2005年04月30日

『ガラスの麒麟』加納朋子

晩冬のある日,女子高生が通り魔によって殺害された.
その少女の書いた童話の挿絵を依頼されていたイラストレーターは,事件によって仕事を中止を余儀なくされるが,その事件以来,一人娘の様子がおかしくなる.自分は殺された女子高生であり,犯人の顔を知っているというのだ...

加納朋子の4作目に当たる作品.松山市立中央図書館所蔵.

作者お得意の連作短編集なのだが,話によっては主人公が違っていたりもする.
しかし,どの話も登場人物がどこかでつながっていて,名探偵役の保健室の先生が謎を解いていくという構造になっている.
で,最終的にはそれらが全部つながって一つの話が完結するという,私好みのスタイルの作品.

私の中には「加納朋子=乙女チック」という構図ができているわけだが,本作は乙女チックというよりも,少女漫画にそのままなりそうな話のように思えた(というか,実際に漫画化されているようだ).
通り魔に殺された少女の書いた童話が大きな役割を占めている点も少女漫画チックではあるのだが,少年漫画では絶対に出てこないテーマである「生きていくことのつらさ」みたいなことが登場人物の行動原理になっていたりするためだ.

最後の謎(最初の謎?)が「うーん,それはどうなんだ?」という感じだったのだが,エピローグ的なところが良かったため(ありがちといえばありがちだが),読後感は爽やかだった.

投稿者 saihide : 02:35

2005年04月29日

『心理学化する社会』斎藤環

トラウマやアダルトチルドレンといった精神医学由来の概念が多用される現代社会を,現役の精神科医が分析した本.松山市立中央図書館で借りてきた.

音楽や映画におけるトラウマの扱われ方について概観した後,トラウマ概念についての説明と現在の扱われ方への苦言,カウンセリング・ブームの背景にあるもの,事件報道と精神鑑定,脳ブームと,現代社会のさまざまな現象について分析している.

軽い気持ちで読み始めたのだが,思ったよりも歯応えがあった.しかし,これでも作者の本としては読みやすいほうなのだという.うーん,ラカンだとか解離性障害だとか,その手の概念をちゃんと押さえていれば理解しやすかったんだろうけど...

この前に読んでいた大平健の著書にも「気軽に精神科を訪れる患者の増加と重篤な患者の減少」が取り上げられていたが,この本でも同じ現象が取り上げられていた.
この本ではその理由を,心理学的知識が一般化することによって自分自身をその枠にはめる患者が多くなったためであり,それゆえに心理学的なもの(臨床心理学と精神医学)への需要が増加したとしている.

この他にも「相手に踏み込まない」ようにするために心理学的知識が求められている傾向など,大平健の著作や『自己コントロールの檻』とも共通する考え方が多く出ており,これが最近の傾向なのだろうなあと思わされることも多々あった.

投稿者 saihide : 03:25

2005年04月28日

パオチキン@緑モス?

(諸般の都合で当初予定していた記事は延期させていただきます)

mos_duck_1.jpg

この記事を書くため,前回のモス関連の記事の日付を調べたところ,1月29日だった.間が結構あいている.
これは期間限定商品が定番商品の海老カツバーガーだったため,改めて記事にしていないだけで,自分的にはちょくちょく行っていた気がする.

ということで,新しい期間限定商品が発売されたので,例のごとく食べてきた.
中華料理をモチーフにした二品で,どちらも「包(パオ)」にはさまれている.
スブタとチキンの2種類あったのだが,今回は無難そうなチキンを食べてみることに.ちなみに正式名称は「パオチキン 北京ダックソース仕立て」だ.あれ,珍しく正式名称が短いな...

パオを使ったハンバーガーというと,チャイニーズバーガー(豚の角煮とかがはさまった,中華街で売ってるやつ)を思い出す方もいるだろうが,私はそちらを食べた記憶がない.
なので,単なる印象だけなのだが,私の中ではパオというのはもっちりした食感で,ちょっと歯応えがあるものだったのだが,今回使われているパオはえらく柔らかくて,「もっちり」というよりは「ふわふわ」という感じ.まあ,これはこれで美味しい.

で,問題は具の方なのだが...うーん,どのあたりが北京ダックなんだろう?
そもそも私が北京ダックを食べたことがないのが原因かもしれないが,単なる照り焼きチキンの味しかしないような気がする.
それとも実は北京ダックというのは照り焼きチキンの味がするのだろうか?
ホームページの分解図によると,一番上にかかっていたのが「北京ダック風ソース」らしいが,ソースについてはあんまり印象がないなあ.

ちなみに単品で380円なのだが,これだったら別のレギュラーメニューを注文した方が個人的にはコストパフォーマンスが高いかな.まあ,次のパオスブタに期待しよう.


ところで,冒頭に「当初予定していた記事は延期」と書いたのだが,本来は今回の記事は「緑モス@東環状線」または「匠味十段@緑モス」になるはずだった.

以前のモス関連の記事にも書いたが,モスバーガーは従来のモス(赤モス)を緑モスへと順次切り替えようとしている.何が違うのかはリンク先を見てもらいたいのだが,大きな違いは緑モスには「緑モス限定商品」があり,その一つとして1000円もする高級ハンバーガーである「匠味十段」があるのだ.

これまで愛媛県内の緑モスは新居浜に1店あるだけだったのだが,4/29(だったと思うが)に県内2店めの緑モスが三津にできるという情報をキャッチした.
「これは食べに行かねばなるまい」と思っていたのだが,これまで通っていた東環状線の赤モスが緑モスになるという.それも4/29以前に.
だったら,わざわざ三津まで行かなくてもいいじゃないかということで,匠味十段を目当てに東環状線のモスに行ってきた.

mos_duck_2.jpg

おおっ,確かに緑モスの看板に変わっている.
店内に入ってみたところ,内装も少し変わっていたのだが,最大の違いは禁煙場所と喫煙場所がガラスによって完全に仕切られているところだろう.なるほど,これが緑モスの証なのか.
高まる期待を胸にしつつ,さっそく匠味十段を注文...あれ? メニューに載ってないぞ? それどころか,通常の匠味バーガーも載ってない... 店員さんに聞いてみたところ,

「当店では匠味はやっておりません」

いや,つい1週間くらい前に,この店で匠味バーガーを食べてるんですけど...
ということで,仕方なくパオチキンを食べ,納得できないものを抱えながら店を出た.
しかし,どうしても納得できなかったので,店外にあったドライブスルー用のメニューでもう一度確認してみたところ,緑モス専用商品が一つも載っていないという衝撃の新事実が判明.

店舗としては緑モスだけど,メニューは赤モスなのか?

それって単に「分煙を徹底しただけの赤モス」じゃないか!

それどころか,今まで扱っていた匠味バーガーがなくなった分だけ,私からすると価値が低くなってるぞ!

ということで,匠味十段についての記事は三津店が開店してからになりそうだ.
しかし,三津店も「分煙を徹底しただけの赤モス」だったら,どうしよう...


おまけ.
怒りに任せて勢いで記事を書き上げたのだが,落ち着いて読み直してみたら,パオチキンと緑モス(もどき)で2本の記事に分けた方がよかったかもしれない.
むぅ,今から2本の記事に分けて投稿しなおすのも面倒だし,このまま投稿しよう.

投稿者 saihide : 00:02

2005年04月27日

会社分割制度と営業譲渡

先日,とある学生さんから「会社分割制度と営業譲渡の違い」について質問された.
そのときは「営業譲渡=事業だけ他の会社に譲渡(=取引関係や権利などを譲渡)」「会社分割=譲渡する部分を法人化した上で譲渡(=従業員なども一緒に譲渡)」じゃないかと答えたのだが,先ほど調べてみたところ,かなり違っていたので,メモ代わりに書いておく.

営業譲渡=事業を他の会社に譲渡というのは間違ってはいなかったのだが,かなり不十分だったようだ.というのも,営業譲渡で譲渡されるのは取引関係や権利などだけに限らず,設備や従業員も譲渡の対象に含めていいらしい(この辺りは譲渡の際に改めて決めるそうだ).
営業譲渡の最大の特徴?(というか問題点)は,場合,その対価として金銭などを支払う必要があること.このため,譲渡される内容にもよっては,営業譲渡される側(というか「事業を買い取る側」という方が実体を正しく表している気がするが)は多額の資金を用意しなければならない.

この営業譲渡,事業の再構築(正しい意味でのリストラ)の手段としては良い方法ではあるのだが,多額の資金を持っている企業は限られていることなどから,使える企業が限られてしまうという問題を持っていた.
そこで平成12年の商法改正で新設されたのが「会社分割制度」.営業譲渡が通常の取引の一環とされるのに対して,会社分割は合併などと同じ扱いになるというのが最大の違いらしい.つまり,事業を買い取るためのお金がなくても,お金の代わりに自社の新株を発行して,それを元の会社(物的分割)または元の会社の株主(人的分割)に割り当てればいいわけだ.

要するに「株式交換による買収(ただし会社の一部分)」のことを会社分割制度というらしい.これならば株主が新株発行を許可すれば資金がなくても会社を買収することができる.

ちなみに株式交換による買収はホリエモン率いるライブドアの得意技であり,これを有効に使うためには株価が高くなくてはいけない(株価が高い方が発行する株式数が少なくて済むから).

参考URL
金融用語辞典 会社分割制度
M&A市場 株式会社ストライク 資料集 営業譲渡とは
創英国際特許法律事務所 会社分割

投稿者 saihide : 18:10

『オーデュポンの祈り』伊坂幸太郎(BlogPet)

きのう、交流した?
だがきょうグラハムはさいは交流したいなぁ。
だがきのうは外界に交流された!


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 12:42

『オーデュポンの祈り』伊坂幸太郎

外界との交流が1世紀半以上途絶えていた島で,島民の拠り所となっていたカカシが殺された.未来を知っているカカシがどうして殺されたのか?
交流が途絶えてから2人目の来訪者に図らずもなってしまった主人公は,奇妙な島民との交流を通じて,カカシ殺害の謎を追うことに...

『ラッシュライフ』に続いて読んだ伊坂幸太郎作品だが,順番としてはこれがデビュー作になるのかな.これも松山市立中央図書館で借りた.

『ラッシュライフ』にも「神様」のような現実離れした存在が出ていたが,本作はそれに輪をかけて現実離れしている.未来を知っているカカシもそうなのだが,150年以上外界との交流がほとんどないにも関わらず,車が走っていたり電気が通っていたりする島の設定自体が現実的にはありえない.
だが,その設定さえ受け入れてしまえば楽しく読めるだろう.特にラストの方になると,それまでの伏線が一斉に開花していくため,落ち物系ゲームの大連鎖のような爽快感が得られた.

投稿者 saihide : 07:02

2005年04月26日

『豊かさの精神病理』大平健

『やさしさの精神病理』が面白かったので,そちらの冒頭で4部作として挙げられていたシリーズの最初の本作を借りてきた.松山市立中央図書館(書庫)所蔵.

著者は,それほど重篤な症状があるわけではないのに気軽に精神科医を訪れる「よろず相談の患者」が増加しているが,それらの多くは,自分や他者といった人について語ることは苦手だが,ブランド品や食べ物,さらにはペットといったモノについては雄弁になる「モノ語りの人びと」だという.

人との関係では親密さと葛藤がコインの両面のように一体になっているが,これらの人々はモノに依存することで「幸せ」を感じようとしたり,葛藤を軽減するために人づきあいをモノ化(もらったスカーフで友達を区別したり,女性を点数化したりする)する.
それどころか,ブランド品などを所有することで個性や能力を引き出そうとする「自分自身のモノ化」までしてしまう.

そういう人たちは「葛藤慣れ」していないため,些細な葛藤も自分だけで解決することができず,そのために精神科医の元を訪れるのだ.

『やさしさの精神病理』同様,読みやすくて面白かったのだが,前作には自分にも当てはまるところが多数あったのに対して,こちらは何か他人事のような感じがした.
これは,私自身が「必要な機能を満たしていれば,あとはコストパフォーマンス重視」な価値観の持ち主であるため,ブランド品にはあまり魅力を感じないためだろう.
逆に,ブランド品などをたくさん買ってしまう(あるいは欲しがる)人にとっては,色々と身につまされたりするのかもしれない.

投稿者 saihide : 07:40

2005年04月25日

アサヒ本生のキャンペーン

確か3月下旬のことだったと思うが,いつものようにニュース系のサイトを巡回していた際,とある記事へのリンクが目にとまった.
ざっと説明を読んでも想像できなかったので,リンクをクリックしてみたところ,衝撃的な物体の写真が飛び込んできた.
DVDテレ蔵庫.つまり,DVD+液晶テレビ+冷蔵庫.確かに世界初だろう.というか,そんな物,誰も考えねえよ...

現在,私の家には冷蔵庫とテレビは勿論,DVDを見れる環境もあるので,機能的にはまったく必要ない.
むしろ,部屋の狭さのために常に引越しの機会をうかがっている現状では,どう考えても不要である.

しかし,そのあまりのインパクトの強さゆえ...

asahi_oubo_1.jpg

ふっ,集めてしまったぜ,シール36枚...

おかげで体重が増えてしまったぜ...

とりあえず,この36枚で1口分の応募ができるので,本生350ml缶を1日2本のペースで消費する必要もなくなった.

と,思っていたのだが...


  1. アサヒの第三のビール「新生」が発売された.

  2. いきつけのスーパーであるフジからお得意様優待ハガキが送られてきて,食品5%引きシールを手に入れた.

  3. ハガキを引き換えに行った日がプラス4ポイントの日だった.




asahi_oubo_2.jpg

ふっ,買っちまったぜ,新生350ml缶6本パック×4セット...

これでまた呑み続ける日々がしばらく続いちまうぜ...

当然のことながら,体重の増加傾向もまだまだ続いちまうぜ...

ちなみに,これだけ買っても,まだ12本分足りないぜ...


しかし,落ち着いて考えてみると,4月に入ってから既に2.5ケース分も購入しているわけだが(あと0.5ケース分買わなければならない),これだけ頑張って呑み続けても当たる確率はかなり低そうだ.

おまけ.
この記事を書いている最中,ヤフオクで応募シールが100枚単位で売られているのを発見した.やっぱり業者が絡んでるだろうなあ.

投稿者 saihide : 00:02

2005年04月24日

『沙羅は和子の名を呼ぶ』加納朋子

いつものように松山市立中央図書館に本を返しに行き,そのままで本を借りてしまうわけだが(いわゆる「悪魔の連鎖」),この頃は加納朋子のコーナーを常にチェックしている.
できるだけ発表順に読みたいので,次は『いちばん初めにあった海 』か『ガラスの麒麟』を読みたいのだが,端末では館内にあることになっていてもなぜか本棚には存在していない.仕方ないので,前回読んだ『月曜日の水玉模様』の次の作品である本作を借りてきた.

いつものようにミステリーだと思って読み始めたら,これがミステリーというよりはちょっと不思議な要素(幽霊とか異世界とか)を含んだ短編集で,しかも作者得意の連作短編集ではなく,完全にバラバラな短編の集合体だった.
そのためかどうか分からないが,個人的にはイマイチな感じがした.

ちなみに乙女チック度は非常に低いが,これは登場人物が固定されていないので仕方ないと思われる.

投稿者 saihide : 02:30

2005年04月23日

CD『Wave/Knife』

私は基本的に連続ドラマを見ない方だ.
小説でもそうだが,恋愛中心モノは苦手なため,世の中のドラマの半分くらいは選択肢から消える.
残るはコメディか職業モノになるわけだが,1回でも見逃してしまうと,続けて見る気がなくなってしまうため,これらの種類のドラマであっても最後まで見続ける率は驚異的に低い.
ビデオでタイマー予約すればいいじゃないかと思われるかもしれないが,野球シーズンは延長で時間がずれることがあるし,そもそも初回をチェックし忘れることが非常に多いため,タイマー予約もあまり役に立たない.

そういう私が最後まで見続けたという希少なドラマが『ビッグマネー! 浮世の沙汰は株しだい』(2002年放映)で,『Wave/Knife』はそのサントラ.
しかし,よくよく考えてみれば,このドラマは私に結構大きな影響を与えている.

1.株式投資を始めるようになった
このドラマがメインのきっかけではないにしても,きっかけの一部にはなっていると思う.
まあ,投資スタンスはドラマとはぜんぜん違っているし,華々しい運用成績が上がっているわけではないのだが...

2.石田衣良の小説を読むようになった
世間的には『池袋ウエストゲートパーク』が石田衣良の出世作なんだろうけど,私はそちらを見ておらず,このドラマの原作者ということで石田衣良を知った.
当時は原作である『波のうえの魔術師』がまだ文庫化されていなかったので,別の石田衣良作品(たぶん『エンジェル』)を読んだのだが,それが面白かったので他の作品も読み進めてていくことになった.
ちなみに『波のうえの魔術師』も面白いのだが,個人的には『ビッグマネー!』の方がよくできていると思う.特に原作には登場しないライバル役として原田泰造をもってきたセンスは素晴らしい.

3.授業で何度も使う
これは影響とは言えないだろうが,隣の大学での出稼ぎで株式会社についての説明をすることがあるのだが,そのときにビデオを上映している.
『ビッグマネー!』は株式取引を使って悪徳銀行を破滅に追いやるという話なのだが,そこで使われるのが株式取引.
ホリエモン騒動で株式取引に関する用語がワイドショーでも飛び交う現在と違い,当時はまだそれほど株式取引のことがお茶の間に浸透していないと製作者側は思ったのだろう,前半6回は一話完結のスタイルで株式についての知識を中心に話が組まれていた.
その中に株主総会の話があり,まあ,実際には事実と違う点も多々あるのだが,「会社は誰のものか?」について,それぞれの登場人物が語ってくれる.
ちなみに,その話の中では「会社は株主のもの」ということになっているのだが,このドラマの制作&放映はフジテレビだ.

と,今頃になって3年近くも前のドラマの話を延々と書いているのかというと,今シーズンは見続けようと思っていたドラマを早くも諦めつつあるからだ.
一つはホリエモン騒動でタイトルが変更になった『恋に落ちたら ~僕の成功の秘密』で,これは初回も2回目も見忘れた.
もう一つは『タイガー&ドラゴン』で,これは初回は見たものの,タイマー予約するかどうかの判断を保留していた結果,2回目を見逃した.
やはり私は連続ドラマを見るのが苦手なようだ...

投稿者 saihide : 04:45

2005年04月22日

『やさしさの精神病理』大平健

以前読んだ『自己コントロールの檻』で取り上げられていた本.
中で引用されていた「やさしさがオレたちの礼儀なんですよ」という若者の言葉が気になったので読んでみた.松山市立中央図書館所蔵.

現代には「やさしさ」が溢れているが,若者のいう「やさしさ」というのが従来の「やさしさ」と違っているのではないかという問題意識で書かれた本.
精神分析医である著者が実際にカウンセリングした事例をもとに構成されている本で,非常に読みやすく面白かった.

著者は従来の「やさしさ」と新しい"やさしさ"を区別している.
「やさしさ」とは,相手の気持ちを察して,ココロの傷を舐めあう「治療としての」やさしさ(ホットなやさしさ)のこと.
それに対して,"やさしさ"とは,相手の気持ちに立ち入らず,お互いを傷つけない「予防のための」やさしさ(ウォームなやさしさ)であるとしている.

読んでいて「まあ,そうだろうな」と思ったのだが,意外だったのが,この"やさしさ"重視の傾向というのは日本だけでなく世界各国(の若者)で共通らしいということ.
まあ,「近ごろの若い者は」というのは世界共通どころか歴史を通して普遍の愚痴らしいから,そういうことを考えると,実は日本も他の国も若者に関してはそれほど変わらないのかもしれない.

投稿者 saihide : 00:12

2005年04月21日

gmailが日本語化

以前,gmailについての記事を投稿したが,この4月でgmailも1周年を迎えた.
その記念なのかどうかは分からないが,容量が1ギガバイトから2ギガバイトに増量された.gmail側は今後も容量を日々増加させていくことを宣言しており,英語版のウェルカム画面では日々(というか秒々?)増加していく容量を確認することができる.

そのほかにも色々と変更点があるのだが,日本のユーザーにとって最大の変更点は日本語での利用が可能になったという点だろう.

通常のログインだと画面は英語のままなのだが,

gmail_english.jpg

Settingの中にあるLanguageを日本語に変更すると,

gmail_japan.jpg

という感じで画面が日本語になる.

ちなみにヘルプや利用規約なども全部日本語化されているので,もしかしたら招待画面も日本語になっているのかもしれない(こちらは未確認).
まあ,日本語化されていなくても,使いたいメールアドレスを入力し(既に使われている場合はもう一度入力させられる),自分の個人情報(といっても姓と名だけだったような)を入力するだけなので,英語がそれほど得意でなくても困ることはないと思う.

前回の記事にも書いたが,このgmailはまだ試験中ということで利用者は誰かに招待してもらわなくてはならない.
その招待枠が余っているので,使ってみたい人は以下のアドレスにメールをどうぞ.

hidesai.png

ちなみにeとsの間はピリオドで,@の後はgmail.comです.

投稿者 saihide : 00:30

2005年04月20日

BEEFEATER(ジン)

beefeater.jpg

以前,シャルトリューズでカクテルを作った時に写真では登場していたが個別の記事は書いてなかったので改めて.

ゴードンと並んで定番のジンの双璧とでも言えるくらいメジャーなジン.
日本の公式発売元(?)であるサントリーのページによると日本語表記では「ビーフィーター」なのだが,スペルはBEEF EATER,つまり「牛肉を食べる人」というなんじゃそりゃ?なネーミングになっている.
この「牛肉を食べる人」というのはラベルに印刷されているロンドン塔の衛兵の愛称(正式名称はヨーマン・ウォーダーズ(Yeoman Warders)というそうな)で,その昔,体力を維持するために牛肉が優先的に支給されたことに由来しているそうだ.
ちなみに調べてみたら,このBeefeaterは正式な衛兵ではなく,退役軍人が第二のキャリアとしてやっているガイドらしい.

これまで複数の種類のジンを飲んできたわけだが,「華やかさ」と「穀物っぽさ」を二極にして評価すると以下のようになる.

(華やかさ)
 △
 ・ボンベイサファイア
 ・ビーフィーター
 ・ゴードン
 ・タンカレー
 ・バーネット
 ▽
(穀物っぽさ)

個人的には華やかさが高い方が好みなので,ボンベイサファイアが一番好みなのかもしれないが,コストパフォーマンスからするとビーフィーターが圧倒的に高い.
世間的にはタンカレーの評価が高い(値段も高い)のだが,個人的にはタンカレーはあわなかった.タンカレーを買うならボンベイサファイアを買う(だいたい同じ値段)だろうし,値段のことを考えるとビーフィーターを買うかなあ.
で,タンカレーにNo.TENという上位銘柄があるのと同様,ビーフィーターにもクラウンジュエルという上位銘柄がある.一度チャレンジしてみたいのだが,値段が...

投稿者 saihide : 08:12

2005年04月19日

『ラッシュライフ』伊坂幸太郎(BlogPet)

きょうグラハムは仙台でさいと分析したかもー。
そして仙台まで豪語しなかったよ。
そしてきのうグラハムが、候補を表現した?


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 12:43

『ラッシュライフ』伊坂幸太郎

「金で買えないものはない」と豪語する事業家,独自の美学を貫く泥棒,神様の解体を描く青年,愛人の妻の殺害を計画する精神分析医,銃を拾った失業者.仙台を舞台に,5人の関係するそれぞれの物語は微妙に絡まりあい,そして...

前回の直木賞候補にもなった作者の第2作目らしい.
構成と○○の仕掛けには驚かされたが,そこまで凝るのならタイトルまで拘ってもよかったんじゃないだろうか.いくつか無理やりなエピソードがあったりもするんだけど,「ラッシュライフ」というタイトルは内容を適切に表現していないような気がする.同名のジャズがあるらしく,もしかするとそちらを知っていれば印象は違ってくるのかもしれないけど.

話的には泥棒の黒澤の話が一番「やられた!」感が強かった.この「黒澤」は他の作品にも出ているらしいので,そっちも読んでみようかな.

投稿者 saihide : 00:40

2005年04月18日

『メイン・ディッシュ』北森鴻

小劇団の看板女優「ねこ」の自宅に,座付き作者「師匠」を筆頭に劇団の仲間が今日も集まる.彼らのお目当ては「ねこ」の同居人「ミケ」の料理と名推理...

Yahoo!の掲示板で知って,面白そうだったので松山市立中央図書館で借りてきた.
形式としては私が好きな連作短編集で,読む前は「ねこ」と「ミケ」が主人公の話ばかりが掲載されていると思っていた.
でも,2本目に料理が重要なネタになっていること以外は関係のない話が挿入されており,「あれ? あれれ?」と思いつつ読み進めていったのだが...

「おおっ,そういう関係だったのか!」

と納得したのもつかの間,

「えっ! これって,そっちの方かいな!」

と二度ビックリ.これは面白かった.

話の中では料理が重要な役割を果たしているのだが,どれも美味しそう.
一番美味しそうだったのは「ミケさんの梅酒」かな.作ってみるのも悪くないけど,1年間も漬け込むのが面倒だなあ...

投稿者 saihide : 01:13

2005年04月17日

モンマルトル(ケーキ)

montmartre_1.jpg

誕生日を迎えた&近日迎える学生さんが周囲にいたので,お祝いのケーキを買うことにした.予算や買いに行ける時間,さらには交通手段などを考慮した結果,花園町のモンマルトルに行ってみることに.
以前から店の存在は知っていたのだが,行ってみたのは今回が初めて.

店内はそれほど広くないが,ショーケースに入っているケーキ以外に,焼き菓子や小さくてお洒落なチョコレート(広義のプラリネかな?)も売っていた.

今回は8人分のケーキを買う予定だったのだが,同じ種類のケーキで8個を揃えるのが難しそうだったので,2種類を4個ずつ買うことに.食べる学生さんの面子を考えて選んだのが以下の2種類.

montmartre_2.jpg

一つはイチゴのミルフィーユ.まあ,これは無難な線だろう.
もう一つはサバランなるケーキ.洋酒がたっぷりで大人の味らしいが全く味が想像できなかったので購入決定.ちなみに両方とも260円.

ケーキの入った箱&袋を片手に自転車に乗って研究室に行き,学生さんと実食.
私はサバランを食べてみたのだが,甘さ控えめ&お酒たっぷりで確かに大人の味.これなら甘いものがそれほど得意ではない男性でも美味しくいただけるかも.しかし,ケーキとしてはかなりアルコール分がキツく,食べた後に食道のあたりが熱くなってくるくらいだったので,お酒が苦手な人は遠慮しておいた方がいいだろう.
なお,私は食べていないがミルフィーユの評判も良かった.

投稿者 saihide : 11:50

2005年04月16日

『世界音痴』穂村弘

先日,書店にてタイトルに惹かれて『現実入門』という本(エッセイらしい)をパラパラと読んでみたのだが,どうも面白そうだったので,同じ作者の第一エッセイを読んでみた.松山市立中央図書館所蔵.
内容だが,30代後半の独身,母と同居していて一人暮らしの経験はなく,献血をしたこともないが,夜中に菓子パンをもしゃもしゃ食べるサラリーマン歌人(当時)の著者による告白的エッセイ.

タイトルにもなっている「世界音痴」(多くの人にとって「自然」にできることが「不自然」になってしまう人のこととでも言えばいいの)の傾向が私にもあるので,ある部分は非常に共感できるのだが,ある部分は微妙な狂気を感じてしまい,読んでいて非常に怖かった.

こういう書き方をしてしまうと,すごく重苦しい本のように思われるかもしれないが,基本的には非常に笑える面白い本.
「世界音痴」の傾向を自覚している人は同病相哀れむために,そんな傾向を微塵も感じていない人は笑ってストレス解消のために読もう.

投稿者 saihide : 08:51

2005年04月15日

日本ライトンの株主優待

liteon_0504_1.jpg

日本ライトンから株主優待が届いた.
台湾に本社のある電子部品関連の会社なのだが,ほとんどの人は知らないだろう.
というか,私も株主優待関連のサイトで初めて知った.

株主優待では自社製品が送られてくることが多いのだが,さすがに半導体や発光ダイオードを送られて喜ぶ人はごく少数だと考えたためか,この会社の株主優待はカタログギフト.最近の結婚式で引出物としてよく使われているアレだ.

中身はこんな感じ.

liteon_0504_2.jpg

日本ライトンのウェブサイトにある株主優待情報によると2500円相当らしいのだが,結構なページ数があって選択の幅も広い.

で,このカタログ,「これで2500円ってボッタクリ?」的商品から,「これって2500円で買えるの?」的商品まで,多種多様な商品が混在していたので,周囲の人たちにどれくらいの価格のカタログかを聞いてみた.
その結果,2000円から5000円まで幅広い意見が出たのだが,おおむね2500円よりも高い評価だった.
いいカタログ選んだな,日本ライトン.

などと思っていたのだが,この記事を書くために少し調べたところ,どうやら3000円相当のカタログっぽい.
まあ,大量注文することによって実際価格は2500円程度になっているのかもしれないが,もらう方からすると,ちょっと得した気分であることは間違いない.

とはいえ,現在それほど欲しい商品がないので,何を注文するか考え中.

投稿者 saihide : 01:40

2005年04月14日

『前田建設ファンタジー営業部』前田建設工業株式会社

マジンガーZの格納庫を現実に作ることは可能なのか? 可能だとすればその値段は? 後期はどれくらいかかるのか?
そういうことを真面目に検討した本.

このところ,ウェブの内容をまとめて書籍化したものが多いけど,これもその類で,もともとは前田建設のウェブサイトに掲載されていた業務紹介のための企画.

読む前に想像以上に現実的な話ばかりだったのだが,おかげで土木技術にちょっと詳しくなってしまい,先日も城山で花見をした帰りにロープウェイの駅舎の工事現場を見て,「これはコンクリート吹付けとロックボルトかな」などと呟いてしまった.

あと,自社だけでは作れないところについては,他社に検討をお願いしているのだが,同じ構造物を作るにしても企業ごとのカラーというか,得意な技術が違うため,違った結果が出てきている.当然といえば当然のことなんだろうけど,これも面白かった.

ちなみにウェブ上では,第2弾「銀河鉄道999編」が既に完結している.

投稿者 saihide : 02:46

2005年04月13日

ラルキー(インド料理)

raruki_0.jpg

花園町にある有名なカレー屋さん.本場のインドカレーを食べさせてくれる.
正確にはインド料理屋さんであり,タンドリー物(インドの伝統的なかまどで焼き上げたバーベキュー)各種を筆頭にカレー以外のメニューも充実しているのだが,やっぱりカレーがメイン.

同じくカレー屋さんであるスパイス王国同様,インド人(?)の店員さんが調理しているのだが,オーダーを取りに来てくれる人は日本人のおばちゃんの時もある(インド人のおばちゃんの時もあった).

ラルキーのカレーは辛さが1から5まで選べる.
1から5までだったら「3」が中辛なのかというとそうではない.
ラルキーの辛さの数字は「倍」を意味しているのだ.つまり「3」は3倍の辛さなのだ(インドでは3が標準らしい).
余談だが,私が最初にラルキーでカレーを食べたときはそのことを知らなかったので,中辛のつもりで3を頼んだのだが,オーダーを取りにきたインド人のおばちゃんに「辛イデスヨ,大丈夫デスカ?」と心配された.

ラルキーでは,通常のカレーでもナンまたはライス,それにサラダが付いて1000円前後なのだが,これがランチ(平日の11時から14時まで)になると,日替わりカレーで680円,それにタンドリー物をつけても780円とかなりお得になる.
このためか,12時過ぎにはそれほど広くない店内がすぐに満員になるので,ランチを確実に楽しむためには少し前に行くか,逆に少し遅めに行くかして時間をずらした方が確実だろう.

raruki_1.jpg

これはかなり前の日替わりカレー.チキンと野菜のカレーなのだが,かなり具だくさんで,鶏肉の他にもサトイモやかぼちゃなどがゴロゴロ入っていた.
ちなみにこの時は辛さの指定をしなかったので「1」倍の辛さだったのだが,私としては辛さが足りず,卓上にあったスパイスを振りかけて食べた.


raruki_2.jpg

で,辛さ1倍に満足できなかったので,それほど日を空けずにリベンジしたときの日替わりカレーがこれ.ビーフカレーで,かなり大きな牛肉が入っていた.しかし,インド料理なのに牛肉使っていいのか?
この時はちゃんと辛さを「3」倍と指定したので,望みどおり辛いカレーが出てきた.かなり辛いので,ラルキー初心者の人は辛い物好きであっても「2」倍くらいからスタートした方がいいかもしれない.


raruki_3.jpg

で,近所まで行ったついでに,というかラルキーでカレーを食べるためにその近辺に用事を作ったときのランチがこれ.もちろん辛さは「3」倍である.
前回と同じくビーフカレーだったのだが,タンドリー物としてチキン・ティッカがついている(見えにくいかもしれないがサラダの皿に入っている).これで780円.
初めて本格的なインド料理店に行った際にタンドリーチキン(とエビ)を食べて感動して以来,私はタンドリー物が大好きなので,これも美味しくいただいた.

しかし,徐々にラルキーに行く間隔が短くなっているような気がする.もしかしてカレー中毒になりつつあるのだろうか?


おまけ.
学生さんと一緒にカレーを食べに行った際,学生さんが「5」倍にチャレンジしたことがある.なんとか完食はしたのだが,食べている最中から目が虚ろになっていた.
私も一口食べさせてもらったのだが,あまりのスパイスの多さに食感が普通のカレーでなくなっており,口の中がジャリジャリするくらいだった.


おまけ その2.
今回この記事を書くために検索したところ,ラルキーは独自ドメインを持っていることが判明した.
しかも,ラルキーは花園町以外に今治のワールドプラザにもあるということは知っていたのだが,いつの間にか大阪は箕面市にも店を出していたようだ.

スパイス王国に続いて,愛媛から大阪にインド人のカレー屋さんが進出したわけだが,大阪で両方の店を知っている人は「愛媛とインドには何か深い関係があるのか?」と思ってしまうんではないだろうか?

投稿者 saihide : 00:40

2005年04月12日

『アキハバラ@DEEP』石田衣良

あるサイトがきっかけでITベンチャーを起業した社会不適合のオタク3人.格闘美少女,元引きこもり,天才プログラマーといった新たなメンバーを得て,新しい検索エンジン「クルーク」を不眠不休で開発するが,悪名高いIT企業の社長がそれに目をつけた...

石田衣良作品かつITベンチャーの話ということで,購入条件は十分満たしていたのだが,これまで買うかどうか迷っていた.というのも,

あまりにも帯が軽薄

なのだ(紀伊国屋書店による表紙の写真).これはちょっと受け付けないかもと思い,これまで購入を見合わせていたのだが,出張の際の古本屋巡りでそれなりの価格で見かけたので買ってみた.

で,感想なのだが,前半は凄く面白く読めた.「くそー,あの帯さえなければもっと早くに読んでいたものを!」と悔しかったくらい.
だけど,後半がなあ... せっかくITをネタにしてるんだから,奪還方法ももっとITっぽいものにしてほしかった.まあ,最先端のデジタル技術がアナログな手段で守られてるというのが,一面の真理ではあるんだろうけど.

最後に気に入った箇所の引用を.

それではよいサーチを。父たちのひとりのいうとおり、どんなこたえを得るにしても生きることは探すことで、よい人生とはよい検索だ。
投稿者 saihide : 02:48

2005年04月11日

スープ3日目(BlogPet)

きのうさいで、冷蔵庫調理したかったの♪


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 12:45

『黄金旅風』飯嶋和一

まだ鎖国が始まっていない江戸初期,国際情勢と江戸幕府の方針転換に翻弄されながらも,ジャンク船を使っての中国・東南アジア方面との貿易の拠点として繁栄する長崎に,海外派兵の野心に燃えた大名が奉行として赴任してきた.
その圧政から民を救うべく,「不肖の放蕩息子」と「南蛮人切りの悪童」が立ち上がる...

書店で平積みになっている時に,その装丁のあまりの素晴らしさ(というか派手さ?)に目を惹かれ,そのときから気になっていた作品.2005年の本屋大賞にノミネートされたくらいだから(受賞はできなかった),きっと面白いのだろうと松山市立中央図書館で借りてきた.

朱印船貿易だとか奉書船,糸割符制度など,日本史で習ったような単語がビシビシ出てくるのだが,本作を読んで「おおっ,そういうことだったのか!」とようやく分かった.そういう意味では受験生にオススメな作品かもしれない(笑).

ただ,結構な厚みがあるし,現在では馴染みのない用語(砥草色とか分かる?)も多いので,時代物を読みなれていない人にはツライかな.
ストーリー的にも,主人公の一人だと思っていた人物が途中で死んでしまったり,第三部が外伝的な話であったり,後半は政治的な話がほとんどになってしまったりで,非常に読む人を選ぶ作品のような気がする.

投稿者 saihide : 00:21

ゴードン(ジン)

gordons.jpg

ジンの定番で世界で一番売れているらしい.
辛口で柑橘系の香りが高いらしいのだが,はっきり言ってよく分からない.
でも,個人的にはBEEFEATERよりも華やかさが低いように思った.

投稿者 saihide : 00:13

2005年04月10日

『豹頭王の試練 グイン・サーガ100巻』栗本薫

別の小説を目当てに書店に行ったところ,既に販売されていたのですかさず購入&読了.
8日発売なので9日に出ていてもおかしくはないんだけど,松山における出版物の時差を考えると来週かなと思っていたのだが.

このシリーズについては98巻発売のときの記事である程度書いているので,これ以上付け足すこともないのだろうけど,それでも100巻達成というのはやっぱり前人未到だよなあ.
80巻前後のときには「この調子では200巻使っても完結しそうにないなあ」と思っていたのだが,本巻で○○○と○○○○がついに邂逅したことだし(あんなところで「つづく」というのは極悪すぎるヒキだと思うが),もしかすると150巻くらいで完結するかもしれない.



って,それでも,あと50巻は続きそうなのか...


おまけ
大阪から松山に来るとき,このシリーズについては既刊全部をダンボール箱に詰めて持ってきた.
しかし,下手に箱を開けたりすると,読み直し始めてしまいかねず,そうなると洒落にならないくらいの時間を投入する羽目になる(1巻2時間として200時間≒不眠不休で5日間!).
ということで,既刊のかなりの部分は未だに段ボール箱に入れられたまま押入れの奥に放置されていたりする.
しかし,続きが出るたびに読み直しにかかる時間は確実に増えていく以上,あの箱が開けられる日は今後くるのだろうか...

投稿者 saihide : 00:07

2005年04月09日

『月曜日の水玉模様』加納朋子

OLの主人公は通勤電車の中である青年の特徴に気づく.曜日ごとに決まったネクタイをして決まった駅で降りるのだ.
しかし,その青年が曜日に関係なく月曜日のネクタイをしたまま,主人公と同じ駅で降りて,主人公の周辺を監視するようになって以来,周囲でビル荒らしのウワサが...

曜日ごとのタイトルが付いた7作の連作短編集.いつものごとく松山市立中央図書館で借りてきた.
これまでハズレのなかった加納朋子作品であり,個人的に好きな形式の連作短編集ということで結構期待していたのだが,ちょっと期待はずれだったかな.
いや,面白いことは面白いんだけど,ちょっと軽いというかなんというか... 主人公の背景とか中で展開される話とかはそれなりにシリアスだったりもするんだけど,うーん,という感じ.

なぜだろうと考えてみたところ,あることが思い浮かんだ.

そうか,これまで読んできた加納朋子作品に比べると,乙女チック度が低いんだ!
これまでの主人公のパートナーだった瀬尾さんや冬城さんに比べると,今回の荻くん(どうかんがえても「さん」ではなく「くん」だ)は,いたって普通の人だからなあ.

って,そういう観点で評価するか?>自分

投稿者 saihide : 11:48

スープ5日目

soup_5thDay.jpg

カレー粉を入れてカレーでフィニッシュ.
最初に投入した具のほとんどは既に煮崩れていたので,新たにソーセージとエリンギを投入してみた.美味.

今回のスープはだいたい6食分くらいあったのだが,食材の合計金額は700円程度かな.光熱費や他に食べたものを含めても1食200円前後というところだろう.
一人暮らしだと食材にムダが出ることが多いので,自炊をしても思ったほど安くならなかったりする.
でも,今回のようにベースを作ってそこに追加していく方式だと無駄があまり出ないので,比較的安くおさえることができそうだ.

投稿者 saihide : 11:45

2005年04月08日

ラ・モット(チョコレート)

LaMotte_1.jpg

ホワイトディ用のチョコレートを購入したエクチュアで自分用に購入しておいたチョコレート.外箱がカッコいい.
中身はこんな感じ.サイズが分かりにくいかもしれないが,結構小さい.

LaMotte_2.jpg

ミルク&ナッツとビター&ナッツの2種類があるのだが,今回購入したのはビターの方.

ウェブでは「薄くスライスして」と書かれていたので,とりあえずスライスしてみた.

LaMotte_3.jpg

中身は想像以上にナッツ類がギッシリ詰まっている.

で,食べてみた感想だが,冷蔵庫で冷やしすぎたからだろうか,それともナッツがたくさん入りすぎているからだろうか,美味しいことは美味しいんだけど生チョコを食べている感じがしないなあ.
もちろん,口の中に入れて噛まずにしばらく置いておくと,チョコレートが溶けてくるという生チョコ感は味わえるのだが,性格上,そこまで我慢できずにすぐバリバリと噛み砕いてしまう...

「薄くスライスして」と同様,「コーヒーやお酒のおともに」と書かれていたので,

LaMotte_4.jpg

ウィスキーと合わせてみた.

で,この記事を書くために写真を見直してみたところ...
全然「薄くスライスして」ないじゃないか! めちゃくちゃ分厚いぞ!
うーん,やっぱりこれは,もう一度買ってきて,今度こそ「薄くスライスして」食べてみるしかないかなあ.

投稿者 saihide : 04:08

スープ4日目

soup_4thDay.jpg

スパゲッティを入れてスープパスタにしてみた.

2日目にトマトを入れた際に一緒に唐辛子も入れたのだが,2本は入れすぎだったのか,それとも冷蔵庫の中で1日保存している間に味が出すぎてしまったのか,ちょっと辛い.

投稿者 saihide : 04:01

2005年04月07日

図書券・カードの仕組み

先日,またもや図書カードで買い物をしたのだが,前回同様,やっぱり手間がかかっていた.
買った場所が紀伊国屋書店(の3階)だったのだが,紀伊国屋書店独特のレジ方式と相まって,通常よりも手間がかかっていたように思えた.

ちょっと前にYahoo!のニュースなどでもとりあげられていたのでご存知の方もおられるだろうが,図書券の販売は2005年10月1日をもって終了することが決定している.一部の県では先行して既に販売が終了しており,その中には愛媛県も含まれている.

このニュースを目にした頃,図書券の仕組みについて一度調べたことがあるのだが,すっかり忘れていたので,改めて調べてみた.

将来的に消滅することが決定している図書券,そして存続するが使い勝手の悪い図書カードは両方とも日本図書普及という株式会社が発行しているのだが,販売するのは取り扱い加盟店,つまり街中にある書店であり,各書店は日本図書普及から図書券・カードを仕入れることになる(実際には取次会社(本の問屋さんみたいな会社)から仕入れる模様).

書店の仕入価格は図書券・図書カードの額面金額の95%なのだとか.金券ショップなどに流さない限り,書店は図書券・図書カードを額面金額で販売するので,図書券・図書カードを販売すると,その書店は額面金額の5%の利益を得ることになる.

で,販売された図書券・図書カードは最終的にどこかの書店で使われる.使われた書店は額面金額分の商品を提供しなくてはならないわけだが,そのままでは手元に図書券・図書カードが残るだけなので,これを換金しなくてはならない(実際には取次からの仕入分から相殺されるという説もある).
この換金は図書券・図書カードの額面金額ではなく,額面金額の95%で行われるらしい.つまり,図書券・図書カードで買い物をされた書店は,それが通常のお金で行われた場合に比べると,額面金額の5%の損失になるわけだ.

販売した図書券・図書カードと使われた図書券・図書カードの金額が同じくらいならば問題はないのだが,使われる金額の方が大きくなると,その分損失が増えることになる.
ちなみに書店の粗利益(売価から原価を引いた利益)は売価の22%程度らしいので,図書券を使われると粗利益の約四分の一が吹っ飛んでしまう計算になる.
この粗利益から人件費や家賃・光熱費,万引きされた分の補償などなどを引いたものがいわゆる利益になるわけだが,書店という商売は非常に利益率が低い商売なので,5%も取られるのは結構キビシイ.なので,書店によっては図書券での買い物にはおつりを出さないこともある(おつりを現金で支払うと粗利益率はさらに低下する).

ここまでは図書券・図書カードの両方に共通した話で,ここからは図書カードに変えた場合の問題.
図書カードにするとおつりを出さなくて済むというメリットがあるのだが,精算時にお金と同様に扱える図書券と違い,図書カードの場合は読み取り機を通さなくてはならない.
この読み取り機は各店に1台は無償で提供されるらしいのだが,2台目以降は有料になるとのこと.
となると,大街道の明屋書店や紀伊国屋書店のように各階にレジを設置している書店の場合,各階に読み取り機を設置するのは余分なコストがかかるわけだ.紀伊国屋書店は各階に読み取り機があるようだが,明屋書店はどうなってるのかな.今度確かめてみよう.

で,読み取り機を設置すると,保守費用と通信費用が別途発生するのだが,これも書店負担らしい.読み取り機の設置スペースの問題もあるので,書店側からすると図書カードへの移行は,おつり支払いによる粗利益率低下という問題を回避できるようになるとはいえ,あまり好ましいものではないのかもしれない.

おつりが出るから図書券の方がいいという人もいるが,個人的には図書券でも図書カードでもどちらでもいい.むしろ,大量に持つとかさばる図書券よりも高額の図書カードの方が財布がすっきりしていいと思っているくらいなのだが,精算時のスムースさを考えると,現時点では図書券の方がいいかなあ.

・参考URL
もなみ9歳「図書券廃止は誰のため?」
スラッシュドット ジャパン「図書券が終焉に」
三月書房「ブックストリート:書店」第05回

投稿者 saihide : 00:32

スープ3日目

soup_3rdDay.jpg

作者外食のため休載させていただきます.

ちなみに食べるとき以外は,このように蓋をした上で,冷蔵庫に保存してある.

以前から冷蔵庫に収納するときに取っ手が邪魔だと思っていたので,ちょっと前に思い切って取っ手のとれるティファールを買った.
使ったのは今回が初めてなのだが,きっちりと蓋もできるし,冷蔵庫での収まりもいい.良い買い物だった.
ちなみにIH調理器対応のやつを買ったので,もしも引っ越し先がIHコンロしか使えないところだったとしても有効活用できるはず.

投稿者 saihide : 00:30

2005年04月06日

スープ2日目

soup_2ndDay.jpg

私は同じものを連続して数日間食べてもそれほど気にしない性質なのだが,昨日のスープを変化させてみた.
といっても,カットトマトの缶詰を投入し,唐辛子を加えて煮込んだだけ.

昨日食べた量と今日投入したトマトの缶詰の量がほぼ同等だということが煮込んでいる最中に発覚.
そのため,今回は少し多めに食べたのだが,ちょっと食べ過ぎた...

投稿者 saihide : 00:13

2005年04月05日

スープ1日目

soup_1stDay.jpg

一人暮らしの食生活では野菜が不足がちになるので,外では積極的に野菜を食べることにしているのだが,たまには自宅でも野菜を摂取しようということで,久しぶりにスープを作ってみた.
どうしてスープが野菜なのかというツッコミが入るかもしれないが,底の方に玉葱2つと春キャベツ1玉(小さめ)が埋没しており,写真撮影の後に冷凍庫にあった野菜ミックス(カリフラワーとかブロッコリーのやつ)を投入したので,それなりに野菜が入っている.ちなみにジャガイモも大量に入っている.まあ,スープというよりもポトフに近い(超手抜きバージョンではあるが).
ちなみに味付けはコンソメのキューブと塩胡椒だけでいいので,よほどの高等テクニックの持ち主でない限り失敗することはないだろう.

投稿者 saihide : 00:30

The Famous Grouse Finest(スコッチ)

famous_grouse.jpg

チョコレートを食べるときのお酒にはウィスキーが合うというイメージが大学生時代からあるのだが,自宅にあるチョコレートをいただくためにウィスキーが必要という理由で買ってきたウィスキー.
呑めればそれでいいというスタンスに立っているので(美味しいにこしたことはないが),バーボン=トウモロコシで作ったウィスキー,スコッチ=スコットランドで作ったウィスキーくらいの認識しかないのだが,これはスコッチの中でもブレンデッドウィスキーになるのかな.
ちなみに,ウィスキーの区別の仕方としては他にモルト,グレーン,ブレンデッドというのがあるが,モルト=大麦だけで作ったウィスキー,グレーン=他の穀物で作ったウィスキー,ブレンデッド=モルトとグレーンを混ぜたもの,とのこと.
このFamous Grouseだが,ラベルにある鳥は雷鳥の仲間でスコットランドの国鳥ということで,スコッチの本場であるスコットランドで一番売れているブランドらしい.

というのは後で調べて分かったもので,単純に「安くて今までに呑んだことのないスコッチ」を選んだらこれになったというだけ.ちなみに700ミリリットルで1260円(税込み).
ウィスキーの味なんてほとんどわからないのだが,かなり呑みやすかった.これはハイランドの中でもパース州のスコッチなのだが(ラベルにもPERTHと書いてある),パース州のスコッチの特徴は「軽くてフルーティ」とのこと
ウィスキーの味わいを表現するのに「スモーキー」だとか「ピート臭」とかいう単語が使われるが,呑みなれていないためか,そのあたりは全く分からない.とりあえずウィスキーの香りがするとだけは書いておこう.日本版の公式ホームページには「後味よくすっきり、やや辛口」とあるのだが,十分甘く感じるのは比較対象になるウィスキーが少ないからかな.

うーん,やっぱりリキュールみたいに味がハッキリしているものに比べて,味の表現が難しいなあ.

投稿者 saihide : 00:19

2005年04月04日

『クビシメロマンチスト』西尾維新

殺人鬼による連続通り魔殺人事件が起きている京都.
主人公は同じ大学のほとんど知らないような級友からの強引な誘いで,まったく面識のない級友の誕生会に出席することになる.
誕生会はそれなりに楽しく終わったのだが,その翌朝,誕生会の主役が謎の記号とともに絞殺死体で発見され...

以前読んだ『クビキリサイクル』の続編.やっぱり松山市立中央図書館で借りてきた.
前作が思ったよりも「ミステリー」だったので,本作もそうなのかと思いながら読んだのだが,結論から言うと,ミステリーでスパッと騙されたいという人は読まないほうがいいだろう.(そういう人は『葉桜の季節に君を想うということ』を読もう).

じゃあ,ダメな作品なのかというと,ある種の属性(というか精神的傾向?)を持っている人には非常に共感できる作品に仕上がっているので,前作が気に入った人は読んで損はない.
(以下,少々ネタバレにつながる箇所があるので,本作をこれから読んでみようという人は続きを読まない方がいいかも)

前作よりもライトノベル色は薄まっているような気はする(=それっぽい概念の出現頻度は減っている)ので,ライトノベルを読みなれていない人にとってはこちらの方が読みやすいかもしれない.

で,問題はミステリー色の方なのだが,まあ,京極夏彦の『姑獲鳥の夏』をミステリーとして認定できるなら,これもミステリーに分類されるだろう.
いや,あれよりも能動的な分だけタチが悪いか...

しかも謎の記号の正式な解釈が提示されないまま終わっているため,読み終えた直後は消化不良になってしまった.
解法は提示されていたので,手元にあった紙に記号を書いてみて,それを解法に従って処理してみた



意味不明だよ...

こういう時にありがたいのがネットの存在で,適当な検索語でgoogleってみたところ,いくつかそれらしい解釈が見つかった.
しかし,筆記体は人によってかなり形状が変わってしまうので,この手の謎として使うのには不向きだと思うぞ.

最後に気に入った箇所を引用

「先に活かせない後悔などするだけ損だぞ」
    浅野みいこ
投稿者 saihide : 01:45

2005年04月03日

PURE-ION mini(空気清浄機)(BlogPet)

グラハムは、ここまでさいと花粉へ併発しなかったよ。
ここへ円へ併発するはずだったみたい。
ここにさいがここに併発♪


*このエントリは、BlogPetの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 10:24

3月の検索語

少々遅れてしまったが,毎月恒例,どんな検索語でこのサイトに辿り着いたかのご紹介.

検索語件数コメント
勝岡免許センター関連92先月も多かったが,新年度を前に免許を取る人が多いためか?
ハードディスクの異音関連52相変わらず多いが,見ても参考にならないページが当たるよなあ.
道後ネオン坂関連46なぜか急増.イベントでもあったのかな?
松山市の地図関連37検索語の常連だが,やっぱり参考にならないページだよなあ.
じゃこ天おばちゃん関連33地名しりとりの終了とともに検索する人も減っているのだろうか.
ホテル南海難波関連32これも参考にならないページだ...
松山丸三関連30あまりランクインしていないが,コンスタントに毎月アクセス数を稼いでいる検索語.
杏仁豆腐関連30そういえば杏仁霜を買ったまま使ってないぞ.

ということで,3月の崔研究室 仮営業所は「勝岡免許センター」「ハードディスクの異音」「道後ネオン坂」なサイトだった.
地元ネタが多いのは歓迎すべきことなのだろうが,検索してやってきても参考にならないページが上位に来るのは少々心苦しいものがあるなあ.
まあ,今に始まったことじゃあないけど.

投稿者 saihide : 10:20

2005年04月02日

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

ガードマンやパソコン教室の講師をやりつつ,ジムで身体を鍛えて出会い系サイトにも入り浸っている元私立探偵の主人公は自称「何でもやってやろう屋」.
ジムの知り合いから悪徳商法と保険金殺人についての調査を依頼されたり,鉄道自殺をしようとした女性を助けたり,飲み友達の娘の行方を捜したりと波乱に富んだ生活をおくっているが...

読者や有識者が選ぶミステリー関係の賞の2003年度をほぼ総ナメにした作品.
以前から読みたかったのだが,巡り合わせが悪くてなかなか借りられなかった.やっぱり松山市立中央図書館所蔵.

私が読んだ感想のほとんど全てが最後の方のドンデン返しに引っかかったとあったので,それなりに用心して読んでいたのだが...

みごとにちゃぶ台をひっくり返された

読んでいる途中で,頭の中がクエスチョンマークで一杯になってフリーズしたのは久しぶり.賞を総ナメにしたというのも肯ける.
まあ,「そんなことありえねぇ!」と絶叫する方もおられるだろうが,スパッと騙されたい人にはオススメの一冊.

投稿者 saihide : 08:48

2005年04月01日

randomlineプラグイン

新年度突入ということで,以前から準備しておいた機能を追加してみた.
といっても,それほど大したものではなく,以前から存在していた右上のグレーのボックスに「今日の一言」がランダムに表示されるだけだ(記事を投稿するたびに変更されるので,正しくは「今投稿の一言」か?).

この手の機能は絶対にプラグインで誰かが作っているはずだと思って探し回った結果,見つかったのがrandomlineというプラグイン.あらかじめ用意したファイルから任意の行数をランダムに取り出して表示してくれる.

表示される内容だが,今までに読んできた本の気に入った箇所の引用にしようと思って,これまで投稿した記事やら手持ちの本などを漁ってみたのだが,ここで問題発生.

引用しようとした箇所の文字数が多過ぎて,準備したスペースに入りきらないのだ.引用だけに勝手に文字を削るわけにもいかないので,泣く泣く諦めたものも多数あった.

それでも,それなりに引用箇所も溜まってきたので,実験用Blogで試してみたところ,読むPCの設定(文字の大きさ)によってはデザインが崩れてしまって読めないことが新たに判明.
防止策を講じようかとも思ったのだが,面倒くさくなってきたのでそのままにしてある.

なので,もしもデザインが崩れて読めないという方はCtrlキーを押しながらマウスのホイールをグリグリしてやると,フォントサイズが変わるので,それで対処していただきたい.
まあ,そこまでして読む必要があるのかどうかは疑問だが.

しかし,この表示用ファイルを準備していて思ったのは,私の読書傾向はやっぱり偏ってるなあということだった.文学作品からの引用がほとんどない...

投稿者 saihide : 00:03