが,名前の由来の一つとして「目を見張るほど大きい」というのがある割りに小さかったので,ちょっと残念.
で,味のほうだが...これって寿司なのか? カツオのおにぎりみたいな味がするぞ? と思ったら,「高菜漬けでご飯を包んだおむすび」=「めはりずし」であって,酢飯を使っているわけではないようだ.
うーん,おにぎりとしては美味しいけど,寿司という名前から期待する味ではないよなあ.


・あっぱれ讃岐

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梅田のあたりで道に迷ったときに発見.サンマルク系列のうどん屋なので,株主としては入っておくべきかとも思ったのだが,ご飯を食べて間もない頃だったため,今回は断念.

ということで,店の中には入っていないのだが,入り口から中を覗いて笑ってしまった.

osaka_koneta_04_4.jpg

この写真では分からないかもしれないが,店舗レイアウトがサンマルクカフェによく似ているのだ.ここでうどんを食うのか.ちょっと場違い感が強そうだなあ.
機会を見つけて一度は食べてみたいものだが,サンマルクのウェブサイトを見ても店舗情報が見つからない.うーん,あっぱれ讃岐については,それほど力が入れられてないのかなあ.

投稿者 saihide : 00:23

2005年05月24日

『一年間10万円 つくる、食べる、もてなす 365日全記録』魚柄仁之助

古道具屋店主 兼 食文化研究家(?) 兼 その他色々である著者が1年間でどんなものを作ってどんなものを食べたかの記録.

生活コストのことが気になっていたときにタイトルに惹かれて借りてきた.松山市立中央図書館所蔵.

刊行自体は1999年なのだが,友人に食べたものの記録をFAXで送ったものが由来である点や,毎日の出来事&作った・食べたものの記録である点など,現在あちこちで書かれている日記型Blogと非常によく似ている.そういうことを考えると,元祖Blog本なのかもしれない.

ちなみに,食費を抑えるための参考書には不適当(もらい物が多い)だし,レシピ本として使うにはちょっと不足(同じ著者の他の本の方が充実している).
なので,軽い読み物として読むべきだろうが,1年間の記録なので分量は結構あったりする.
1日1ページで基本的に独立している構成なので,細切れの時間を使ってこまめに読むのには向いているかもしれないが,この手の本は貸出期限がある図書館で借りて読むのには不向きだよな.

投稿者 saihide : 00:08

2005年05月23日

『いちばん初めにあった海』加納朋子

加納朋子の4冊目の作品.以前書いた『ガラスの麒麟』は4作目ではなく5作目らしい.
連作短編集ではなく2編の中編で構成された1冊.

表題作の中編は,『ななつのこ』や『ガラスの麒麟』と同じ,作中作をうまく組み合わせた作品.作中作やら現実やら回想やらが何の前触れもなく始まるため,読んでいる最中に訳が分からなくなってグラグラしてきたが,最終的には落ち着くところに落ち着いた感じ.
読み終わって「関西弁っていいなあ」と思ってしまったわけだが,作中に出てくるような関西弁は若い人は使わないと思うぞ(大阪出身者の感想).

もう一本の中編『化石の樹』もいい話.書きたいことは色々とあるのだが,ネタバレになってしまうので,それは書かないことにしよう.
しかし,話の構造(というか道具立て?)だけを取り出してみると『セメント樽の中の手紙』に近いのではないか,とこの記事を書きながら思ってしまった.でも,話としてはぜんぜん違うので,プロレタリア文学が苦手な人でも安心して読める.

個人的には『掌の中の小鳥』に次くらいに好きな加納朋子作品かな.
どこかで,加納朋子の最初の1冊に『掌の中の小鳥』が挙げられていたけど,本作でもいいような気がする.

最後に気に入った箇所を引用.

 ぼくが言いたいのは、人間が生きて生活していれば、ある種のスイッチが切り換わることがあるってことだ。なにか、ごくささいなことをきっかけにして。
 もちろん、自分じゃほとんど意識なんてしないだろう。だけどどんな選択にも、かならず何かしらきっかけはあるはずだ。
From『化石の樹』

 だけど人間、生きていればときに、ありとあらゆる矢印が、すべてただ一点を指し示している、なんてことがあるものだ。 From『化石の樹』
投稿者 saihide : 07:58

2005年05月22日

『東京アンダーワールド』ロバート・ホワイティング

終戦直後の混沌とした東京を舞台に,進駐軍崩れの外国人や政治家,ヤクザ,娼婦,プロレスラーなどの有象無象がヤミ社会で繰り広げた饗宴を描いたルポルタージュ,になるのかなあ.

まあ,なんというか,日本に対するイメージがガラガラと音を立てて崩れていくような本だった.
生まれてからずっと日本にいる私でもそうなんだから,日本にきたことがない外国人がこの本を読んでイメージする日本というのは,かなり凄いことになっているような気がする.

どのあたりまでが本当で,どれくらいの誇張があるのかどうかは分からないけど,幾分かの真実は確実に含まれているんだろう.
この手のことにはできるだけ近寄らないようにしているんだが,知識は入れといたほうがいいのかなあ.となると,次は『ヤクザ・リセッション』か...

おまけ.
松山に来た当初にランチに行ったカフェで見かけて興味を持ったのがきっかけだったのだが,それからかなり経ってから古本屋で100円で売られているのを見かけて購入,さらにそれからかなり経った最近になって,ようやく読み終えた.
積ん読状態があまりにも長かったため,ようやく読み終えることができてちょっとホッとした.

一時は10冊を軽く越えていた積ん読本も,最近はかなり減ってきて,あと5冊くらいですべて消化し終わるかな.いや,新書を数冊買い込んだから,やっぱり10冊くらいあるか.

投稿者 saihide : 12:25

2005年05月21日

謎の株価暴騰(BlogPet)

きのうさいで、風速が発表するつもりだった。
なのにここへさいが摂取したかもー。


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 12:06

匠味十段@緑モス

現在,大阪に出張中なのだが,この機会に正真正銘の緑モスで緑モス限定メニューである匠味十段を食べてみることにした.

takumi10_1.jpg

見よ! 燦然と輝く「緑モス限定メニュー」の文字を!

今回は実家の近くに新しくできた緑モスに行って来たのだが,ここは東環状店のようにパーティションで区切っての完全分煙ではなく完全禁煙だった.
設備投資のことを考えると完全禁煙の方が安上がりだが,客数のことを考えると分煙式の方が有利だろうな.このあたりはどういう基準で決定されているんだろうか.

今回の目当てである匠味十段は他の匠味シリーズ同様,数量限定もの.行ったのは夕方,というか夜だったので,まずは大丈夫かどうかを聞いてみる.待ち時間が10分ほどかかるが大丈夫とのこと.
ドリンクなしというのも厳しいので,ドリンクを頼もうと思ったのだが,単品でもセットでも値段があまり変わらないので,いつものようにオニポテのセットにした.

で,待つことしばし.到着したのがコレ.

takumi10_2.jpg

他の匠味シリーズ同様,作った人の名前が書かれたカードが付いていた.そこには卵の生産者の名前も書かれていたのだが,となると卵がウリの一つなのだろうか.
逆サイドにある金属製の器の中にはデミグラスソースが入っていた.好みの量をかけて食べてくれということなのだろう.
しかし...これはどうやって食べればいいのだろうか? ナイフとフォークとスプーンが付いているのだが,やっぱりハンバーガーは「かぶりつき」で食べたいものだ.ということで,スプーンで適当にデミグラスソースをかけてから袋ごと持ち上げてかぶりつくことに.

おおっ,ベーコンの味がいい感じに利いてるな.
ウリと思われる卵だが...個人的に黄身と白身が分かれて固まっているのは好きじゃないので,できれば半熟にしてもらいたかった.半熟だと衛生的に問題があるからだろうか.作り置きをするわけじゃないから,半熟で出しても大丈夫だと思うんだけどなあ.それとも,半熟にするとただでさえ食べにくいのが,さらに食べにくくなるからだろうか.

で,総合的な評価なのだが,美味しいしボリューム的にも十分であることは確か.
問題はこれが1000円の価値があるかどうかなのだが,通常の匠味が600円程度ということを考えると...うーん,ちょっとつらいかなあ.
松山の緑モスモドキ,略して緑モドキでも緑モス限定メニューが開始されることを心から望むことには変わりないが,通常の匠味があれば十段はなくても我慢できるかな.


おまけ.
この日は時間的に余裕があったので,新大阪の80℃(モスバーガーの新業態)で朝昼兼用の食事をとった.

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駅からは一度出なくてはならないが,テナントとして入っているニッセイビルまでは遊歩道がつながっているので,それほど苦にはならない.
で,前回は店名のついた「80℃バーガー」を食べたので,今回は別の物を食べようと思っていたのだが...

takumi10_4.jpg

見本の写真があまりにも美味しそうだったので,またもや80℃バーガーのセットにしてしまった.
具沢山のクラムチャウダーをつけて1120円.あれ,前回よりもちょっと高くなっているような? それにメニューの選択肢も微妙に減っているような?
前回は夜で今回は朝だからメニュー構成が違っているだけの話なのか,それとも試行錯誤中でいろいろと変動があるのだろうか.

80℃バーガーの話に戻るが,特にいい味を出しているのが揚げナス(炒めナス?).これが美味しい&ボリューム感の向上に一役買っている.それにソースを含めて全体が熱くて,いい感じなのだ.
値段のことを考えると,もしかすると匠味バーガー以上のコストパフォーマンスかもしれない.普通のモスでも出してくれないかなあ.

投稿者 saihide : 00:02

2005年05月20日

謎でないアクセスログ

いつものようにアクセスログをチェックしていると,他のページからリンクを辿ってやってきたアクセスをまたもや発見した.
前回と違い,今回は見覚えのあるURLだ.さっそくチェックしてみたところ,やっぱり同僚の某教員のBlogだった.

以前,学科のウェブサイトのリニューアルの話をしていたときに,各教員の個人ホームページをチェックしたのだが,Blogを使っている教員が想像以上に存在していて驚いたことがある.

以前,学科のウェブサイトのリニューアルの話をしていたときに,各教員の個人ホームページをチェックしたのだが,Blogを使っている教員が想像以上に存在していて驚いたことがある.

授業・ゼミの連絡用から,自分の専門分野の内容をあつかったもの,日々の出来事をつづったものまで,使い方は人それぞれで,中には複数のBlogを開設しているツワモノな教員もいた.表には出していないが,プライベートでBlogを書いている教員もいるのではないだろうか.

今回リンクが張られていたBlogはプライベートなBlogではなかったはずなので,逆リンクをしても大丈夫だとは思う.しかし,身近な人のところにはリンクを張らないというポリシーで運営しているので,リンクはしないでおくことにする.
もしも興味のある方は学科のウェブサイトからリンクされている教員の個人ホームページを片っ端からチェックしてみよう.「へぇ,あの先生がこんなことを」という発見があるかもしれない.
で,それがきっかけで,その教員を身近に感じるだけでなく,その教員が書いた内容にも興味を持ってくれると,書いた方も書いた甲斐があったというものだと思う.

投稿者 saihide : 07:10

2005年05月19日

鶏肉のポワレ

このところ,まともに料理をしていないことに気がついた.「このままじゃいけない!」ということで,料理をしてみた.

とはいえ,一人暮らしで常に自宅で食事を作るとは限らない身だと,実は自炊というのは効率が悪かったりする.食材が使い切れないのだ(同じ食材を使って弁当を作れば効率性は改善するのだろうが,そこまでの気力は無い).

ということで,できるだけ単一の食材で手軽なものをという観点から,以前ネットで見かけた鶏肉のポワレを作ってみることにした.

細かい手順はこちらを見て欲しいのだが,ようするに「弱火でじっくり焼く」だけだ.
使う食材も鶏肉&付け合せのみであり,付け合せのことを考えないと鶏肉だけでよい.

ということで,早速鶏肉を買い込んで焼いてみた.
適当なグラム数の鶏肉が売っていなかったので,大き目の胸肉を半分に切って焼いてみたのだが,これが失敗の素だった.
どうせ弱火で焼くだけだろうと思い,レシピを確認することなく,表も裏も弱火でじっくり焼いてみた.

toriniku_1.jpg

ちなみに付け合せは冷凍食品のブロッコリーとサトイモ(の焼いたもの).
それなりに美味しかったのだが,焼きすぎたためか,全体的にパサパサしていた.
それに,胸肉を半分で切ったため,今回の要である皮が途中で取れてしまった.胸肉は切らずにそのまま焼いたほうがいいのかもしれない.

しかし,すでに半分に切っってしまった胸肉が残っている.失敗覚悟でそれも焼いてみた.

toriniku_2.jpg

今回は前回の教訓を活かし,表は弱火でじっくり焼いたが,裏は余熱で焼くというレシピどおりの方法でやってみた.
しかし,肉が厚すぎたため,中まで火が通っているのか不安になった結果,付け合せのブナシメジを加えた上で酒蒸しにしてしまった.
前回よりも美味しかったのは良かったのだが,何か本来の目的からは違っている感じがする.

ということで,リベンジのため,再び胸肉を買ってきて焼いてみた.
今回は肉の厚さも包丁を入れて調節し,表は弱火でじっくり焼き,ひっくり返してからは裏は火を止めて余熱で焼いてみた(とはいうものの,余熱だけでは心配だったので,仕上げにちょっと火を入れてみたのだが).

toriniku_3.jpg

おおっ! 今回は上手く行ったかも! 皮側に火を入れすぎたのか,皮側がちょっとだけパサついてはいるものの,パリパリの皮&十分にジューシーな鶏肉に仕上がった(皿の底に溜まっている肉汁に注目).
今回の付け合せは近所のスーパーで買ってきたサラダ(ちなみに半額)だ.

味付けはシンプルに塩を少々だけ.これでも十分に美味しい.
しかし,食べてる途中に「ワサビ醤油が合うかも?」と思い,半分くらい食べてからワサビ醤油に切り替えてみたのだが,これがかなり美味しかった.
特に肉厚の部分は,鶏肉のジューシーさとワサビ醤油のサッパリ感がミックスされて、かなりいい感じだった.

鶏肉(特に胸肉)はかなり安く売られているときがあるし(半額セールなどを狙うと40円くらい?),胸肉一枚となると結構「食べた感」があるので,食費を抑えたい人にはオススメかも.

投稿者 saihide : 02:10

2005年05月18日

ある日のアクセスログ

このBlogが置いてあるサーバへのアクセスログをチェックしていたところ,見知らぬURLからリンクを辿ってきたログを数件見つけた.
いったい誰にリンクされたのだろうと思って確認してみたところ...

マッスルな学部生さんの日記で紹介されていた.授業のことも含めて,おおむね好評をいただいているようなのだが...

ちょっと長ったらしい気もするが・・・
確かに、レジュメも、穴埋めの記入式なのだが、長い

ヤ,ヤッパリ ナガイ デスカ...

文の長さについては周期的に気にはなるので,そのたびに短くしようと心がけはするものの,気がつくとどうしても長文になってしまうのだ.

どうやら,この長文化傾向は治りそうにもないので,長文読解の練習だと思って諦めてお付き合い願いたい.


おまけ.
他にも書評関係のサイトにリンクが貼られていることもあるのだが,これはこれで納得できなくはない.
最近の謎は「craigslist.org」なる海外サイトからのアクセス.地域コミュニティのサイトらしいのだが,一体どうして?

投稿者 saihide : 00:01

2005年05月17日

『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎

人間嘘発見器,天才スリ,演説(と嘘)好き,正確な体内時計をもつドライバー.
ひょんなことから知り合った4人のメンバーの裏の仕事は銀行強盗.
今回の仕事も成功したかに思えたが,逃走中に別の強盗と遭遇し,車ごと現金を奪われてしまう.現金を奪い返すために活動を開始したが...

『ラッシュライフ』『オーデュポンの祈り』に続いて,伊坂幸太郎の作品を読むのもこれで三作目.
これは面白かった! この作者の話としては,『ラッシュライフ』の黒澤の話が一番好きだったのだが,そのノリで1冊書いてみました,という感じ.

この調子で同じ登場人物による続編もぜひ書いてもらいたい.
デビュー作(サントリーミステリー大賞で佳作)の『悪党たちが目にしみる』が,この登場人物の別の話らしいのだが(作中でちょっとだけ出てくる誘拐関連の話?),こちらは本になっていないようで読みようがない(ということはデビュー作とはいえないか).
うーん,本にしてくれないかなあ.

投稿者 saihide : 00:05

2005年05月16日

謎の株価暴騰 その後

5/14に記事にした「謎の株価暴騰」銘柄だが,週明けの16日の市場で予想通り7%以上も暴落した.
まあ,おバカさんはそれほど多くなかったということか.

おバカさんを狙いうちにするのであれば,信用売り(いわゆるカラ売り)を仕掛けておいて,おバカさんが気がついて株価が暴落した後に安値で買い戻すことで,大きな利益を得ることができる.
そこで信用売りの残額がどう変化しているか調べようと思ったのだが,手持ちの情報源では入手できる情報に時差があるため,この暴騰前後の変化は分からなかった.
しかし,通常の取引量に比べて異常なほどの取引量があったことから考えると,やはり信用売りが大量に行われているような気がする.

それに加えて,終わりにかけて下げ基調だったこともあるし,結局は暴騰騒ぎの前の株価水準に落ち着くか,あるいは,下手すると暴騰騒ぎの前よりも下げるかなあ.

うーん,やっぱり売っておくべきか?

投稿者 saihide : 21:05

愛媛FC 対 FCホリコシ

ehimefc.jpg

私はスポーツ全般に興味がない.
そのため,野球やサッカーの試合というものは通常のTV放送を妨害する存在でしかない.
しかし,世間にはスポーツ好きな人が多いため,そういう人たちとの会話に困らないように,ニュースなどで適当に情報収集はしている.逆に言えば,その程度の興味しかないわけだ.

で,そういう人間を「チケットが手に入ったから」とサッカーの試合に連れて行くのは「拉致」というのではないだろうか?
まあ,本人も「拉致した」と認めていたし,日頃から色々とお世話になっているので,今回は大人しく拉致られてみた.

試合はJリーグ入りを目指して頑張っている愛媛FC対FCホリコシ,会場は砥部動物園に隣接している愛媛県総合運動公園だ.

駐車場が混んでいたため,キックオフには間に合わなかったが,前半のうちに入場.
しかし,初っ端から入る場所を間違えるというハプニングが.よくわからないのだが,スタンド側と外野側(と係の人は言っていた.ファンクラブ?の人が旗を振っている方)がつながっていないようで,間違って外野側に入ってしまった我々はいったん外に出てからもう一度入場しなおすことに.

で,スタンド側.外野側は端の方のファンクラブ?の人以外にはお客さんがいなかったのだが,スタンドの方は予想以上に人がいた.後の放送によると1500人くらいいたらしい.

で,よく分からないままスタンドへ.前の人の邪魔にならないように,あまり人がいないところの中段よりも上のほうに座ってみた.思ったよりも近くに見えたので驚いた(実はもっと近くで見れたのだが).ちなみに冒頭の写真はこの場所で撮影.カメラでみるとケシツブくらい小さいが,肉眼だともう少し大きく見える.

サッカー漫画などでルールはそれなりに知っているつもりだったので,何となくは見れたのだが,ときどき「どうしてプレーが止まったんだ?」的なことが発生.
会場にあった看板などを見る限りでは,どうやらFM放送で実況をしており,そちらで解説もしてくれているようだが,あいにくFMラジオはもっていない.よく分からないなあ,という思っているうちに前半終了.0対0だ.

ハーフタイムには,子供が入場してきてリフティング大会をしていた.子供が参加すると,ほぼ必ず撮影のために親がついてくる.
動員のことを考えると,ナイスな作戦だなあ,などと不純なことを考えていると,私を拉致した人がサッカーに詳しい大学の先生夫妻を見つけたというので移動することに.

移動したのはスタンドの中段よりも少し前くらい.屋根もあるし,グラウンドもかなり近い.なんとなく顔の表情も分かるくらいである.そのためか,人口密度も高く,最初の場所ではまばらだった応援もキッチリとしていた.

今回は横にサッカーに詳しい人がいるので,分からないところは遠慮なく聞いてみた.すると,知らなかったルール(漫画には4秒ルールなんて出てこなかったぞ)や選手のプロフィール,さらには審判のクセなども教えてくれる.さすが審判資格を持っている先生である.

そうこうするうちに後半も結構な時間が経過.この調子だと引き分けかなあと思っていた頃,カウンターで愛媛FCが1点ゲット.
その瞬間,沸き立つスタンド.ガンガン鳴らされるメガホン.ちなみに解説をしてくれた先生も立ち上がって「うぉぉーー!」と叫んでいた.

その後,何回か危ない場面や逆にチャンスの場面もあったが,そのまま逃げ切って愛媛FCが勝利した.

最初にも書いたが,私はスポーツ全般に興味がない.なので,今回もそれほど期待していなかったのだが,先生に解説してもらった後半は結構面白かった.やはり,この手のものを楽しむためにはキッチリと予習をしておくか,あるいは詳しい人に教えてもらう必要がある.

しかし,私はうるさいもの,特にガンガンうるさい鳴り物は特に苦手なので,それについては苦痛だった.
もちろん,点が入ったときなどに盛り上がるのは当然なのだが,それ以外のときにもガンガン鳴らされるのは,個人的にはちょっとツライ.その点では,前半に座っていた位置と盛り上がりくらいの方が向いているのかもしれない.

となると,前半に座っていたスタンド中段以降で,詳しい人に解説をしてもらいながら観戦するというのが私にとっては一番良いスタイルなのだろうか.


でも,砥部まで行くのはちょっと遠い.車を持っていれば距離はそれほど関係ないのだろうが,駐車場が混雑するため,出てくるのに結構時間がかかってしまった.
観客動員や交通事情のことを考えると,この手のイベントは公共交通機関がないとツライかなあ.
と思っていたら,Jリーグで年間観客動員数の記録を塗り替えたアルビレックス新潟というチームがあるのだが(無料チケットを大量配布して観戦の楽しさを体験させる戦略で成功),こちらも会場までの主要交通機関はバスらしい.ということは,バスでもアルビレックス方式は使えるのか.
だとすると,愛媛FCもチケットの無料配布とかをすればいいのに.どうせ観客数が多くても少なくても会場の利用料などは一定(=固定費)だろうしね.伊予鉄とタイアップするとかして臨時バスを出したりする必要はあるだろうけど.
サッカーにほとんど興味のない私でも,ちゃんと解説を付けてくれれば,それなりに面白く見れたのだから,サッカーにちょっとでも興味のある人や,他の人と一緒に盛り上がるのが好きな人は,実際に会場まで行って観戦するというのは結構楽しめるだろうし,うまくいけば無料招待した人の何%かは次回はお金を払ってチケットを買ってくれるんじゃないだろうか.


おまけ.
FCホリコシの母体は堀越学園というので,ジャニーズ系のサッカー選手がいるのかと思ったらそういうわけでもなかった.
調べてみたら,芸能人がいるのは東京にある堀越高等学校であり,こちらは群馬県にある堀越学園であって,別の学校らしい.

投稿者 saihide : 00:01

2005年05月15日

『もうおうちへかえりましょう』穂村弘

『世界音痴』に続く穂村弘のエッセイ第二弾.やっぱり松山市立中央図書館で借りてきた.

基本路線は前作と同じなのだが,文学・短歌関係の雑誌に掲載されたエッセイが多いためか,前作よりもダメ人間っぷりの露出が低くなっており,私としては面白味ダウンという感じ.

そもそも私が穂村弘のエッセイを読もうと思ったのは,最新刊の『現実入門』が面白そうだったためなのだが,これで最新刊に至るまでのエッセイを全て読んだことになるので,ようやく読む準備が整った.

ということで,図書館で予約してみた.早く入荷しないかな.

最後に気に入った箇所を引用.

「この世界」からはみ出してしまっていることに苦しむのには意味があり、その中からだけ生まれてくるものがあると信じている。そう、すべての詩はそこから生まれてくるのではないか。

投稿者 saihide : 06:35

2005年05月14日

謎の株価暴騰

いつものように株式ポートフォリオのチェックをしてみたところ,市場全体は下がっているのにポートフォリオの時価総額は増加していた.
おおっ?!と思って個別銘柄の株価を見てみると,ほとんどの銘柄は下げている.なのに,どうして総額が上がっているんだ?

よく見てみると,ある1銘柄が10%以上も上がっていることが原因だった(瞬間最大風速だと30%近く上がっている).ちなみに,これまでに何度か記事にもした銘柄である.
このところ不思議な値動きをしていたのは確かなのだが,こんなに暴騰するとは何かネタが発表されたのだろうか?と思って,アルコールを摂取してほろ酔い加減になりながらチェックしてみたところ,四半期の決算発表があったらしい.

ウェブサイトで決算発表を見てみたところ,確かに表面的には昨年度の売上および利益を四半期,つまり四分の一年間で上げたように読める.つまり,このままの傾向が続くとすると,今年度の売上および利益は昨年度の4倍ということだ.それは暴騰するのもうなずけない話ではない.

しかし,この会社,決算期を変更した関係で,昨年度は3ヶ月しかなかったんだよな.だから,昨年度(=3ヶ月間)の売上および利益を四半期(=3ヶ月間)で上げるというのは,ある意味当たり前のことなんだけど...

まあ,この数年間で比較した場合ならば利益が急激に増加しているのは確かだし(でも利益増加の傾向は変則決算の昨年度も同じではあるが),他に私が知らないネタが何かあるのかもしれないけど,もしかしてこの勘違いだけが理由で上がっているんだとしたら,価格が上がってしまっている今のうちに売った方がいいのかもしれない.

しかし,こんな勘違いだけで資金を突っ込もうとするおバカさんが,昨年一年間の取引と同じくらいの取引を1日でやってしまうくらい多く存在しているものだろうか? それを考えると,やはり私が知らない材料があると考えたほうが合理的なような気がする.

しかし,もしも,それくらい多くのおバカさん(あるいは,少数だけど資金力があるおバカさん)がいるんだとしたら...

※投資は自己判断,自己責任で行いましょう

投稿者 saihide : 00:40

2005年05月13日

『約束』石田衣良(BlogPet)

グラハムは、ここで人が購入するはずだったの。
できょうさいで、喪失するつもりだった?


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 15:42

森の翠 山廃仕込本醸造

morinomidori_yamahai.jpg

大街道の書店で買い物をした帰り,アルコールのストックが切れてたなと思い出したところで目についたのが蔵元屋.
そういえば,森の翠の山廃仕込を買おうと思って以前買えなかったなあ,ということで,それほど期待せずにフラッと入ってみたところ...

おおっ,あるじゃないか!

ということで,すかさず購入してきた.

ということで,夕食の際に飲んでみた.前回飲んだ「特別本醸造」の経験から,この山廃仕込には期待していたのだが...

あれ? ちょっと想像と違うぞ?

前回の本醸造の日本酒度が+0で,今回の山廃仕込の日本酒度が-1,日本酒度は低いほうが甘口になると思ってたんだけど,うーん,以前飲んだのが2ヶ月くらい前で記憶が定かではないんだけど,むしろ山廃仕込の方が辛く感じる.

調べてみたら,日本酒度というのは比重計で測定するもので,基本的に低いほうが甘いんだけど,甘口・辛口は他の要素にも左右されるので,一応の目安くらいの意味でしかないようだ.
確かにe-酒屋@四国にある紹介だと,本醸造は淡麗甘口山廃仕込は濃醇中口とある.
通常の本醸造のほうが美味しく感じたということは,私の好みは甘口でスッキリしているタイプなのかな.


おまけ.
蔵元屋に入ったのは19時前に行ったのだが,店内には予想以上に多くのお客さんがいた.
人が集まるのは最初だけかと心配してたけど,ちゃんと定着したようだ.よかったよかった.


おまけ その2.
kosinohomare_1.jpg

機会を逸してしまったので記事にはできなかったが,学生さんに誕生祝でもらった日本酒越の誉 純米吟醸酒も,いかにも純米吟醸といった感じのフルーティーで飲みやすいお酒で,たいへん美味しゅうございました.

投稿者 saihide : 00:30

2005年05月12日

『約束』石田衣良

身近な人の死や病によって喪失感や苦しみに捕われた人たちが,そこから立ち上がっていくさまを描いた短編集.
内容および形式的に『スローグッドバイ』や『1ポンドの悲しみ』と同じ系統に属している感じ.私はこれらが両方とも好きなので,図書館で遭遇するのを首を長くして待っていたのだが,先日ブックオフで見かけたので購入してきた.

で,内容のほうなのだが,amazonのレビューに「甘く優しい」けど内容が軽くてプロットが安直という批評があったけど,確かにその傾向が強いと思う.全体的に淡々としているし,読んでいてストーリー展開が予想できてしまうのだ.

ネットで感想を検索してみたところ,「泣ける」「オススメ」という高評価の意見が多数ある一方,手厳しい意見も見られる.まあ,IWGPを期待している人が読むと絶対に期待はずれだよなあ.
個人的には「夕日に続く道」と「ハートストーン」が良かったかな,ベタだけど.

ということで気に入った箇所を引用.

「だけどな、ときには自分を折るのも大事だぞ。毎日すこしずつ負けておく。そうしておくと、最悪の事態はなんとか避けられるもんだ」
八坂源一「夕日に続く道」

投稿者 saihide : 00:03

2005年05月11日

高成(うどん) リベンジ編

kounaru_1.jpg

前回,自転車で遠路はるばる向かったところ,営業時間外ということで泣く泣く断念せざるを得なかった高成.
今回はちゃんと営業時間中に辿り着けるように時間を調整した上で行くことに.もちろん自転車である.

前回同様,鷹ノ子の交差点まで線路沿いに進み,そこからは久米窪田,高井町,久谷大橋を経由して,中野町の高成へ.
しかし,この道はうどん屋が多いなあ.杖ヶ淵の美味しい水があるからだろうか.

そんなことを考えつつ自転車をこぎ(危険なので運転に集中しましょう),ようやく到着.ちゃんと時間を計ってなかったのだが20-25分程度だろうか.
さて,今回はちゃんと営業しているだろうか...

おおっ,今回は入店成功! 感無量である.
(ちなみに営業時間は11時から14時まで,月曜日が休みらしい)

入ってすぐのところに注意書きが.

kounaru_2.jpg

この注意書きと逆サイドには価格システムについての説明があった.基本的に1玉100円で,釜玉にする場合は50円アップ.天ぷらやチラシ寿司などのサイドディッシュ(?)は100円均一のようだ.

店舗レイアウトだが,店自体は横長の造りになっている.
正面に注文&受取&返却を行うカウンターがでーんとあって,その前にうどんを温める器具が1台,そしてその前に長机が横1列に数台置かれている.
それらを囲むように小上がり(だっけ? 小さな座敷みたいなところ)が壁を埋めるように配置されてある.
店自体はそれなりに広いのだが,私が行った時には半分以上の席が埋まっていた.

さて,さっそく注文.店としては釜玉を勧めているような感じだったので,釜玉を2玉で注文.番号札を渡されて待つことしばし.
ちなみに釜玉の場合は奥の厨房で完全に仕上げてくれるのだが,それ以外を注文した場合は自分でうどんを温めるようだ.

番号を呼ばれてどんぶりを受け取る.タイミングよく揚げ立ての天ぷらがでてきたので,ちくわを取ってみた.

kounaru_3.jpg

これで250円+100円の350円.写真で見て分かるかもしれないが,1玉がちょっと小さめになっている.まあ,1玉100円だから仕方ないか.
卓上に置いてある生醤油(?)を適当にかけて食べてみる.
うむ,美味しい.美味しいことは美味しいが,事前の情報収集で見た「噛み切れない」ほどのコシの強さは感じないかなあ.

そうこうしているうちに食べ終えてしまった.
うーん,もうちょっと食べたい.そして,何よりも「目の前の調理台でうどんを温めてみたい」じゃないか!
ということで,次は1玉で注文(釜玉以外は玉数を注文するだけでいい).
お客さんが減ってきたためか,今度は番号札を渡されることもなかったが,ちょっと待った後,カウンター向こうのお姉さんに呼ばれた.カウンターの上に茹でられたうどんが1玉入った丼が.
さて,これをちょっと温めて「ぶっかけ」にするか,それとも同じ調理台に置いてあるダシをいれて「かけ」にするか.丼を前にしばらく考えていたところ,..

「これ,そのまま食べますか?」
「あ,はい」

親切なお姉さんがネギと生姜をかけてくれました...
うーん,当初の目的は失われてしまったが,今さらどうしようもないので,冷ぶっかけでたべるか.

kounaru_4.jpg

生醤油をかけて食べる.
おおっ! これは冷で食べて正解だったかも! 釜玉の時にはあまり感じなかったコシというか歯応えを今度は感じる.
私はうどんを食べて衝撃を受けたのは,松山に来てすぐの頃(だから4年半くらい前か)に『踊るうどん永木』で冷ぶっかけを初めて食べたときだけなのだが,そのとき以来の衝撃を受けてしまった(まあ,うどんをそれほど食べ回ってるわけではないが).
そのときの衝撃の強さには及ばないものの,これが100円で食べられるというのは,別の意味で衝撃的である.

ということで,次に来るときは冷ぶっかけで3玉食べることにしよう.
いや,今度こそ「目の前の調理台でうどんを温めてみる」という今回果たせなかった夢を果たすため,冷ぶっかけ2玉+かけor温ぶっかけ1玉か.
しかし,そのためには,また20-25分くらい自転車を漕がなくてはならないのか...

投稿者 saihide : 01:26

2005年05月10日

プッチもみ

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学生さんが広島に行ったときのお土産.
ネーミング主導のすばらしき商品である.
ちなみに「マフィン」であって「饅頭」では無い点にも注意が必要だろう.

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中身はこんな感じで個別包装になっている.
この写真では分かりづらいだろうが,「紅葉」とは言い難い形である点にも注意が必要だろう(中身の写真はこちらの「プッチもみ」を参照).

なお,味は「クリームチーズ」ではなく「チーズクリーム」である点にも注意しておこう.チーズが苦手な人にはちょっとキビシイかもしれないくらいチーズっぽい味がする.


おまけ.
検索してたらもみまん通なるウェブサイトを発見.恐るべき充実度である.
誰か,これのタルト版を作ってくれないかなあ.しかし,それほどバリエーションがないか.

投稿者 saihide : 18:00

日本トイザらスの株主優待

toys_0505.jpg

ちょっと前のことだが,日本トイザらスから株主優待が届いた.
中身はトイザらスで使えるギフトカード3000円分.

しかし,既にこの銘柄は手放している.
株主優待と配当金は権利確定日(トイザらスの場合は1月末日と7月末日)の時点で株主名簿に名前を記入されている人に対して提供される.
では,権利確定日までに株を購入していればいいのかというと,実際には株式の受け渡しには買付日を含めて4営業日が必要ということもあって,5営業日前が終わるまでに購入していなくてはならない.

逆に言えば,その日だけ株式を持っていれば株主優待と配当金はもらえてしまうので,実質的に権利が確定する日だけ株式を保有し,その次の日には売ってしまって資金を他の金融商品に回した方が効率がいい.このため,実質的権利確定日の翌日(いわゆる「権利落ち日」)には,壮絶な価格低下が起きたりする.

これは株主優待や配当金などのインカムゲイン目当ての銘柄に顕著なのだが,私の保有銘柄はインカムゲイン中心に組まれているため,この価格低下が笑ってしまうくらい激しく,今年は権利落ち日だけで5%近く下がった.暴落である.

ちなみに去年度のインカムゲインの利率は,配当金で1%程度,株主優待はちゃんと調べたわけではないが1〜2%程度だろう.つまり,インカムゲインの合計利率は3%未満くらい.
なので,資金の運用効率だけでいうと実質的権利確定日直前に売ってしまった方がいいのかもしれない(売買手数料や税金も考慮しなくてはならないが).

ちなみに,トイザらスは株主優待&高配当銘柄として有名で(利率に換算すると5%くらいになるかな?),今回届いたギフトカードと配当金で5700円をゲットした.
しかし売り時を間違ったようで,キャピタルロス(株式の売買損)で1万円ちょっとマイナスを喰らってしまった.なので,トータルでは5000円くらい損をしたことになる.

ううっ,高いギフトカードだよぅ...

投稿者 saihide : 00:03

2005年05月09日

春の献血キャンペーン

春先のTVニュースや新聞記事で「春先は特に血液が不足する季節」であり,愛媛もかなり不足しているというのをやっていた.
どうして春先に血液が不足するんだろうと思っていたのだが,あるところでは「年度代わりの時期は企業や学校の協力が得にくいため」とあり,別のところでは「花粉症の薬を飲んでいる人が献血できなくなるため」とあった.
前者はともかく,後者については花粉症患者は現状で全体の約10%なので,献血協力者の減少も10%程度で収まるはずだし,それで急激に不足するというのも変な話だよなあ.

と思って調べたところ,日本赤十字の春の献血キャンペーンのページに詳しいことが書いてあった.花粉症の薬だけでなく風邪薬の服用者が献血できなくなるのが大きいようだ.なるほど,風邪薬を飲む人は10%どころではきかないだろうから,そういう人が献血できないとなると確かに不足するかも.

ということで,花粉症も治まって薬も飲まなくなり,晴れて献血できる身体になったので献血に行ってきた.
いや,このところの発泡酒漬けで肝臓がやられたんではないかと心配して行ったわけではないですよ.ええ,検査目的ではないですとも...

ということで,大街道献血センターへ.献血も2回目ということで,サクサク手続きを済ませていく.ちなみに今回も成分献血だ.前回は気がつかなかったお菓子も発見したので,待ち時間を利用してカプリコを1つ食べた.うまかった.

前回はずっとTVを見ていたのだが,今回は雑誌の持込みにチャレンジしてみようと思い,雑誌を片手に採血台へ.看護師さんに「1時間10分ほどかかりますが,お時間よろしいですか?」と聞かれる.1時間10分? 前回は40分くらいしかかからなかったんだが...
まあ,前回は先にいた人を追い抜いて早く終了したくらいだから,今回も40分くらいで終わるだろうと思い,OKする.

前回同様,採血台に案内されたのだが,今回の機械は前回とは違うらしい.前回は採血→返血を3回くらい繰り返したのだが,今回はそれをもっと小刻みに繰り返すとのこと.
よく分からんが,既にOKを出してしまったので,今さらジタバタしても仕方ない.大人しく針を挿されることに.
針を挿されながら機械をじっくり観察してみたところ,画面などのインターフェイスは前回のやつよりも洗練されており,こちらの方が高性能っぽい.高性能っぽいんだが,チューブのあたりが変な感じに振動してるのが,かなり不安を呼び起こすんですけど...

高性能かどうかはさておき,とりあえず血を吸われてから必要な成分をとった後に戻されるわけだが,前回もそうだったが吸われる時よりも戻される時の方がイタイ.
で,前回よりも小刻みに吸われたり戻されたりを繰り返されるため,痛くなる回数も多い.むぅ,これは誤算だった... しかし,今さら前のやつのほうがいいとは言えないので,我慢して吸われ続けることに.

途中,機械が謎のビープ音を発して看護師さんを呼び出した.
一体私の身体に何が起こったのか?とビクビクしていたら,どうやら吸われる圧力(?)が低くなると警報がなるらしい.その場合は掌を握ったり閉じたりしてくださいとのこと.
よく画面を見ると,確かに圧力計のようなものが表示されている.以前は吸われ続けるだけだったのだが,今回は積極的に協力しなければならないらしい.
このためかどうか分からないが,妙に看護師さんが優しくて,途中で喉が渇いてないですか,長い時間でゴメンナサイね,等と何度も言われた.

そんな感じで吸われたり戻されたり握ったり閉じたりを繰り返していたわけだが,40分過ぎても終わる気配が無い.
画面を見る限りでは,よく分からないが「72」とか「73」とかいう数字が変化せずに表示されている.これって予定所要時間だろうなあ.これが減らないってことは,それだけの時間がしっかりかかるってことだろう.仕方ない,諦めて1時間10分間吸われ続けよう...


雑誌も読み終えてしまい,仕方なくCATVを見始めた頃になって,ようやく終了.やっぱり1時間10分くらいかかった.
しかし,前回と同じ成分献血400ミリのはずだが,どうして前回よりも時間がかかったのだ? しかも今回の機械は前回の機械よりも高性能っぽいのに.
ということで,終了の作業をしている看護師さんに疑問をぶつけてみた.すると,同じ成分献血でも,前回は血漿だけだったのに対して,今回は血漿+血小板だったため,機械が違っていて時間もかかったのだとのこと(多血小板血漿成分献血というやつか?).うーん,献血道は奥が深い...


さて,恒例の粗品選択だが,今回はハンドソープがあったので,それをもらうことに.
それとは別になぜか歯ブラシが付いていたのだが,そういえば前回は歯磨き粉をもらったな.

kenketsu_0505_1.jpg

ちなみに中身はこんな感じ.ラブリー.

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その後,吸われた分を補給するべくジュースを飲み,お菓子を食べていたところ,昨年に基礎ゼミを担当した学生さんと会った.
夜にコンビニでバイトがあり,昼間はあまりフラフラできないので献血に来たというのだが,それって何か間違ってないか?
資格勉強などで色々頑張っているようだ.この間まで一回生だったのにえらいなあ,私の学生時代とは大違いだなあと思いつつ,次の予定が詰まっていたので先に帰らせてもらった.


おまけ その1.
その学生さん,別れ際に「帰省したときのお土産で,これくらいしか残ってないんですが」とこんなものをくれた.

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広島出身であること,勉強している資格のこと,そして何よりこの気の使い方,この春に卒業した学生さんと非常にイメージが重なってしまう.機会があったら一度引き合わせてみたいものだ.


おまけ その2.
その学生さんが検査採血をしている間,ロビーにおいてあった伝言ノート(?)を見ていたのだが,どうやら新宿の献血センター(?)はすごいらしく,日本で一番充実しているのではないかとも書かれていた.調べてみたところ,新宿東口の献血ルームがそれっぽい.

うーん,一度行ってみたいものだが,東京に出張する用事はほとんどないし,出張で行ったら行ったで2時間近く拘束されても大丈夫なほどの時間的余裕はないだろうしなあ...

投稿者 saihide : 00:30

2005年05月08日

アサヒ本生のキャンペーン 2口目

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DVDテレ蔵庫の当選確率を上げるため,せっせとアサヒの発泡酒および第三のビールを飲んでシールを集めていたわけだが,このたびようやく2口目が完成した.
飲み飽きた&体重が心配なので,これ以上集めるのはやめることに.

私はビールにそれほど思い入れがあるわけではないので,ビールでも発泡酒でも,どちらでも飲めればいいじゃないかと思っていた.

今回のことで発泡酒漬けになり,いい加減飲み飽きてきた最中,外で飲む機会があった.

さすがにビール(発泡酒)以外のアルコールを飲もうと思ったのだが,最初の一杯はビールにした方が無難だろうということで,アサヒスーパードライを注文したわけだが,全然が味が違っていて驚いた.
かたや缶ビール(正確には缶発泡酒),かたや入れたばかりの生ビールという違いはあるだろうが,そういう違いを差し引いてもスーパードライの方が圧倒的に美味しい.やっぱり値段が違うだけのことはあるなあ,と感心してしまった.

まあ,それでもビールっぽい味なことには違いはないので,2杯目からは早々にジントニックに切り替えてしまったわけだが.

投稿者 saihide : 01:44

2005年05月07日

『花の下にて春死なむ』北森鴻

住宅街の中にひっそりと営業しているビア・バー「香菜里屋」に今日も常連が集う.
彼らのお目当ては,度数の異なる4種類のビール,季節の旬をとらえた美味しい料理,そしてマスターである工藤の人柄と推理力...

しまった,同じ作者の『メイン・ディッシュ』と紹介文がほとんど同じだ!
というわけで,『メイン・ディッシュ』と同じく料理人を探偵役にして,『メイン・ディッシュ』と同じくそこに常連さんが謎を持ち込むという,『メイン・ディッシュ』と同じく連作短編集.
ちなみに『メイン・ディッシュ』と同じく松山市立中央図書館で借りてきた.

と書いてしまうと,『メイン・ディッシュ』と同じじゃないか!と思われるかもしれないが,テイストが全く違っている.

『メイン・ディッシュ』はシリアスなパートもあるが,登場人物がユーモラスなためか,軽妙なイメージがあるのだが,こちらは全体的に重い感じの話に仕上がっている.

とりあげる謎も,『メイン・ディッシュ』の方が「スパッと解決!」的な感じなのに,本作では「うーん,一応解決したっぽいけど...」的な,余韻が残るというか,爽快感がないというか,そういう感じの話が多い(特に「七皿は多すぎる」にいたっては...).
まあ,謎解きではなく,謎にまつわる人生の機微というか,そのあたりに重点が置かれているんだろう.

ちなみに,本作でも料理が美味しそうなんですが,どこかにこういう店はないもんでしょうかねぇ.お値段的にリーズナブルであれば,なお有難いんですが...


おまけ.
私が読んだ『メイン・ディッシュ』はハードカバー版だったのだが,既に文庫化されており,そちらには短編が1本追加されている.
先日,書店で立ち読みしてきたのだが,謎解きについては「えーっ?」という感じであるものの,師匠のペンネームの秘密にはまったく気がつかなかった.

投稿者 saihide : 04:40

2005年05月06日

『自由を考える 9・11以降の現代思想』東浩紀・大澤真幸

基本的に私の読書傾向は偏っているわけだが,このところは図書館を利用することが多いため,以前よりも読書の幅は広がっている.
とはいえ,読んだ本の中で取り上げられていた本を読んだり,面白かった本の作者の違う本を読んだりと,何らかの形でつながっているイモヅル式読書法であるため,これだけだと選ぶ本に偏りが出てくる.
これを補完するのが「書店で見かけた」や「ネットで見かけた」などに端を発するランダム式読書法なのだが,個人の嗜好のフィルタがかかっているとはいえ,これらの2系統で選んだ本がピッタリ一致することはあまりない.

しかし,時にはこれが一致することがある.最近だと『星の王子さま』がそれだったのだが,久しぶりにイモヅル式(心理学関係で)とランダム式(Blogにおける格差社会論争関係で)が一致したのがこの本.ということで,松山市立中央図書館で借りてきた.

内容のほうだが,哲学者と社会学者の自分たちの著作に基づいた対談集.
前提となる知識不足のため,かなり分かりづらいところもあるのだが,それなりに気を使って説明が加えられているので,なんとかついていけた(と思う).

いくつかキー概念があるのだが,もともと読むきっかけになった2つの権力を中心にまとめると以下のようになる.

従来の権力が規律訓練型の権力(=○○をしてはいけない)であるのに対し,現在の権力は環境管理型の権力(=○○できないようにしておく)になっている.
このため,現代社会は,自由の謳歌と物質的豊かさの結果として「動物化」がおこっているシミュラークルの層と,情報技術による個人認証で選択肢自体が提供される(=自由に見えて不自由)データベースの層の両面から考える必要がある.

個人認証(=匿名性の不在)による各人の好みに基づく選択肢の提供は,豊かな生活をもたらす一方,社会の断片化・島宇宙化をもたらし,意図しない選択肢や情報との遭遇という偶有性(偶然性)を減少させてしまう.
しかし,偶有性と他者の立場との交換可能性についての想像力は共感の発生条件であり,その偶有性が縮減されるデータベースによって管理された社会では,身近なものに対する共感が失われ,その一方で,シミュラークルの層におけるグローバルな「共感」が喧伝されることになる.

他にもキー概念(第三者の審級とか固有名とか誤配可能性とか)があるのだが,そのあたりは省略して書いている.

うーん,著者の一人である東浩紀の『動物化するポストモダン』はオタク論として流し読みした記憶はあるんだけど,「オタクはデータベースに萌える」という印象しか残ってないなあ(間違ってる?).もう一度読み直すか.

投稿者 saihide : 17:02

2005年05月05日

アサヒ本生のキャンペーン(BlogPet)

きょうは、ここでクリックに機能したかったみたい。
つまりここで機能するつもりだった?


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 12:39

緑モス?@三津

mos_mitsu.jpg

大学の研究室まで行かなくてはならない用事があったので,夕方になってから大学へ.
用事自体はすぐに済んだので,出てきたついでに三津まで足を伸ばして,新しくできた緑モスを視察することにした.

事前にモスバーガーのウェブサイトで店舗を検索.あわよくば匠味十段が食べられるかもと期待していたのだが,匠味マークが付いていない.行く前から期待値半減である.
それでも緑モス特有のメニューが食べられるかもと少々期待しながら自転車で三津まで.

少々迷いながらも無事到着.おお,想像していたよりも立派な造りだな.開店して間もないこともあってか,駐車場も結構埋まっていた.出足好調のようだ.

しかし,それほどお腹が減ってないぞ.うーん,とりあえずメニューを見て考えるか...

こ,これは...東環状店の「分煙を徹底しただけの赤モス」と同じメニュー!
ということは...三津も「分煙を徹底しただけの赤モス」なのか!

ということで,ショックのあまり,中に入らないでそのまま帰ってきた.
この記事を書くために再度店舗検索をしたのだが,三津店には緑モスマークがついていない...
ああ,私が本当の緑モスを味わえるのはいつの日になるんだろうか...

投稿者 saihide : 00:20

2005年05月04日

一草庵

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自宅でごろごろとテレビを見ていたところ,CATVのニュースで一草庵の一般公開がとりあげられていた.
山頭火のことはよく知らないが,大学の近くにあることだし,内部の一般公開は年に数日しかないので(5月と11月に3日ずつ位?),ニュースでとりあげられるたびに「行っておかなくては!」と思うのだが,毎回機会を逸してしまう.

たまたま連休の谷間に大学まで行く用事があり,その用事が終わってもまだ時間があったので,この機会を活かして行ってみた.

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普通の民家の隣に,普通の民家のように立っているので(まあ,年季は入っているが),看板や句碑がないと見逃してしまうかもしれない.
普段の日だと,この建物の周囲を見るだけという,全くありがたみのない観光スポットなのだが,一般公開の日はこの建物の中に入ることができる.

ということで入ってみた.公開時間は16時までとあったのだが,15時30分くらいに行ったにもかかわらず,玄関の土間は来客者の靴で一杯だった.

入ってみたところ,縁側のほうでは山頭火についてなのか俳句についてなのか分からないが,かなり盛り上がっていた.
下手に話しかけられて「単に一般公開が珍しいから来てみた」ことがバレるとマズイな...
と思っていたら,人のよさそうなおじいさんが手招きしている.ヤバイ!

ビクビクしながら話を聞いてみると,線香をあげてくださいということらしい.いいんだろうかと思いつつ,線香をあげることに.
「山頭火居士」とだけ書かれた位牌に線香をあげる.その前には色々とお供えが備えられていたのだが,なぜか小銭がたくさん置かれた皿も一緒に並んでいた.お賽銭なのだろうか? 何か間違ってるような気がしないでもないが...

線香をあげ終わり,落ち着いて周囲を見回す.来客者は年配の方が中心かと思っていたら,比較的若めの人もちらほらといた.
その若めの人が何か書いているなと思っていたら,ご婦人に声をかけられた.アンケートらしい.なるほど,あの人もこれを書いているわけか.

アンケートを書く前に室内の展示を見ることに.といっても,それほど部屋自体がそれほど広くないので,展示物もそれほど多くはない.しかも山頭火のことをよく分かっていない私にとっては猫に小判な物ばかりだった.

とりあえず壁に貼られていた年表を読んで,山頭火に少しは詳しくなろうかと思ったのだが,立ち止まって読んでいるとガイドの人(ボランティアらしい)に話しかけられて,「山頭火のことは何も知らない」ことが露呈してしまうと恥ずかしいので,年表を読むのも早々に切り上げ,アンケート(使用した交通機関とか一般公開の日数などについて)を記入,そそくさと帰ることに.

帰り際,ボランティアのご夫人がお茶を淹れてくれていたので,飲んでいくように勧められたのだが,ここでお茶を飲んでしまうと「展示もほとんど見ないでお茶だけ飲んで帰る」ことになってしまうので,丁重に断った.

やっぱり,この手の文化的なスポットに来るときには,最低限の予習をしておかないと,心理的に卑屈になってしまうなあ.
次の一般公開は11月だが,もしもそのときに行くことがあるようなら,そのときは予習をしてから行くことにしよう.

投稿者 saihide : 00:11

高成(うどん)

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花粉症で外出をできるだけ控えていたときのこと.
パワサタでミュージシャンをうどん屋で接待しているのを見た.100円のセルフうどんなのだが,えらく美味しそうに見えた.花粉症が沈静化したら食べに行ってみようと「行きたい店リスト」の中に刻み込んでおいた.

で,とある日の夕方.なぜか急にそのことを思い出した.場所がよく分からなかったので,ネットで検索.ヒットしたページにリンクを貼ってあった地図によると,久谷大橋を渡って東に走っていけば見つかるらしい.
重信川を越えるのか.ちょっと遠いなあ... しかし,行けない距離ではない.
しかも花粉症が沈静化したおかげで,今まで溜まっていた外出したい欲求が噴出している今日この頃.ちょうど久米のブックオフにも行っておきたかったので,久米経由で行ってみることにした.

久米のブックオフで軽く買い物をしてから鷹ノ子の交差点を経由して久谷大橋へ.やっぱり距離があるよなあ.
そこからは目的地を見逃さないように周囲に注意を払いつつ進む.うーん,なんだかやたらとうどん屋の看板が目に付くなあ.何か理由があるんだろうか?
と思いつつ,いい加減進んだところで,ようやく目的地の看板を発見.ちなみに,このまま道を進んで行くと耕庵本店(ゆうゆう亭のグループだったのね)があるらしい.やっぱりうどん屋か.

さて,結構な距離を自転車でやってきたので,いい感じにお腹がすいてきたぞ.いざ,店内へ!

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営業時間外だった...

投稿者 saihide : 00:10

2005年05月03日

ディッピンドッツ(アイス)

西条市まで出かけていったもう一つの目的が,この「ディッピンドッツ」.
ほとんどの人が「何それ?」と思うのではないだろうか.
私がディッピンドッツを知ったのは,ネット上のある掲示板で「美味しいアイスを教えてください」的なネタで盛り上がっていたときなのだが,定番のハーゲンダッツやサーティーワン,さらにはガリガリ君などが挙げられている中で,ひっそりとリンクが張られていたのがこのディッピンドッツだった.

リンク先を見てみたところ,「微生物学者」が開発した「マイナス40度」で「つぶつぶ」のアイスとある.
あ,あやしすぎる... これはぜひとも食べてみねば,と考え,すかさずショップリストをチェックしたところ,愛媛県でも1軒だけ販売しているところがあった.
しかし,なぜ西条市? しかも「西条紺屋町商店街店」? 他の店がシネコンとかテーマパークとかショッピングセンターに入っているのに(店名から推測),どうして「商店街」?

と,さまざまな謎をはらんだまま,脳内の「行きたい店リスト」の中に「西条のディッピンドッツ」が刻まれたのだった.

ということで,やってきました西条市の商店街.非常にわかりやすい地方都市の商店街(アーケードつき)であり,「ディッピンドッツ」について私が持っているイメージとはそぐわない.
本当にここにあるのだろうかと半信半疑になりながら,アーケードの下をテクテク北上して行ったのだが,アーケードの突き当たりの少し前のところにディッピンドッツののぼりを発見.
「未来のアイスクリーム」や「えひめ初上陸」などと書いてある.
しかし...

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ハーゲンダッツやサーティーワンのようなショップを想像していたのだが,こういうタイプの店(?)だとは思わなかった.そういえば「文化祭に出店しませんか?」とウェブサイトに書いてあったくらいだから,屋台みたいなところでも十分販売できるってことだよな.

まあ,店の形態はどうでもいい.ともかく食べてみよう.
ショーケースを覗いてみると,5種類くらいのアイスがあった.しばらく悩んでいると,店員さんが「一つのカップに2種類のアイスを入れることができる」と教えてくれた.
ということで,まずは基本のバニラを選択.もう一つのアイスを決めなくてはならないのだが,2種類のアイスを入れられるといっても,バニラとレインボー(カラフルなシャーベットっぽいもの)はあわないだろうと判断し,バニラと一緒に食べても違和感がないと思われるストロベリーチーズケーキを頼んでみた.

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写真では区別が付きにくいかもしれないが,右側の白がバニラ(ちょっとクリーム色がかってる),左側の紅白がストロベリーチーズケーキだ(紅がストロベリーで,白がチーズケーキ?).
さて,ついに実食...
うぉっ! 事前の情報収集で知ってはいたが,確かに舌に張り付くな.これがマイナス40度の威力だろうか.しばらく口の中に入れていると溶けてしまうので,流血の惨事にはならないので安心だ.
しかし,最初の食感自体は面白いのだが,味自体は普通のアイスとあまり変わらない.というか,この味はどこかで味わったことがあるぞ...



おおっ,これはアイスの実のミルクやイチゴを食べたときの感覚じゃないか!
もちろんミルクとイチゴではなく,バニラとストロベリーチーズケーキであって,味が微妙に違ってはいるのだが,形状(どちらも丸い)といい,口溶け感(?)といい,バージョンアップしたアイスの実と表現すれば,どんな感じなのか大体伝わるかもしれない.

という感じで,未来のアイスクリームを堪能した結果,西条にやってきた全ての目的を果たし終えた.あとは無事に松山まで帰るだけになったのだが,あらためて店の全景を撮ってみた.

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...どちらかというとレトロな感じさえ漂う商店街のアーケードの下,淡々と販売される未来のアイスクリーム.
うーん,誰がここでディッピンドッツを販売することを考えたんだろうか.
そういえば,この店の後ろには駐車場とイベントホールがあるのだが,この紺屋町商店街はそれらの施設を使ったフリーマーケットで有名らしい.その関係で,「四国でここだけ」というディッピンドッツを集客装置の一つとして販売しているのかもしれない.


おまけ
この記事を書くためにアイスの実のページを調べたのだが,リニューアルしてフルーツっぽさを前面に出した結果,ミルクやイチゴの味がなくなってしまったようだ.
ああ,これでアイスの実を買う理由の90%以上がなくなってしまった.
ということは,あのミルクやイチゴの味と再び出会うためには西条まで行ってディッピンドッツを食べなければならないのだろうか...

投稿者 saihide : 10:50

2005年05月02日

4月の検索語

月初め恒例の検索語のご紹介.
今月は思ってもいなかった検索語がダントツで1位だった.

検索語件数コメント
ジンギスカン(だるま)関連152世間ではジンギスカンがブームになっているらしいが,その影響+卒業旅行で北海道に行く関係か?
松山市の地図関連82定番.そろそろコメントをつけるのが難しくなってきた.
カルフール東大阪関連63以前からヒットしていたのだが急増.撤退のニュースの関係かと思ったが,あれは3月だしなあ.
不明(よっち??)20文字列が化けていて不明.おそらく「よっちゃんいか」だと思うのだが...
元祖にんにくや20そういえば,いつの間にか大街道店がなくなっていた模様.
大成ラミック1912月に書いた株主優待関連の記事がヒットしている.優待目当ての人が検索するには時期ハズレだが?
勝岡運転免許センター18先月はトップだったのだが,春休みが終わっちゃったからね.
卒塔婆17どういうシチュエーションだとこんな単語を検索するんだろう?

ということで,4月の崔研究室 仮営業所は「ジンギスカン」「松山市の地図」「カルフール」なサイトだった.しかし「ジンギスカン」か... 松山にはまだ来てないけど,やっぱりブームになってるんだなあ.

なお,上位には来ていないが,「chappaqua」「ラルキー」「ストロベリーキャンドル」「お多福と牛鬼」など,地元の店を検索して辿り着いている人も多い.
3-4月は花粉症の影響であまり外には行けなかったが,そろそろ外に出かけても問題なくなってきたので,時間を見つけて外でネタを拾ってこよう.

投稿者 saihide : 01:15

梅錦ガーデン

西条への藤の花見物を計画している最中,愛媛新聞のウェブサイトである記事を見かけた.
梅錦ガーデンが5月末で閉園するという.
ウェブサイトを見てみると,こちらにも確かにそのように書いてある.

梅錦ガーデンについてはあまり予備知識がなく,地ビールを作っているところくらいの認識しかなかったのだが,メインはハーブ園らしい.ハーブか...
ハーブにはそれほど興味はないのだが,梅錦ガーデンには今まで行ったことがないし,5月は色々と忙しくなる予定なので,今回の機会を逃すと行ったことがないまま閉園をしてしまいそうだな.
もともと西条には高速を使わずに行くつもりだったし,それだったら梅錦ガーデンのある丹原はちょうど通り道にある.ウェブサイトを見る限りではレストランでランチを食べることができるようなので,ちょっと計画を修正して,梅錦ガーデンに立ち寄って昼食をとることにした.

その梅錦ガーデンだが,11号線を走っていると大きな看板があるので,場所は大体分かると思う.しかし,私が見逃したのかもしれないが,本来ならば曲がるべきところを通り過ぎてから「手前を左折」のような看板だったため,すっかり通り過ぎてしまった.その後の曲がり角で左折をしたのだが,「本当にこの先にあるのか?」的な道だったため,辿り着くまでかなり不安だった.

で,着いたのが11時くらいと昼食には少し早い時間だったため,園内を歩き回ることに.ウェブサイトでは入園料200円が必要とあったのだが,なぜか無料になっていた.閉園前だからだろうか.
ハーブや花の苗のショップを通り抜け,ハーブ園へ.ハーブだけでなく各種の花も植えられており,そういうのに興味がある人はかなり楽しめるのではないだろうか.私は花のことはあまり知らないので,入る前は退屈なのではないかと思っていたのだが,気候が良かったこともあって結構気持ちよく,それほど退屈もしなかった.

そうこうするうちに12時が近づいてきたのでレストランへ.最初はまだ早いと思って併設のショップの見物を先にしようとしたのだが,だんだんと人が増えてきたので,先に昼食をとることに.この判断は正しかったようで,それなりに広いレストランであるにもかかわらず,あっという間に満席になってしまった.

さて,お楽しみのランチだが,ランチメニューは結構充実していた.日替わりランチにしようかとも思ったのだが,展示されていたサンプルを見る限り,ちょっと量が少なそうだったので,「定番人気No.1」とあった自然卵のオムライスを注文.

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しまった,日替わりランチに輪をかけて小さいぞ.これなら日替わりランチにしておけば良かったとちょっと後悔しつつ食べてみることに.
ありゃ? 卵とご飯が完全に混ざってるぞ? ライスを卵で包むタイプのオムライスではなく,ライスを卵に混ぜて焼くタイプのオムライスのようだ.このタイプを食べるのは初めてかな.
ということで,ソースをつけて一口... うぉっ,味が薄い... 結構ソースをつけたつもりだったけど,かなりの薄口だなあ.どちらかというと味付けの濃いほうが好きな私には合わないかなあ,などと思っていたのだが,よくよく味わってみると,この味付けの方が卵の味がよく分かる.うん,これはこれで美味しいなあ.でも,個人的にはもうちょっと量が欲しかった.

umenishiki_2.jpg

ちなみに同行者はミートソーススパゲティだった.一口食べさせてもらったが,こちらも美味しかった.


食後は併設されているショップを見物.ハーブ園だけあってハーブが置いてあるのは分かるし,レストランで使われている食材が売られているのも分かる.親会社が梅錦山川なので,各種のお酒がおいてあるのも分かるのだが,その他の各種雑貨も置いてあった.確かに雑貨屋さんにはハーブが置いてあることが多いので,品揃えとしては違和感がないのだが...

ということで,見物&食事で2時間程度だったのだが,ハーブとかが好きならもっと時間をかけて楽しめると思うし,芝生の上を走り回れるので子供連れで来るのにはいいかもしれない.ちなみに,私たちが食事をしている最中,外にあった池(噴水?)の中で子供が水遊びをしていたのだが,あれはイレギュラーな使い道だと思う.


おまけ
レストランのお冷の中にハーブが浮かんでいたのがハーブ園っぽかったのだが,このお冷がとても美味しかった.
店員さんに聞いてみたところ,スペアミントだというのだが,ただの水にスペアミントの葉を1枚入れるだけであんな味になるのだろうか.
自宅でも試してみたいところだが,スペアミントはともかく,そのままで飲んでも大丈夫な水を調達しなければならないなあ.やっぱり浄水器を買うべきか...

投稿者 saihide : 00:34

2005年05月01日

西条市へのドライブ

全国的にゴールデンウィークなわけだが,旅行に出かける予定が特にあるわけではなかったので,いつものように自宅&大学周辺をウロウロするだけになりそうだった.
しかし,そろそろ花粉飛散が終焉を迎えそうだったので,どこかに出かけたいという気持ちも非常に高まっていた.
そんなときに思いついたのが「藤の花見物」.別に花を愛でるような風流人でもないし,藤の花に思い入れがあるわけではないのだが,なぜか思いついてしまった.ネットで調べてみると,時期的にはちょうどいい頃らしい.
松山市内にもいくつか藤の名所はあるようだが,せっかく自動車免許も取ったことだし,運転の練習も兼ねて西条市まで車で行ってみようか.おっ,そういえば西条市にはアレがあったはず.ということで,ネットで西条市のことを調べながら計画を立てていく.

とはいえ,私は自動車を所有していないので,まずは車を調達しなくてはならない.レンタカーを借りることも考えたが,車を持っている人に聞いてみたところ,その人の車,そして教官&非常時の運転手としてその人自身も貸してもらえた.
その後,見ておかなければならないものが急遽増えたので,それを考慮して計画を変更したりしつつ,当日を迎えることに.

10時ごろに自宅を出発.この間運転したのは3月上旬だったので,運転するのは2ヶ月弱ぶり.ビクビクしながら運転していたのだが,心配していた市街地も無事通り抜け,11号線をひたすら走っていく.
そして,「細くてクネクネしている」と事前に脅かされていた桜三里に.確かに細くてクネクネした道だったので,事故らないように気を使いながら走っていたのだが,どうも今までと勝手が違う.
なぜだろうと考えて気が付いたのだが,私が免許取得後に運転の練習をしたのは大阪の市街地だけだったので,このような山道は存在していなかったのだ.この手の道を走るのは教習所時代の山道教習以来.そして,私は山道教習の際に同乗していた女性教官に二度ほど叫ばせた前科があったりする...
いや,大丈夫だ! 今の私はあの時の私ではない,国家公安委員会に認められた自動車免許所有者なのだ!
ということで,平静を装いつつ運転.幸いなことに,山道教習ほどクネクネしていなかったので,何とか無事に山岳ステージを終了.

その後,丹原で休憩&昼食をしてから再び運転.しばらく運転を続けるうちに旧・西条市に.
目的地である禎祥寺(観音堂)の場所は地図で大雑把にしか把握していなかったので,しばらく迷うことも覚悟していたのだが,案内の看板が出ていた.やっぱり名所らしい.

タイミングよく駐車場(300円)が一台分空いていたのでそこに駐車.切り返してバックで駐車しなかったので,出すときが少々心配だったが,それはそのとき考えよう.

ということで,目的の藤の花見物.

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まずは入り口.


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結構な人が来ていたのだが,年齢層はかなり高い.一人だけゴザを敷いて寝ころんでいたが,他の人は立ったりベンチに座って行儀よく藤を眺めていた.
どうして桜の花見のように酒盛りにならないのだろうか?


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樹齢400年で県と市の天然記念物に指定されているらしい.このほかにも4本ほど藤の木があった.


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藤棚の下は甘い香りが漂っていたのだが,それとともにブーンという羽音も漂っており,洒落にならないくらい多くの蜂がせっせと蜜を集めていた.
私は大丈夫だったが,もう少し背が高い人だと頭に藤の花がガンガン当たるだろうから,蜂に刺される心配をしなくてはならないかもしれない.

しばらく見物してから出発することに.そのためには車を駐車場から出さなくてはならないのだが,状況をよく分析してみると,砂利道&坂道&細い道という三重苦の状態でバック&切り返しをしなくてはならない.しかも誘導をしてくれるはずの係の人があまり役に立たない(まあ,私も操作に必死で見ている余裕はあまりなかったが).
大丈夫かと思いつつ,何度かやりなおしながら,何とか駐車場を出ることに成功.ちなみに出てから指摘されて気が付いたのだが,そのときの操作は右足でアクセル,左足でブレーキ,いわゆる「左足ブレーキ」になっていたようだ.これまでの経験から判断するに,どうも私には緊張して車を発進させようとすると左足をブレーキに置いてしまうクセがあるようだ...

その後,次なる目的地である商店街を求めて,車を走らせたわけだが...ちゃんと下調べをしていなかったこともあって見事に迷った.大きな道を求めてしばらくウロウロしてから,ようやく現在位置を把握.地図と照らし合わせながら市街地のほうに進路を取る.
その途中,眞鍋かをりの出身校として有名?な西条高校の脇を通った.

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うーん,これが高校なのか? どうして高校がこんな立派な堀に囲まれてるんだ? しかも噴水つき.
調べてみたところ,どうやら西条藩の陣屋跡が高校になっているため,こういう構造になっているらしい.
写真ではよく分からないだろうが,ツツジがとてもきれいに咲いており,こういう立派な高校に通う学生はどんな気分なんだろうと思ってしまった.

目当ての商店街は西条高校の近くということで,場所の把握は完了.次は駐車場を探していたのだが,なかなか見つからない.しばらく探し回ったところ,何かの催し物のための無料駐車場を発見.そこに駐車させてもらうことに.
そのときは何の催し物か分からなかったのだが(後に産業文化フェスティバルと判明),駐車させてもらう以上,少しは見ておかないとということで,行ったのが西条総合福祉センター.

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建物も立派なのだが,さすが水の都 西条,建物の周囲が池のようになっており,きれいな水の中に山ほど魚が泳いでいた.
建物の中では福祉・健康関係の展示がされていたのだが,その中に西条市の特産物を使った料理の試食会があったので,試食してみることに.

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キウイとイチゴのスープ仕立て.私が食べたものには入っていなかったが,ブロッコリーも入っていた.
ちなみにこの試食会,私たちが整理券をもらった頃は「整理券と引き換えに1品」だったのだが,あっという間に「整理券と引き換えに1品&デザート」になり,食べ終わるころには「整理券なしで何品でも」になっていた.うーん,もう少し後に到着していれば他にも色々と食べられたものを...

その後,目的の商店街へ.こちらでもやっぱり催し物をやっていたのだが,あちこちで試食だとか無料で試供品の配布などをやっていた.さっきの試食会といい,西条市は気前がいいのだろうか.そういえば,クラレなどの有力企業があるおかげで人口の割に税収が多いという話を聞いた記憶があるなあ.

商店街自体はよくある地方の商店街で,閉店した店のシャッターが少々目立ってはいたものの,まだ持ちこたえている方だろうか.
商店街の一角で目的の店を発見し,用事を済ませると,これで全ての目的は終了.

帰りも同じ道というのも芸がないので,196号線を使って海側のルートで帰ることに.196号線への曲がり角を見逃すなどのハプニングはあったものの,特に問題もなく松山に戻ってこれた.

今回のドライブでかなり運転には慣れた気がするが,少々気になることもある.

一つめはスピードの感覚が麻痺してきたこと.こちらが法定速度を遵守して走っていても周りがもっとスピードを出すので,それに引き摺られてスピードが上がってしまう.まあ,周囲の流れに合わせたスピードでないと逆に危ないというので,これは仕方がないのかもしれないが,この調子でいくと...

二つめは譲り合いの精神が磨耗してきたこと.車線に入ってこようとする車があったとき,乗って最初の頃は「入れてあげた方が良いのだろうか?」と一々悩んでいたのだが,最後の方には「良心ポイントの残りは既にゼロだ!」と全く悩まなくなってしまった...

三つめは被害妄想気味になること.まあ,これは一つめのスピードとも関連しているのだが,バックミラーに同じ車がずっと映っていると「もしかして流れを邪魔してる?」と思ってしまい(この時点でスピードが少しアップする),それがさらに続くと「もしかして煽られてる?」となってしまうのだ.

この三つの合計,つまり,


  1. 遵法精神の低下
  2. 殺伐とした精神状況
  3. 被害妄想傾向

の意味するところは...
もしかしてモータリゼーションの進展こそが犯罪を増加させているのかもしれない...

投稿者 saihide : 00:02