2004年11月30日

『負け犬エンジニアのつぶやき』扇田夏実

女SE、役職ナシ、若さナシを負け犬エンジニアといいます。

タイトルからして『負け犬の遠吠え』にあやかった本という扱いをされてしまうんだろうけど,私は『負け犬の遠吠え』を読んだことがないので中身がどれくらい類似しているのかは分からない.松山市立中央図書館で借りてきた.

本の内容だが,専門教育を受けたわけではないが新卒でSEとして就職,その後12年間働き続けた女性のエッセイというか体験談.
TVを見ながら1時間程度で読めてしまうくらい軽い本なのだが,この軽い口調で語られる体験談の裏側にはかなり厳しいものがあるように思う.

この著者は12年間のエンジニア生活で燃え尽きた(というか燃料供給を絶たれてしまったために燃え続けることができなくなってしまったという方が正確だろうか)わけだが,「第5章 人生見直し編」にはその辺りの無念さというか,しらけっぷりが漂っている.
就職活動を控えている女子学生は予防接種代わりに一度読んでおいた方がいいかもしれない.ただし,読んで絶望したりしないようにね.

投稿者 saihide : 07:28

2004年11月29日

『下妻物語』嶽本野ばら

内田恭子主演で映画化されたのでご存知の方も多いだろうから内容は省略.
しかし,CMなどで断片的にしか知っていない人は,主人公である桃子(内田恭子の役)の性格にビックリすることだろう.少なくとも私はビックリした.「人は見かけによらぬもの」とは言うが,はあ...

ストーリーとしては非常に古典的で,見事なまでに予想通りの展開ばかりなのだが,これがめちゃくちゃ面白かった.学生さんに貸してもらったのだが,自分でも買ってしまいそうなくらい.

作者の嶽本野ばらという人は「耽美系作家」というイメージしかなかったので,貸してもらわない限り手に取ることはなかっただろうけど,もう1冊くらい読んでみようかなあ.

(12/1追記)
「内田恭子」ではなく「深田恭子」だった.お詫びして訂正したい.
なお,教えてくれた人によると「内田恭子」はフジテレビのアナウンサーらしい.
芸能人でさえ判別できないのに,アナウンサーなんて全く未知の領域だ...

投稿者 saihide : 08:15

2004年11月28日

『放課後の音符』山田詠美

『A2Z』に続く山田詠美の本,2冊目.
不倫小説(ってジャンルがあるのか?)だった『A2Z』と違い,こちらは青春小説で,高校生の「私」とその周囲の女子高生の恋愛を描いた連作短編集.

で,読んでいったわけだが...うーん,なんと言えばいいんだろうか...
「甘い」のとはちょっと違うな,「幼い」というのも違ってるし,「キザ」と言いたいような気もするが,それならむしろ「耽美」という方が近いような気もするし,うーん...
あえて表現するなら「三十路男が読むと『うきゃー!』となってしまう」感とでも言えばいいのだろうか...
まあ,面白さとは別の次元で,どうも違和感があるわけだ.

この違和感の正体は何だろうと思っていたのだが,作者によるあとがきの謝辞を見てちょっと納得.雑誌『オリーブ』に連載されていたのね(さすがに実際に読んだことはないが,こういう雑誌だったらしい).道理で三十路男が読むと「うきゃー!」となるわけだ.

ちなみに「音符」と書いて「キイノート」と読ませるのだが,「放課後の音符」を扱っている最終話の一つ前の話ではなく,最終話に「Keynote」というタイトルが使われている.
なので,これはやっぱり「放課後の音符(おんぷ)」ではなく「放課後の音符(キイノート)」じゃないとダメなわけだ.
しかし,男性読者だと気がつかないままの人もいるような気がするなあ.意味が分からない人は,最終話のキーアイテムと「ノート」で検索してみよう.

投稿者 saihide : 00:28

2004年11月27日

『犬は電信柱が好き』吉野朔実

吉野朔実によるブック・エッセイの第4弾.
第1-3弾と同様に松山市立中央図書館で借りてきて,第1-3弾と同様に薄かったので,第1-3弾と同様に1時間もしないうちに読み終えた.でも満足.

2冊ほど気になる本があった.それほどメジャーっぽくないので全然期待せずに松山市立図書館で検索したら,両方ともあった.恐るべし,松山市立図書館.
『シービスケット』も面白そうだが,こちらは映画化されてるからそっちで観よう.

話は変わるが,私は「癒される」という言葉が嫌いだ.
いや,言葉が嫌いというよりも,その背景にある考え方というかムーブメントというか,そういうものが嫌いだという方が正しいのだろう.
そう感じている人はそれなりにいるようで(世間的には少数派だろうけど),検索をかけると結構ヒットしたりする.
ということで,気に入った箇所を引用しておこう.

そう簡単に癒されてたまるか
モモでちっそくする方がまし
(from 癒さない系)
投稿者 saihide : 00:44

2004年11月26日

修了検定

先週の日曜日に休日出勤したので,その代休を取って教習所の修了検定にチャレンジしてきた.
MTとATを合わせて10人受験しており,まずは教室で試験の説明&コース発表.3コースあるうちの一番簡単なコースだった.ラッキー.

で,次は試験官&順番発表.
車は三台用意されていたのだが,なぜか私が割り当てられた車には2名しか割り当てられていない.そのあおりで他の車には4人づつ,しかも1台は最初にMT車で試験をしてからAT車に乗り換えるという変則シフトだ.

もしかして,私たちの組は問題児ペアだと思われているんだろうか...

少々不安を覚えはしたが,いまさら足掻いても仕方ない.幸いなことに順番は2番目だったので,前の受験者の試験を参考にできる.

前の受験者は今風の若者,というか教習原簿をチラッと見たところ,松大の学生さんだった.生年月日からすると4回生か.就職用なんだろうなあ.
そうこうするうちに前の受験者の試験開始.よく考えてみると,他の教習生の運転を間近で見るのは初めてだ.
緊張のためか,結構雑な運転&合図が遅いように思える.まあ,他人のことは言えないんだが...
さて,そろそろ終盤に差し掛かった頃,かなり注意していたのに

S字で縁石に乗り上げてしまった.

すかさず止めてバックしたので大きな減点はされなかったようだ...
個人的にクランクはともかくS字ではしくじったことがなかったので,クランクのことばかり考えていたのだが,目の前でミスするのを見てしまうと,自分もミスするんじゃないかと緊張してしまうじゃないか...
その後は特に問題なく終了.試験官による講評を聞いてから,ついに自分の番だ.

先程の受験者のおかげでコースの感覚などはだいたい分かっていたし,何よりも一番簡単なコース,思ったよりも緊張せずに走ることができた.

問題のS字もスムースに通り抜けることができ,いい感じで問題のクランクに臨む.
他の受験者の車がクランクに入っていたので,その前でしばらく待っていたのだが,目の前の車が見事なくらい鮮やかにポールにぶつかった... 

えーっと,衝突(大)で検定中止ってやつですか?

いや,だから,私の目の前でそういう失敗例を見せるんじゃない!
前の車から試験官が降りてきてポールを直し,クランクを抜けていくまでの間,車の中の三人の間には気まずい沈黙が流れていた...
気を取り直し,ゆっくりとクランクに進入.何度練習してもポールにギリギリまで近づいてしまうのは相変わらずだが,何とか無事にクランクもクリア.

S字もクランクも終わり,残る難関は坂道発進だけ.坂道発進はハンドブレーキさえ使ってよければそれほど苦手ではない.
ということで,緊張が緩んでしまったのだろうか,T字路の右折の際,バイクが直進していることに気がつかなかったようで,危うくぶつかりそうになってしまった.ちゃんと確認したつもりだったんだが...

ということで,かなり動揺してしまった状態で坂道発進.ハンドブレーキをかけ,後方を確認し,半クラッチにしてアクセルを3000回転くらいまで踏み込む.で,ハンドブレーキをはずせば,無事発進...
あれ?! アクセルを踏んでるのに坂道を滑り落ちてるぞ!

逆行(大)で検定中止

という言葉が頭をよぎったが,とりあえずアクセルをさらに踏み込んで,なんとか前方に進んだ.
焦る心を静めつつ,坂道を降りたところで一時停止.安全確認をしていると,試験官が「ハンドブレーキ」とつぶやいた.なんだ?と思いつつ,ハンドブレーキをかけて指示を待っていたら,どうやらハンドブレーキが完全に解除されていなかったために坂道発進がうまくいかなかったらしい.
「これでアウトか...」と思いつつ発進したらアクセルが強すぎて急発進になった.前半が好調だっただけに後半のミスが目立つなあ...

で,発着点に戻って試験終了.
講評を聞いてみると,バイクの件はぎりぎりでセーフだったらしい.坂道のハンドブレーキの件もあまり触れられなかった.
悪い点としては

  • 右折のときの寄せが足りない
  • 外回りは左に寄せすぎ
  • 左カーブがちょっとふくらむ
  • 見通しの悪い交差点の確認をもう少ししっかり
    などなど... ええ,どれも今までの教習でさんざん言われていることでございます...

    で,その後,蛇の生殺し状態で1時間ほど発表を待つ.
    その間,一緒に試験を受けていた松大生が色々と話しかけてきたのだが,見事なまでにタメ口.そのこと自体は別に気にならないのだが,向こうが私のことを何歳だと思っているかは非常に気になる.まあ,三十路の社会人が平日のこの時間帯に免許を取りにきてるはずがないという先入観の為せる業だろうが...

    で,合格発表.
    10名中9名が合格.やはりクランクでミスった人はアウトだったようだ.可哀想に.
    その後,午後からの学科試験を受けない人は?という係員の質問があった.そんな奴いないだろうと思っていたら,7人くらいは受けないらしい.学科の勉強をしてから確実に合格しようという目論見なのだろうか.効果測定以来,学科の勉強をしていない私としては,非常に不安になる周囲の選択であった.

    午後からの学科試験までの間に,近所のファミレスで腹ごしらえ.料理が来るまでの間に問題集を読むが,休憩時間中に読み終えることは不可能っぽいので,途中で諦める.
    食事を済ませたところ,チョコレートが無性に食べたくなったので,途中のスーパーに立ち寄る.手ごろなチョコレートがなかったので,森永チョコボールを購入したところ...

    silver_angel.jpg

    銀のエンゼルが.もしかして今日はラッキーデイですか?

    ということで,学科試験も運だけでクリアし,なんとか仮免ゲット.

    今度からは実技は路上ということになるのだが,事故るんじゃないかと今から不安.
    まあ,指導員の補助ブレーキを信用しよう.

    投稿者 saihide : 16:58
  • フジの株主優待

    セキの株主優待についての記事を書いたついでに思い出したが,フジの株主優待(8月分)も到着している.こちらは中間配当や事業報告書も一緒.

    fuji2004_yutai.jpg

    フジの株主優待は1000円ごとに100円分使える金券が10枚(=1000円分)だ.
    私は基本的に毎日買い物をするので,1回の金額が1000円を超えることはあまりないのだが,有効期限が半年もあれば十分使いきれる.

    私以外にもこの券を使って買い物をしている人を何度か見たことがあるので,それなりに株主の裾野は広いのだろうと思っていたのだが,中間事業報告書を見てみると四国地区の株主数は2404名.
    2003年10月時点の四国の人口が412.6万人だそうだから,単純計算でいくと,ある四国人が株主である確率は0.058%.
    実際には四国の中でも愛媛にかなりの株主が集中しているだろうし,フジの株主はフジに行く確率が高いから,フジで見かける人がフジの株主である確率はもっと高いんだろうけど,それでも少ないな...

    あ,そうか! 家族で使えることを考えると,人口ではなく世帯数で割る方が適切だな.2002年の住民基本台帳のデータでいくと,愛媛の世帯数が59.3万らしいから,これで計算しなおすと0.405%か(単純化のために四国の株主数=愛媛の株主数と仮定).

    まだ少ないような気もするが,フジで1回につき20人のお客さんを見かけるとした場合,その中に株主が少なくとも一人はいる可能性は7.8%くらいか(「1−(株主でない確率の20乗)」であってるよね?).
    まあ,これくらいの確率ならば毎日行ってれば見かけることがあって当然か.

    投稿者 saihide : 07:50

    2004年11月25日

    『成功する読書日記』鹿島茂

    このBlogに本の感想を書くようになってから,ネット上で公開されている書評をよく見るようになった.
    で,そこで評価が高いものや面白そうな本を買ったり図書館で借りたりして読んでいるわけだが,今回の本もそういう本の一つ.
    『勝つための論文の書き方』『悪女入門』の著者ということもあって,松山市立中央図書館で借りてきた.

    内容の大部分はどこかの雑誌に連載されていた読書日記.これは読書傾向が私とかなり違うため,あまり面白くなかった.
    ただし,そこへの導入として読書日記を書く上での注意みたいなのが書かれており,こちらはかなり参考になったのだが,主張自体は非常にシンプル.

  • とにかく「質より量」
  • 量を確保するために無理はしない
  • 書誌情報と遭遇時情報(どこでいくらで買った,どこで読んだ等)だけでもいい
  • 余力があれば本文の引用を
  • さらに余力があれば星いくつで評価
  • まだまだいければレジュメ作成(引用で作った内容紹介)
  • それをクリアしたら自分の言葉で要約
  • 最終ステージは批評だ

    このBlogでは本業関係の本はよっぽどのオススメでない限り扱うつもりはないので,レジュメとか要約まで作る必要はないだろうし,自分の中の基準というのもかなり曖昧なので,星いくつで評価する気もない.

    引用については,このBlogにそういう機能がついているので(本来はネット上のテキストの引用のための機能なのだが),積極的にやっていくつもり.

    しかし書誌情報については,わざわざ記録しておかなくてもamazonとかで調べられるからなあ.
    そういえばamazonにリンクが自動的に張られるように設定するつもりだったんだっけ.時間を見つけて設定しておこう.

    ということは,今までどおりのスタイルのままか,結局.

    投稿者 saihide : 12:45
  • セキの株主優待

    先日,外出先から戻ってみると,窓の面格子(窓を保護する金属製の格子のこと.これが正式名称らしい)に紙の円筒が置かれていた.
    手にとって確認してみたところ,セキの株主優待がメール便で届いたらしい.
    9月の優待はカレンダーなのだが,きっと松山や愛媛の風景・文物の写真を使ったものがくるのだろうと思っていたのだが...

    seki2004_yutai.jpg

    見事なまでに実用一点張り...

    こういう機能性を追及した物はシンプルで好きなんだが,予定を書き込むためのカレンダーはサーバに設置しているCGIで既に間に合っている.
    なので,部屋に飾れるようなやつを期待してたんだけどなあ.


    おまけ.
    ちなみに現在,自宅に飾られているのは松山市謹製 ごみカレンダーである.
    ああいうのも「飾られている」っていうのか?

    投稿者 saihide : 00:07

    2004年11月24日

    Laputa Garden(カフェ&ダイニング)

    先日,某先生&学生さんたちの4人で車で出かける用事があったのだが,その前に昼食をとろうということで,南江戸の方にあるLaputa Gardenに行ってみた.

    laputa_1.jpg

    平日の昼前に行ったのだが,既に半分以上の席が埋まっていた.ちなみにマダムばっかり.世の中の奥さん連中はお金を持ってるなあ.

    laputa_2.jpg

    店舗一階部分.写真では逆光になっていてよく分からないだろうが,落ち着いた感じの内装であちこちにお洒落っぽい小物などがディスプレイされている.

    ランチメニューは,ラピュタ ランチが肉と魚の2種類(1360円),キッシュ ランチ(1050円),パスタ ランチ(1150円)がある.どれも食後のデザートとドリンクつき.
    通常ならば店名を冠したラピュタ ランチを注文するところだが,肉・魚の両方とも他の人が注文,興味はあったがサイズ的に少々不安だったキッシュランチも注文されてしまったので,消去法でパスタランチになった.

    laputa_3.jpg

    まずはサラダ.


    laputa_4.jpg

    続いてメイン.
    今回はナスとカマンベールのトマトソース.普段食べているトマトソースのパスタに比べるとえらく油っぽかった.カマンベールから溶け出したんだろうか.最初は面食らったが,途中からは慣れてきて,それなりに美味しくいただけた.
    ちなみに,となりのバケットはおかわり可能(当然おかわりした).バケットの他にもライスかガーリックトーストを選ぶことも可能.


    ここの特徴の一つとして,食後のデザートは2階に移動して食べることがある.ということで,料理を食べたあとは2階に移動.

    laputa_5.jpg

    これが2階部分.逆光なので全く様子が分からないかもしれないが,やっぱりお洒落系.

    デザートも3つほどパターンがあるようで,この日はプチケーキの3種盛り,プチケーキとアイス,プチケーキとカップデザート(プリントかムースとか)の3種類だった.ここも消去法でプチケーキの3種盛りを.

    laputa_6.jpg

    見て分かるとおり,チーズケーキ,クリームタルト(でいいのか?),シフォンケーキ.どれも美味しいのだが,さすがにケーキを3つも食べると少々飽きてくる.アイスかカップデザートのついている方を注文した方が賢明だったか.

    ランチで1000円以上というと高いような気がするが,食後のデザートがしっかりしているので,これで1000円程度だったら安いと言えるんじゃないだろうか.
    1300円強もするラピュタ ランチもスープ,前菜&サラダ,メイン,パンまたはライス,食後のデザート&コーヒーと充実した構成で,値段以上の価値があるように見えた.今度行く機会があったら,こっちを食べてみよう.でも,キッシュ ランチも想像以上にボリュームがあったしなあ...

    投稿者 saihide : 07:49

    2004年11月23日

    『イン・ザ・プール』奥田英朗

    以前書いた『空中ブランコ』の前作にあたる作品(この本も学生さんに借りた).注射好きで子供のような精神科医の伊良部一郎と彼の病院を訪れる患者たちを描いた連作短編集というスタイルは変わっていない(というか,こっちの方が先か).

    伊良部医師が患者をそそのかしてハチャメチャになった結果,ストレスが解消されて病気が治るという基本構造も変わっていないので,ある意味マンネリなのだが,『空中ブランコ』の方が人情話的な要素が強いかな.

    個人的にはケータイ依存症の高校生の話(「フレンズ」)が面白かった.そういえば,この話だけ構造が他の話とちょっと違ってるな.

    投稿者 saihide : 08:35

    2004年11月22日

    山小屋(ラーメン)

    ちょっと前のこと.古本屋巡りのついでに外食をしようと思ったところ,目当ての店に片っ端から振られてしまい,気がつけば時刻は既に15時.場所は古川の辺りだったので,「そういえば,はなみずき通りにラーメン屋があったなあ」ということで,行ってきました,山小屋へ.
    私はそれほどラーメンにコダワリがあるわけではないのでよく知らないのだが,豚骨ラーメンのチェーン店としてはそれなりに有名なようだ.

    yamagoya_1.jpg

    いつものパターンで店名が冠されたメニューを注文することに.「昭和(むかし)ラーメン」というのがそれかな.700円弱か,ちょっと高いけど,まあいいや.

    ということで注文.その後も時間つぶしにメニューを見ていて気がついたのだが,この昭和ラーメンというのは通常のラーメン(500円程度)に煮玉子とメンマと海苔をトッピングしただけのものじゃないのか?
    個人的にはそれほど玉子が好きなわけではないし,海苔にいたっては必要性を全く感じないので(メンマは好き),これだったら普通のラーメンにしておけばよかったなあと思っても後の祭り.仕方ないので出てくるのをじっと待つ.

    yamagoya_2.jpg

    しばらくしてから問題のラーメンが到着.まあ,見かけは普通の豚骨ラーメンだな.ちょっと豚骨特有の臭みもあるし.
    で,味は...うん,普通に美味しいな.

    と思いつつパクパク食べていたのだが,煮玉子が異常に美味しくてビックリした.今まで食べた煮玉子の中では一番じゃないかというくらい美味しかった.玉子が苦手じゃなければこれは食べておくべきじゃないだろうか.
    ちなみに,煮玉子をトッピングすると150円プラスになるので,普通のラーメン+煮玉子+メンマ+海苔の昭和ラーメンというのは実は良心的な値段設定なのかもしれない.

    あと,麺は替え玉ができ,太麺と細麺を選べる.最初に入っていたのは細麺だというので,今度は太麺にしてみた.個人的には太麺の方が歯応えがあって好きかな.

    投稿者 saihide : 08:20

    2004年11月21日

    初なべ

    美味しくて野菜が十分摂れるという理由で,去年の今頃はひたすら鍋物ばかり食べていた.
    しかし,今年(正確には今年度?)は台風の影響で葉物の野菜が軒並み高騰しているため,これまで鍋物はやってなかった.

    でも最近になって,いくら野菜が高騰しているといっても全具材を合計しても300円程度しかかからないことに気がついた.
    ということで今年度初の鍋物.

    HatsuNabe.jpg

    安物の豚肉を使ったためか,それとも部位が悪かったのか,肉がバラバラになって食べにくかった.しかし,この肉はあと2回分以上残ってるんだよな...

    で,鍋に使った白菜についても書きたいことがあるのだが,人によってはキツイ話になるので,続きを読む人はそれなりの覚悟をしておいて欲しい.苦情は聞かないのでそのつもりで.

    今回の白菜はたまたま行った某百貨店の地下食料品売り場で購入した県内産のもの.
    百貨店で県内産と書くと高そうだが,近所の某スーパーで売っていた中国産と比べても半玉で20円くらいしか違ってなかった.やっぱり某スーパーは高いよなあ.

    と,話が少々ずれてしまったが,今回書きたいのは値段の話ではなく,白菜に付随してきたものについてだ.白菜を切るときに気がついたのだが,そりゃもう,一面にビッシリと...
    これまで何度も白菜を切ってきたが,こんなことは今までなかった.もしかして,このせいで安かったのだろうか...

    とはいえ,買ってきた以上使わざるをえない.切ったものを丹念に水洗いしてから鍋に投入.白菜もあと2回分くらいあるのだが,そのたびに水洗いする必要があるなあ.面倒くさい.

    で,もっと効率の良い「付随物」除去法を求めて検索したのだが,もともと白菜というのは「付随物」が付きやすいものらしい.
    今までそれがなかったということは,それだけ農薬が使われていたということなんだろうか.それはそれで怖い話ではあるが.

    投稿者 saihide : 19:50

    『投資情報のカラクリ』切込隊長@山本一郎(こうさぎ)

    きょうグラハムはsaihideは琴線を2するはずだった。
    しかしきょうsaihideの、複数を忘却したの?


    *このエントリは、こうさぎの「グラハム」が書きました。

    投稿者 graham : 10:44

    2004年11月20日

    バイオリズムその2 あるいは 記憶の迷宮

    バイオリズム的には絶不調っぽい19日だったが,自宅研修への切り替え&各方面からの温かい励ましのおかげで(感謝!),出家を決意することもなく,無事乗り切ることができた.

    バイオリズム的には20日も底っぽかったので,安静に生活することを心がけた.まだ数十分ほど残っているが,この調子だと特に問題なく一日を終わらせることができそうだ.

    しかし,身体のリズムが23日周期で感情のリズムが28日周期だから,その底が一致するのは644日に1回.ということは,先日の落ち込みは約2年の1度レベルの落ち込みだったのだろうか.
    ちなみに33日周期の知性のリズムの底も一致するのは58年に1回くらい.約2年に1度レベルでこの状態,58年に1度レベルの落ち込みともなると想像するだけで怖いんですけど...

    ・おまけ(というか私信,あるいは,お詫び?).
    安静を心がけたが,それでもやるべきことはやっておかないといけない.ということで,夕方前に大学に行ったのだが,そこで先日素っ気無い応対をしてしまった学生さんと遭遇.
    自分のことを指差して自己紹介してくれそうな感じだったので認識できたのだが...

    正直に告白しよう,最初に会釈した時点ではT先生の奥さんとして認識していた.

    いや,弁解させてくれ! T先生が引き連れていたものに気をとられてしまって,T先生の後ろには女性がいるくらいの認識しかできなかったんだ!

     (T先生+引き連れていたもの×場所との組み合わせ+後ろに女性)
    + (T先生に関する情報)   =   後ろにいるのはT先生の奥さん

    ほら,論理的な推論の結果として,T先生の奥さんとして認識してもおかしくないでしょ?

    確かに「T先生の奥さんって,こんな感じの方だったかな?」と疑問には思った.
    でも,T先生の奥さんとは2-3回くらいしか会ってないし,しかも人の顔についての自分の記憶力の無さには自信を持っているので,「O先生の奥さん(T先生の奥さんと属性がよく似ている)と混同していたのかな」と自分を納得させてしまったんだ...

    うーん,さすがに自分の記憶力の無さが嫌になってきたな.アホエンオイルでも試してみようか...

    投稿者 saihide : 23:14

    2004年11月19日

    バイオリズム

    水曜日の忘却三連コンボの影響を引きずっていたのか,昨日も朝から調子が悪かった.
    そのためか,普通ならどうということもないようなことで精神的にダメージを喰らってしまった.しかも複数回連続.

    そのうちの一つは,私が愛用しているブラウザであるSleipnirの開発者が盗難に遭い,PCごとソース(プログラムの元)が失われてしまい,開発が停止するかもしれないというものだった.
    愛用のソフトの開発が停止されるというのはそれはそれで悲しいことなのだが,それ以上にダメージを喰らったのが,そのトピックスを扱ったサイトを読んだため.
    そこに「バックアップをちゃんと取っておかないからだ」とか「オープンソースにしてないからだ」,さらには「ソースは貸し金庫に入れるのが当然だ」,「これ以上開発したくないための狂言じゃないか」などなど,言いたい放題の意見が書き込まれているのを見て,「無料で開発してくれてるのに,お前らはそこまで求めるのか!」と怒り半分・絶望半分でぐったりしてしまった.

    そういう状態で食事を買いに行ったところ,途中で知り合いの学生さんに話しかけられた.
    しかし精神状態が悪かったことに加えて,最初に見たときに誰だかわからなかった(眼鏡をかけていた&以前と雰囲気が違っていたので)ため,応対が非常に素っ気無いものになってしまった.
    そのことで自己嫌悪に陥り,精神的ダメージに追い討ちをかけるという悪循環.

    買い物を終えて食料を抱えて帰る途中,さすがにこの調子の悪さはただごとではないなあと思ったところ,脳裏に「バイオリズム」という単語が浮かんできた.
    ということで,研究室で食事を摂りながらバイオリズムを検索.最初に出てきたサイトがなぜかかんぽ(郵便貯金の簡易保険)のページ
    とにかく生年月日と本日の日付(11/18)を入力したところ,バイオリズムのグラフが出てきたのだが,思わず笑ってしまった.

    biorhythm.JPG
    (ちなみに青が身体,赤が感情,緑が知性)

    えーっと,心身ともに絶不調一歩手前ってやつですか?
    しかも中途半端に知性が上向きなため,思考が暴走気味なところも当たってるし...

    それよりなにより,19日こそはまさに絶不調らしいのだが,これ以上悪くなるですか? これ以上世の中に絶望したりしたら,マジに出家しちゃいそうなんですけど...


    追伸.
    ということで,素っ気無い応対をされた心当たりのある学生さんにはこの場を借りて謝罪しておきます.ごめんなさい.
    あと,私に素っ気無い応対をされた場合,かなりの確率で相手が誰か分かっておりません.その場合,自己紹介(例:○○ゼミの(△△を受けていた)××です)していただけると応対モードが切り替わる可能性が高いので,よろしくお願いします.

    投稿者 saihide : 01:05

    2004年11月18日

    スケジュール あるいは忘却三連コンボ

    ・前提
    私は自分のサーバ上にカレンダーのCGIを設置し,そこに用事などを記入してスケジュール管理をしている.
    基本的にカレンダーでしかないため,日単位でしか用事を記入できないが,分刻みのスケジュールをこなしているわけではないので,今までのところ困ったことはなかった.


    ・本題
    昨日(水曜日)のこと.
    午前中に講義がある以外は特に用事は入っていなかったはずなので,昼から午後にかけて別件で約束を入れた.その直後にメールのチェックをしたところ,直接の関係はないのだが,心の琴線に触れるメールが届いていた.もしかしてとサーバ上のカレンダーをチェックしてみたところ,午後一番から会議があることが判明.見事なくらいスパッと忘れてた(忘却その1).
    ということなので,申し訳なかったが直前の約束をキャンセルさせてもらった(何かで埋め合わせさせていただきます>関係者の方).

    その後,講義は無事終了.研究室で食事を済ませてから,さて,ぼちぼち会議に出発しよう...
    と思ったのだが,虫が知らせたのか,サーバ上のカレンダーをチェックしてみた.
    すると,てっきり明日だと思ってた用事が実は今日であり,しかも会議終了予定時間のほぼ直後からスタートするということが判明(忘却その2).

    うわぁ!とパニックになりかけたものの,終了予定時間に会議が終わる,あるいはそこで中座すれば次の用事にも何とか間に合うと算段をつけ,落ち着きを取り戻すことに成功.

    しかし,その直後,17時からも会議があることを思い出してしまった(忘却その3).これはどうやっても間に合わない...
    2件目の用事をキャンセルすることも考えたが,その場合,影響が後々まで尾を引く可能性が非常に高い.申し訳ないが17時からの会議の開始時刻を遅らせてもらうことにして,午後一番の会議に出発...

    その後,3件の用事を連続してこなしていったわけだが,その疲労&用事を3つも忘却していたというショックのため,結局来週以降にまで影響が波及しそうだ.うーん,これだったら2件目をキャンセルしておけばよかった...


    ・再発防止策
    こまめにカレンダーを見さえすれば,今回の忘却三連コンボのような悲劇は避けられるはずなのだが,現状ではカレンダーのページをいちいち開かなければならない.これが問題だ.

    ということで,研究室のPCのスタートアップにカレンダーのページのショートカットを入れておけば,PCを立ち上げた瞬間にカレンダーが見えるようになるはず.
    しかし,研究室はいいとしても自宅のPCではそれは不可能.ブラウザのスタートページをカレンダーにするという手もあるが,ブラウザを開くたびにカレンダーに接続しにいくというのは鬱陶しい.

    それに,その日になってから当日のスケジュールを確認したのでは手遅れになる可能性もある.それを考えるとToDo機能が欲しいところ.
    となると,新しいアプリケーションの導入を考えた方がいいのだろうか.
    どちらにしても,しばらくは忙しいから,導入は先の話だなあ.

    とりあえずは緊急避難として,研究室のPCのスタートアップにショートカットを入れておくか.

    投稿者 saihide : 00:03

    2004年11月17日

    津田酒店(津田SAKE店)

    そろそろシャルトリューズがなくなりそうになったので補充することを考えたのだが,大学近辺の酒屋は微妙に高いような気がする(3300円程度).
    なので,ネットで値段を調べてみたところ,最近話題の楽天市場に出店しているところで,1割くらい安い店が見つかった.

    しかしネット通販の場合は送料がかかる.多くの店は10本以上とか1万円以上で送料無料などのサービスをしているので,それを使うかなあと思いつつ,たまたま会社概要を見たところ,「愛媛県松山市木屋町」... えっ,それってすぐ近所やん?!
    こんなに近くなのに送料払うのも馬鹿らしいなあと思いつつ,伝言板を見たところ,店舗販売もしているとのこと.

    ということで,行ってきました,津田酒店(楽天では津田SAKE店)

    地図を持っていかなかったので少々迷ったが,なんとか辿り着く事に成功.
    写真を撮るのを忘れたのだが,営業しているのかどうか微妙な外見で,少々入りづらい.

    勇気を振り絞って店内に入ってみると...薄暗い.
    しかし,単なる倉庫ではなく,客が見ることを意識したレイアウトと値札だったし,なによりも店の人が何も言わなかったので,そのまま店内を見学.

    とにかくシャルトリューズ・ヴェールを確保するべく洋酒コーナーに赴く.店内の一番奥に洋酒コーナーがあったので,そこでシャルトリューズ・ヴェールを確保.
    やっぱり以前買った物に比べると1割くらい安い.どうやら輸入元がちがうようだ(以前買ったのはサントリーが輸入していた正規品で,こちらは並行輸入品?).

    ついでに他の洋酒も見ていたのだが,こちらもかなり充実している.特に,普通の洋酒のボトルに比べるとちょっと大きな1リットル物の洋酒がたくさんある.
    ズブロッカの1リットル物などという少々危険なシロモノまであった.危うく買いそうになってしまったが,このサイズでは冷凍庫に入りきらない可能性があるということで,何とか思いとどまった.

    ワインのスペースが結構広く,セラーも備えているなど結構本格的なように思えたのだが,ワインは全くわからないので,判断するのは放棄.
    (後日,ワインに詳しい他の教員に見てもらったところ,品揃え的にも値段的にもかなり頑張っているらしい)

    その他,海外ビールも置いてあったが,こちらはメジャーどころは揃えてあるものの,こちらについては大学近辺の以前から行く店の方が充実していた(少なくともアンカー・シリーズは置いてなかった).

    会計をするときに店の人と「楽天で見つけました」というのをきっかけにちょっと話したのだが,かなりギリギリの値段でやっているようだ.確かにシャルトリューズ・ヴェールについては楽天では最安値だ.
    応援する意味も込めて,飲みたいお酒があったらネットで調べて,あれば買いに来ることにしよう.


    おまけ.
    ということで,2本並んだシャルトリューズ・ヴェールの勇姿.

    tuda_1.jpg

    既に1本めは無くなっている.








    そして,お約束.

    tuda_2.jpg

    だから,カクテルとおでんはあわないということをそろそろ学習しろと...

    投稿者 saihide : 00:07

    2004年11月16日

    『投資情報のカラクリ』切込隊長@山本一郎

    これまでの記事の中でも株主優待の話題が時々出ているが,私も社会人の端くれとして株式投資に少々手を染めている.
    株式投資にはさまざまなスタイルがあるのだが,私は色々と調べる&考えるのが面倒くさいし,銀行利率よりも高い程度のリターンを得られればいいという考え方をしている.
    なので,配当&株主優待重視で銘柄をスクリーニングし,できるかぎり株価が変動しないか,割安だと思われるものを購入,それを売らないというスタイルでやっている.それっぽい言葉で表現すると,インカムゲイン目的でファンダメンタル重視,バリュー株中心のバイ&ホールド戦略をとっているわけだ.

    本業が本業なので,きっと大儲けでウハウハなんだろうと考える方もおられるかもしれないが,経営・経済学関連の学者で金儲けをした人はほんのわずかであり,そういう意味では私も大多数を占める正しい経営学者の一員であるといえる.
    というか,財務諸表をちゃんと読まずにいくつかの指標だけで適当に投資しているので,本業の知識の活かしようもないのだが...

    で,ようやく今回の本題に入るわけだが,今回紹介する本の著者は,成長性重視で将来の株価値上がりを期待して投資するスタイルの投資家であると同時に,ゲームの制作やドラマの脚本などさまざまな分野で活躍している人で,2chの生みの親(育ての親?)の一人でもある.今回の本は本業の投資に関する本ということになる.

    投資関連の本としては『美人(ブス)投票入門』に続いて2冊目になるのだが,1冊目同様,相変わらずふざけたような文章が目立つ.しかし,そこに書かれている内容は実は非常にスタンダードなものであったり,高度な知識と広範な情報に裏打ちされていたりする.
    おそらく,学生さんでこの本の内容をちゃんと理解できる人は数少ないだろうが,分からなくても一とおり読んでおけば,きっと何かが残るはず.

    そういう意味でも多くの人に読んで欲しいのだが,ここで紹介したのは「まえがき」と「あとがき」に素晴らしい一節があるから.
    あとがきについては本になる前に切込隊長のBlogで公開されていたのだが,それを読んだときはモニターの前で感動に打ち震えてしまったし,本を読み始めてまもなく,まえがきの一節に遭遇したときには「隊長,ついていくっすよ!」と真剣に思ってしまったくらい.
    引用しようかとも思ったが,結構な分量になってしまうのでやめた.
    あとがきについてはまだ公開されているのでこちらで読めるが,まえがきについては本を読んでもらうしかない.今なら紀伊国屋書店に残っているようだから,立ち読みでもいいので是非読んでもらいたい.


    おまけ
    11/15は日経平均が2%くらい上がっており,ほぼ全面高だったわけだが,私が投資している銘柄の一つが10%近く下落していた.
    なにごとかと思ったら,業績低迷のために前期の配当がなくなったそうだ.これまでも順調に下がっていたので,トータルで20%くらいマイナス.
    この銘柄についてはどういう理由で投資したのかよく覚えていないのだが,消去法でいくと株主優待のお米に目が眩んだようだ.ううっ,高い米になりそうだよう...

    投稿者 saihide : 00:15

    2004年11月15日

    蒟蒻ライスバーガー&マスタードチキンバーガー

    第何弾なんだ?のモスバーガー新製品シリーズ.
    今回はお腹が減っていたので,まだ食べていなかったマスタードチキンバーガーに加えて,どう考えても微妙であろう蒟蒻ライスバーガーを食べてみた.

    まずは問題の蒟蒻ライスバーガー.ちなみに正式名称は「モスライスバーガー蒟蒻 田楽風味」だそうだ.

    mos_KCM_1.jpg

    蒟蒻のイメージが強かったのだが,他にも具が入ってたのね.まあ,当然といえば当然だが.ちなみに見えている揚げナスの他にはインゲン,筍が入っており,田楽風味ということで味噌ベースのソース,というか田楽味噌そのものがかけられている.
    よく考えると動物性たんぱく質が全く入ってないな.ヘルシーというには野菜が足りない気もするが...いや,いわゆる葉っぱ物が入ってないというだけで野菜は十分入ってるのか.

    で,一口齧りついてみたところ,予想していたよりは違和感がない.蒟蒻のクニュクニュした食感に加えて,筍のシャキシャキ感,揚げたナスのねっとり感(?)という食感の違いが面白い.また,蒟蒻もただの蒟蒻ではなく,中に青海苔かなにかが入っていて特有の風味があるし,甘めの味噌も全体にマッチしている.
    でも,個人的にはパンチが足りないように感じられた.ちゃんと味噌の味がしているし,揚げナスの油分も適当にあるのでアッサリしすぎているというのとはちょっと違うんだろうけど... やっぱり動物性たんぱく質が入ってないためだろうか.


    続いてマスタードチキンバーガー.これも正式名称は「根菜サラダとプラムソースがけ マスタードチキンバーガー」なのだとか.メニューの名前を長くするのはモスバーガーの最近の流行なのか?

    mos_KCM_2.jpg

    こちらにはちゃんと動物性たんぱく質が入っている.
    中に入っている根菜サラダというのはレンコンだけだと感じたのだが,実際にはレンコンとゴボウらしい.プラムソースは以前食べたナンチョリソーに使われていたのと同じかな.
    で,タイトルロールの「マスタードチキン」なのだが...これがあんまり辛くない.もっとスパイシーなのを期待していたのだが,少し拍子抜けだった.
    全体の感想だが,チキンよりも根菜サラダの方の印象が強い.おおっ,だから正式名称が単なる「マスタードチキンバーガー」じゃないのか?!


    おまけ
    そろそろ寒くなり始めてきたが,冬場に向かってモスでも期間限定のスープが始まっていた.個人的にモスのクラムチャウダーは非常にコストパフォーマンスが高いと思っているので,この日もセットメニューのドリンクをスープにしたのだが...

    mos_KCM_3.jpg

    あまりにも久しぶりだったので,まちがえてミネストローネを注文してしまった...
    これはこれで美味しいのだが,トマトベースのスープはうちでも作れるので,せっかく食べるのならクラムチャウダーの方が良かったなあ.

    投稿者 saihide : 00:21

    2004年11月14日

    学園祭

    この週末は大学で学園祭が開催されていたので,何軒か回ってみた.

    土曜日は知り合いの学生さんから買った(買わされた?)チケットで肉まんとおでんを購入.
    あと,学生さんから分けてもらった焼き鳥が妙に美味しかった.

    日曜日は,知り合いの学生さんが食べていた丼が美味しそうに見えたので,それを昼ご飯にすることに.

    gakusa04_2.jpg

    これで220円.安い.
    味もなかなか良かったのだが,上に載っている半熟卵がもう少し温かければもっと美味しかったに違いない.ちゃんとした調理設備もない状況で作るわけだから仕方ないんだろうけどね.

    基本的にこういうジャンクっぽい食べ物は大好きなのだが,これからシンポジウムの手伝いで夕方まで拘束される予定なので,これ以上店を回ることはできそうにない.ちょっと残念ではある.

    おまけ
    これは金曜日に遭遇した風景.いきなり現れたため,ちゃんとしたのが撮れなかったが,雰囲気だけでも.

    gakusa04_1.jpg

    この集団はこれから大街道に行って学園祭のアピールをしたらしい.うーん,若いなあ.

    投稿者 saihide : 12:13

    脱コン・突コン 解明編

    前日の記事にした「脱コン」「突コン」の謎だが,このBlogを読んでくれている本人が自分のBlogで解説してくれたおかげで,解明された.
    (前日の記事を読んでいないと意味が分からないので,前日の記事を読んでからお読みください)

    「突コン」は検索で判明したとおり,「突入コンパ」.

    で,検索では見つからず,仮説を複数提示するだけに終わった「脱コン」だが,実は仮説の一つとして挙げていた「脱出コンパ」が正解だという.
    ということは,おじいさんに財宝のありかを聞いてから死体袋に入って海に落とされたり,椰子の実の入った袋を投げて潮の流れを見極めたり,鉱物採集用の小さなハンマーで少しずつ壁に穴を開けたりするわけですか?

    最近の学生さんはすごいことをするなあと思ったのだが,その方は何から脱出して何に突入するかも決まっているコンパのことを言っていたらしい.脱出するのは「2004年」で,突入するのは「2005年」.
    つまり「脱コン」=「2004年脱出コンパ」=「忘年会」であり,「突コン」=「2005年突入コンパ」=「新年会」のことだそうだ.

    その方が「脱コン」「突コン」という言葉を使うようになったのは,あるサークルの人に「忘年会・新年会は社会人っぽいので」ということで「脱コン」「突コン」という言葉を教えられたためだという.
    私も一応は社会人の末席を汚させていただいている身なので,忘年会・新年会に社会人っぽいイメージがあるかどうかは既に判別不能なわけだが,学生さんたちの間では一般的な用語なんだろうか.今度,周囲の学生さんたちに聞いてみよう.


    おまけ
    前回の脱出コンパの元ネタが分からないという方がおられたが,元ネタはこれこれこれ

    投稿者 saihide : 09:11

    2004年11月13日

    脱コン・突コン

    先日のこと.いつものように朝ご飯を食べながらBlog系のサイトを巡回していたところ,ある学生さんのBlogで見慣れない文字を見つけた.「脱コン」「突コン」.なんじゃこりゃ?

    飲み会ネタの文脈から出てきたところからして,おそらくコンパの一形態だろうと推測するも,他に判断材料がない.こういうときは検索である.

    ・第一次「脱コン」に関する調査(実地調査編)
    まずは愛用のgoogleで「脱コン」について検索.最初にヒットするのが「脱コンビニ食」についてのページ.うーん,ちょっと違うな.

    次のヒットが「米及び麦類の生産費(平成7年)」... いちおう確認してみると,自脱型コンバイン,略して自脱コン.自脱型コンバインとは,リール(最前部に取り付けられている引き起こし装置)がないタイプのコンバインのことで,水稲収穫に適しているらしい.違う,99%違う.

    その次あたりでようやくコンパに関係がありそうなものが出てくる.脱・コンパの略で脱コン.うーん,文脈的に不適切だな.却下.

    その次は自閉症関連の書籍の紹介がヒット.「他害・脱コン・失食」と並んでいるのだが,他害は周囲に暴力を振るうこと,失食は食事を摂らないことだろうけど,脱コンってなんだ? ともかくコンパとは対極にありそうな概念なので,これも却下.

    検索エンジンを変えてみても同じようなページしかヒットしない.仕方ないので,脱コンについての調査は一時中止し,突コンの調査を行うことに.


    ・「突コン」に関する仮説その1
    脱コンについての検索の失敗があったので,検索戦略を練り直すことに.
    検索をする際のコツは,その単語が掲載されているページをあらかじめ想像した上で検索語を追加していくことであり,そのためには事前に仮説が立てておく必要がある.
    字面を見て最初に連想したのが「追突」.そこから「追いコン」の後に連続して開催されるコンパあるいは「追いコン」の二次会のことが「突コン」と呼ばれているのではないかとの仮説を立ててみる.
    我ながらかなりの説得力がある仮説であるが,あくまでも「追い(おい)コン」であって「追(つい)コン」でないところに一抹の不安を感じなくもない.

    ・「突コン」に関する仮説その2
    「突」で「コンパ」なのだから,「突」とはコンパの性質を現しているに違いない.となると...「突然」か! 事前の準備や告知もなく,その場のノリだけでいきなり(=突然)始まってしまうコンパ,略して突コン.
    自宅を会場とされて焦土にされた下宿生が,他の下宿生の部屋で「報復」突コンを行い,憎しみの連鎖が学生街を血に染める... もちろん大量のアルコールを持参&摂取する「自爆テロ」もお約束だ(注意:どんな種類の自爆テロも,百害あって一利も一理もないので,絶対にしないように.身内からは悲しまれ,被害者からは恨まれ,傍観者は無関心なまま and / or 笑いものにするだけである).

    ・「突コン」に関する実地調査
    仮説は立ててみたが,まずは「突コン」のみで検索してみることに.270ページしかヒットせず,しかも最初からコンパに関係のないページが出てきた「脱コン」と異なり,「突コン」は873ページがヒット,しかも最初からコンパ関係だ.これなら検索語の追加は必要ないかも.
    しかし最初の方に表示されるのは突コン開催の通知や記録ばかりで,肝心の「突コンとは何ぞや」という疑問に答えてくれるページはなかなか見つからない.「『突コン』の裏名称が『絶コン』だと思ってました」? ということは「突」の逆は「絶」なのか?
    そんなこんなで検索結果を見ていくと,ようやく説明のページが見つかった.なるほど,「突入コンパ」の略か.しかし,その裏名称の絶コンの絶ってなんなんだろう...


    ・第二次「脱コン」に関する調査(仮説構築編)
    突コンの正体が判明したところで,脱コンの調査を再開.しかし,検索ではヒットしそうにないので,説得力のある仮説を構築することで今回の調査を締めくくることにしよう.

    ・仮説その1 脱コン=脱力コンパ
    気合の入ったコンパではなく,深夜のファミレス等を会場としてまったりとした雰囲気で行うコンパ.席を長時間占拠するわりには客単価が低いため,店側からは歓迎されない.

    ・仮説その2 脱コン=脱出コンパ
    さまざまな仕掛けがされた立方体状の建物に閉じ込められたり,修学旅行のため新幹線で移動中に地震が発生してトンネル内に閉じ込められたり,学級全員が絶海の孤島に連れて行かれて同級生同士で殺し合いを強いられたりするような危機的状況から,参加者が協力して脱出するコンパ.
    絶体絶命の状況下での共同作業を通じて参加者間の親密度は急上昇するが,失敗した場合は人間関係が修復不能なまでに破壊されてしまうこと,人間関係だけでなく生命の危機にもつながりかねないこと,そして何よりも,コンパ代が非常に高価になってしまうことから,実際に行う学生はほとんどいない幻のコンパ.

    ・仮説その3 脱コン=脱水コンパ
    水分補給を可能な限り避けながらハードなスポーツ(例:スカッシュなど)を行い,体をカラカラにした状態で行うコンパ.もちろん最初の一杯はビール限定.ビールが苦手な人もその美味しさに心ゆくまで酔いしれること間違いなし.
    ただし,水分補給のために,それこそ水のようにアルコール飲料を摂取する可能性が高く,その結果,参加者の多くが帰巣本能に頼って家路を辿るのではないかと危惧されている.
    実は一部教員&学生の間では本当に実施が検討されていたりする(真剣度38%くらい).


    ということで,勢いに任せて久しぶりにネタに走った記事を書いてしまったが,心当たりのある方には「脱コン」の正体について教えてくださるようにお願いする.

    投稿者 saihide : 01:32

    2004年11月12日

    シャルトリューズ ヴェール

    薬っぽいお酒シリーズ第3弾.
    今回のシャルトリューズは薬草系リキュールの最高峰とも言われており,特にジョーヌ(黄色)は「リキュールの女王」とも呼ばれるくらいなのだとか.
    しかし,今回紹介するのは,蜂蜜が入っていてマイルドなジョーヌではなく,ハーブの香りが強いヴェール(緑色)の方.
    ちなみに私好みの怪しいエピソードも十分のお酒である.

    chartreuse_1.jpg

    まず,栓を空けた瞬間,「やべぇ,めちゃくちゃ好きな香りや!」と思ったくらい,薬草っぽい爽やかな,それでいて甘い香りが一気に香ってきた.
    早速ロックで少々味見.

    アルコール度数がかなり高いため(55度),舌や唇がピリピリ痺れるような感じもするのだが,ベースが非常に甘くてトロッとしており,さらに飲んだ瞬間,鼻腔のあたりにかけて爽やかな香りが立ち上るため,何と言っていいか分からない感覚に襲われる.
    かなり誤解を招くような気もするが,ズブロッカとドランブイを一緒にして,ミントを加えた上でアルコール度数を上げたらこんな感じになるのだろうか.うーん,一般受けはしない味だろうなあ.

    ということで,しばらくロックで飲んで(嘗めて)みてから,ジンを投入.

    chartreuse_2.jpg

    ジンとシャルトリューズ ヴェールを3:1でシェイクするとグリーン・アラスカというカクテルになるのだが,さすがにシェイカーが自宅にあるほどの酒飲みではないので適当に混ぜるにとどめ,分量も適当に目分量でやってみる.
    で,一口.うーん,ロックで飲むよりは飲みやすいけど,それほど美味しいとは思わないなあ.しかし,かなり適当に作ってしまったので,ちゃんとした店で作ってもらうまで評価は保留しておこう.

    ちなみに,このときのつまみは...

    chartreuse_3.jpg

    やっぱりカクテルとおでんは合わないなあ...

    おまけ
    この記事の元を書いたのはちょっと前のことなのだが,最近はシャルトリューズを炭酸水で割ったものを愛飲している(おかげで残り四分の一くらいになってしまった).
    トニックウォーターで割ればちゃんとしたカクテルになるのだろうが,350mlで40円程度の安い炭酸水で割るだけでも,さっぱりしていて美味しい.
    でも,やっぱり薬草っぽいので,好みが分かれるところだろう.

    投稿者 saihide : 00:35

    2004年11月11日

    『三千世界の鴉を殺し 9巻&10巻』津守時生

    祝・新刊同時2冊刊行記念ということで,今回は『三千世界の鴉を殺し』を.

    現在の私の成立に大きな影響を与えた本というのがとりあえず3冊あるのだが,そのうちの一つが『喪神の碑』というシリーズ小説(だから正確には2冊+全5冊のシリーズ=7冊か).
    ジャンルとしてはスペースオペラ,つまり娯楽色の強いSFで,「その手の小説がどうして大きな影響を与えるんだ?」という疑問も湧くだろうし,内容を知っている人からすれば「どんな影響を受けたんだ(笑)?」となるだろうけど,実際に影響を受けているんだから仕方がない.

    で,この『三千世界の鴉を殺し』は『喪神の碑』と同じ世界を舞台にした話で,内容的にもかなり重なっているところから,ある意味では続編といえなくもないのだが,ジャンルが全然違っている.なんと「お笑い軍隊物 ボー○ズ○ブ風味」だ(作者曰く「ガイ○ラ○」らしいが).第1巻を買って来て読んだときの衝撃は今でも覚えている.あまりに面白くて,笑いのために読み続けるのが困難になったくらいだ.
    世間的にもその面白さが評価されたのか,今回の新刊で巻数も2桁となり,この作品は作者の代表作になりつつある.

    しかし,今回の新刊も面白かったことは面白かったのだが,個人的にはキャラ萌えよりもストーリー重視なので,もっとストーリーに力を入れてもらいたいなあという気がしないでもない.これはこれで面白いんだけど,ちょっとパワーダウン気味かなあ.

    10巻のあとがきで,読者の年齢層が高めであることに危機感を覚え,努力をした結果,若い読者にも読んでもらえるようになったということを書いてあるのだが,年齢層を高めに設定した話も別途書いてもらいたい,というのはワガママだろうか.
    そもそも,この作者の人気が出てきたのは,私がちょっと受け付けなかったシリーズ(おそらくこれが努力した結果)からだから,きっと私の好みのほうが少数派なんだろうなあ.
    でも,『喪神の碑』や『カラワンギ・サーガラ』でファンになった人の中には,このシリーズは受け付けないという人も多いような... 早川書房あたりから,もう少し年齢の高い読者層を相手にした新シリーズとか出してくれないかなあ...

    追伸.
    影響を受けたといっても,ホ○に目覚めたとかいうのではないことはハッキリさせておこう,念のため.

    投稿者 saihide : 01:55

    2004年11月10日

    『Good Luck』アレックス・ロビラ他

    カバーがかかっていない状態で借りたので最初は気がつかなかったのだが,緑色のきれいな装丁の本で,書店のベストセラーコーナーに大量に平積みにされていたので,見かけた人も多いはず.
    本としては自己啓発本に属するのだろうか.寓話を通じて人生に必要なことを教えるというスタイル.以前流行った『チーズはどこへ消えた?』系の本だと思う.

    この本で言われていることは至極真っ当なこと(例:幸運をつかむためには下ごしらえが必要)ばかりなので,特に新鮮味はないかもしれない.
    本自体も薄いし,字も大きいので,字数もかなり少ない.まあ,値段も1000円と安めではあるが,それを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだろう.借りて読んだ身分なので評価するのはいかがなものかという気もするが,個人的には「高すぎる」と思う.

    世間的にはどういう評価がされているのかと思ってamazonのレビューをチェックしてみたところ,126件ものレビューが掲載されていた.平均評価は3.5くらいなのだが,ざっと見たところでは両極端な評価が多いようだ.まあ,ハマル人にはハマルということなんだろう.

    ちなみに,貸してくれた学生さんが「1時間で読み終わります」と言ってたのだが,確かに1時間もかからなかった.あとがきによると執筆時間は8時間,ただし構想には3年かかったそうだ.

    投稿者 saihide : 02:45

    2004年11月09日

    サンマルク 松山中央店(ベーカリーレストラン)

    先日のこと.朝から自動車学校に行っていたのだが,午後も学科を一つ受けることにしたので,自動車学校周辺で昼食を取ることにした.
    ちょっと空腹気味だったので,たくさん食べれるところがいいだろうということで,パンお替り自由のサンマルクに行くことに.

    以前も何度か来たことがあるのだが,格調高い雰囲気+客のほとんどが女性のため,野郎が,しかも一人で行くとなると結構浮いてしまう.
    しかし,最近のモットーは「行きたいところに行き,見たいものを見て,食べたいものを食べる」なので,無言の圧力に負けることなく食べてきた.

    サンマルクはランチタイムだと料理に150円プラスでパンお替り自由になる.
    料理+パンで大体1000円程度と少々お高いのだが,私は株主優待カード(20%オフ)を持っているので,800円程度で食べれる計算になる.ちょっと高めだけど,その分,パンのお替り自由になるので,許容範囲といえる.
    しかし,そういう普通のことでは面白くないので,以前から考えていたメニューを注文してみた.

    それがコレ.

    santmarc_cheap.jpg

    スープとパンのみ,である.
    お替り自由のパンは,料理に追加した場合は150円だが,単品でも300円で注文可能なのだが,それに曜日ごとのスープ(280円)を追加.これだと580円,消費税がついても600円少々でお替り自由のパンとスープという軽食が楽しめる.
    ちなみにスープは具沢山で美味しかったし,パンも12個ほど食べたのだが,優待カードを使えば,この満足度でなんと500円未満だ.うーん,リーズナブル.

    しかし,ランチタイムの忙しいときに,店の雰囲気にそぐわない野郎が一人だけで,こんな安い注文しかしないというのは,ある意味嫌がらせ以外の何者でもない.
    さすがに良心が咎めたので,食後のアイスコーヒーを追加.少しでも客単価を高くするべく頑張ったのだが,それでも613円にしかならなかった.うーん,悪いことをしてしまったなあ.

    ということで,良識ある紳士淑女のみなさんは,このような公序良俗を乱すような暴挙をしてはならないと強く警告しておこう.

    まあ,冗談抜きで,そういう「食べ放題バンザイ!」的な店ではなく,ちょっと懐が温かくて,ゆっくりできる時間があるときに行くべき店だと思う.

    投稿者 saihide : 04:16

    2004年11月08日

    『女ひとり寿司』湯山玲子

    以前,雑誌で紹介されていたのを見て以来,読みたいと思っていた本なのだが,図書館での巡り合わせが悪く,なかなか借りることができなかった.先日,ようやく戻ってきたところをゲット.

    西原理恵子のエッセイだったと思うのだが,「昼ごはん仲間から外されるくらいなら死んだ方がいい」という女子学生の話が読んだことがある.
    それを読んだときは「なるほど,女の子は大変だな」と思ったものだが,その後,大人になっても女性が一人で外食をするのは結構キビシイということを知った.
    時代は流れ,現在では女性が「ひとりごはん」できる店が各種メディアで紹介されるようになったことから判断するに,女性が一人で外食をすることは市民権を勝ち取りつつあるようだ.
    しかし,そういう現在でも女性の一人客にとって敷居が高いのが寿司屋だという.

    著者は一人で高級寿司屋に入った際のヒドイ扱いをきっかけに,超老舗の江戸前寿司屋や新進気鋭の創作寿司屋などの有名高級寿司屋に女一人で行くという雑誌連載を書くことになるのだが,それをまとめたのがこの本.

    まえがきには

    この本は、一見グルメ蘊蓄本の体裁を取っているが、寿司屋という場になぜだか異様に立ち上がってしまう、私たちの住んでいる社会や人間の性、男と女の関係についての観察&考察ノートとして読んで楽しんでいただければ、ホントに嬉しく思います。

    などと書かれているが,グルメ蘊蓄本としても十分読める.特に著者が寿司の"スタンダード"を獲得した話などは,「うぉーー,その寿司,おれにも食わせろーー!」と叫びたくなってしまうくらい.
    もちろん著者の言うとおりの楽しみ方もできる.かなりの毒舌&リズムのいい文章で,シニカルな笑いがそこかしこに溢れているので,そういうのが好きでグルメな人にはオススメかもしれない.

    ということで,とても面白い本ではあるのだが,寿司といえば近所のスーパーの半額パックな私にとっては,非常に眼の毒(胃袋の毒?)な本でもあった.
    時間と懐に余裕ができたら,「男ひとり寿司」にも一度は挑戦してみたいものだ.

    投稿者 saihide : 00:55

    2004年11月07日

    10月の検索語(こうさぎ)

    きょうは、saihideはライフスタイルみたいな貯蓄するつもりだった。
    およびグラハムがロープは発生したかったの♪
    疑問。saihideは、

    このblogを含めて,このウェブサイト(=崔研究室のサーバで運営しているのだが,その内容ごとに人力で再集計している.その集計項目の一つに「TotalSearchStrings」というのがある.これはどういう検索語でこのサイトに辿り着いたかの集計なのだが,その内容ごとに人力で再集計しているのだが,10位が多いので9位まで).

    といってました。

    *このエントリは、こうさぎの「グラハム」が書きました。

    投稿者 graham : 11:06

    スカッシュ

    先日,某先生および学生さんたちとコミュニティーセンター(通称コミセン)までスカッシュをしに行ってきた.
    私は基本的にスポーツと無縁の生活(学校の授業を除く)をこれまで送ってきたので,スカッシュなんて珍しいスポーツをするのはもちろん初めてだ.

    初めてと言えば,コミセンは図書館の方には何度も来てるけど,スポーツ施設のある方に入ったのも初めてだなあなどと思いつつ,建物に入り,受付で道具を借りて,ロッカーで着替えて(ちなみに使用後に返却されるものだと思って50円を無駄にした),コートへ.
    コートはテニスコートよりもかなり小さく,天井が高いのが特徴的.ちなみにコートの中に入ると音がかなり反響するので,何をしゃべっているのかがちょっと分かりにくくなる.

    スカッシュというのは,壁や天井を使ったテニスだと思っていたのだが,各自のコートのようなものはないらしく(サービスのときを除く),交互に打ち合うだけでいいらしい.実際にはもう少し色々とルールがあるようだが(日本スカッシュ協会による簡単なルールを参照),全員初心者ということで,とりあえず打ってみる.

    ちなみに私はテニスを一度しかしたことがなく,それもほとんどがホームラン(まあ,アウトのことですな)か空振りという,四番打者っぷりを発揮していた.
    で,今回渡されたラケットとボールはテニスのそれらよりも一回り小さい.
    「道具が小さい=当てるのが難しい」ということで,実際にやってみる前は空振りのオンパレードになるかと思ったのだが,予想していたよりも当たる率は高かった.
    これは,コートが小さいので打つために走るべき距離が少なくて済むことと,ラケットがテニスよりも短いので感覚がつかみやすいこと,そして,思いっきり振り回しても天井や壁にぶつかってホームランにならない(実際にはアウトに相当するものがあるのだが,初心者なので無視)ので当てることに集中できたことが大きいのだろう.

    で,各自交代で一しきりプレイしてみたところ,唯一のスカッシュ経験者が別のラケットとボールを持ってきた.どうやら,受付で渡されたのはスカッシュ用の道具ではなく,ラケットボール用の道具だったようだ(ちなみにコートは共通).新しい道具を受け取ってみたが,ラケットはともかく,ボールの弾み方が全然違う.ほとんど弾まない.せっかく慣れてきたのに,またやり直しか...

    ということで,今度こそ本当のスカッシュを体験.先程のボールよりも弾まないが,スピードも遅くなったようで,それなりに打ち返せた.


    で,ラケットボールにしてもスカッシュにしても,尋常じゃないくらいの運動量になる.コートの脇にあった掲示によると,テニスの2倍の運動量(1時間で800Kcal!)なのだそうだ.
    唯一の経験者である学生さんは,やった後に筋肉痛になったというが,確かにやっている最中から足腰が悲鳴を上げていたくらいハードだった.

    それと,先にも書いたように,私はテニスについてはホームランか空振りしかできなかったので,ゲームらしいゲームができない状態のまま終わってしまったのだが,スカッシュ(ラケットボールでも可)については,今回が初めてにもかかわらず,かなり楽しめた.
    実際に試合をするとなるとまた違ってくるのだろうけど,あちこち走り回って球を打ち返すだけでも結構楽しい.
    これだったら,またやってみたいなあと思うのだが,筋肉痛がなあ...

    なお,やってる最中から足の裏が痛いなあと思ってはいたのだが,自宅に戻って確認してみると,あちこちに水ぶくれができていた.
    コート内は上履きが必要というので,安物のデッキシューズを急遽購入して履いていたのだが,それがまずかったようだ.実際に体験してみたい人は,上履きとして使えるスニーカーなどを準備しておいた方がいいだろう.

    投稿者 saihide : 09:22

    2004年11月06日

    『万国「家計簿」博覧会』根岸康雄

    松山市立中央図書館で借りた本.
    エジプト,アルゼンチン,ロシアなど世界13カ国のミドルクラスの家庭(実際にはミドルクラスでもちょっと上のほうが多い)を取材し,その収入や支出から各国のライフスタイルの違いを描いた本.

    その国におけるミドルクラスの家庭に取材することになっているのだが,その生活水準は国によってかなり違っている.特に貯蓄額および貯蓄についての考え方は国によってかなり違っており,日本の常識とはかなり乖離がみられる.その背景には社会保障というか,何か問題が発生したときの対処の違いがあるんだろう.

    各国の事情が色々と分かって面白いのだが,もう少し見せ方を工夫すればもっと楽しめたと思う.
    元々は雑誌連載記事だったらしいが,フォーマットが統一されておらず,第一回めだけ収入・支出の一覧が掲載されている.できれば,これは全部に掲載して欲しかった.

    色々な国の事情が紹介されているのだが,この中で住んでもいいなと思うのは,スウェーデンだけかな.
    でも,生活信条としてはアメリカのユダヤ人男性を見習うべきなんだろうなあ.以下はアメリカのかいのユダヤ人男性の言葉からの引用。

    新しいことを始めることに対しての恐怖は、僕にとって一番の敵ですよ。リスクを取らなければ、人間として学ぶことはできないし、アメリカに来た意味がないじゃないですか。
     1つのことを極めるより、いろんなことをした方が、人間として大きくなれると思ったし、リスクのことを心配するより、発展的なことにエネルギーを向けた方が人生は有意義ですよ。
    部屋に入るとそこにはドアがいくつもあって、どのドアを開くか、そのときそのときに選択がある。でも、努力と忍耐強さと運があれば、それなりのものは得られるものです。
     人生は変わりやすい。得られたものはもろいもので、今日の成功は明日どうなっているか分からない。だから人生も一般論では語れない。人生もまた、固定概念で決め付けてはいけないということです。
    投稿者 saihide : 00:50

    2004年11月05日

    『妻を帽子とまちがえた男』オリバー・サックス

    これも吉野朔実のブック・エッセイで取り上げられてた本.
    著者は「神経科」という領域があるのかどうかわからないが,神経学が専門のお医者さん.映画『レナードの朝』の原作者でもあり,映画ではロビン・ウィリアムスが演じていたらしい(観てないので).

    臨床医という職業柄,先天的または後天的な神経損傷によって正常ではない行動・反応をとる人々に多数接しており,それらの経験や考察をまとめたのがこの本...と単純には言い切れない本だよなあ...
    症状とそれにまつわる患者のエピソードが中心なのだが,それについての医学的説明もかなりあるし,その一方で著者の考え方や患者に対する深い共感の念,さらには哲学のようなものも随所に顔を出している.

    全体は4部で構成されており,第1部の「喪失」では,通常はあって当たり前の機能(体の感覚や記憶,知覚など)が何らかの理由で失われた患者がとりあげられている.機能がなくなったことに気がつかなかったり,失われた機能が他の機能の成長によって補われたりするさまを読むと,人間というのは絶妙のバランスで成り立っているのだなと感心する.

    第2部の「過剰」はその逆で,病気などの理由で記憶や想像などの機能が亢進してしまい,それゆえに生活に支障をきたしてしまうよう患者が扱われている.正常ではない病気の状態のままでいさせてくれと頼む患者の話とか,有り余る想像力で自分自身の物語を作り続ける悲しい患者の話など,面白いだけでなく,色々と考えさせられた.

    追想(ってフラッシュバックのことでいいのかな?)を扱った第3部とイディオ・サヴァンや自閉症などを扱った第4部は個人的にはイマイチ.読みながら何度も寝てしまったというのはここだけの話だ.

    ということで,最後にいくつか引用を.

    明らかに、そして熱烈に、彼はなにかやることを欲していた。なにかしたい、なにかでありたい、感じたい、だが求めるものは得られないのだった。意味とか目的といったものを、彼は望んでいた。フロイトのことばをかりて言うなら、「仕事と愛」を求めていた。(P.79)


    このように考えると、われわれは、通常とは逆向きの流れのなかに立つことになりかねない。病気は幸福な状態で、正常な状態に復することは病気になることなのかもしれないのだ。興奮状態はつらい束縛であると同時に、うれしい開放でもあるのだ。しらふの状態でなく酩酊状態にこそ、真実が存在するかもしれないのである。これはまさしく、愛の神キューピッドと酒神バッカスの世界である。(P.195)


    われわれは、めいめい今日までの歴史、語るべき過去というものをもっていて、連続するそれらがその人の人生だということになる。われわれは「物語」をつくっては、それを生きているのだ。物語こそわれわれであり、そこからわれわれ自身のアイデンティティが生じるといってもよいだろう。

     ある人間のことを知りたければ、その人の「物語」、ほんとうの内面の物語はどんなものなのか聞けばよい。一人一人が一個の伝記であり、物語だからである。二つと同じものはない。それは、われわれのなかで、自分自身の手で、生きることを通して、つまり知覚、感覚、思考を通じて、たえず無意識のうちにつくられている。口で語られる物語はいうまでもない。生物学的あるいは生理学的には、人間は誰しもたいして変わらない。しかし物語としてとらえると、一人一人は文字どおりユニークなのである。(P.200)


     スーパー・トゥレット症患者は、真の人間、あくまでも「個」たる存在として生きるために、たえず衝動と戦わざるを得ない。ごく幼いころから彼は、真の人間となるのをはばもうとする、おそるべき障壁に直面することになろう。だがほとんどの場合――これこそ驚異と呼ぶにふさわしいが――彼は戦いに勝つのである。生きる力、生き残りたいという意志、あくまでも「個」たる存在として生きたいという意志の力こそ、人間のなかにあって最も強い力だからである。それは、いかなる衝動や病気よりも強い。健康は、戦いを恐れぬ雄々しい健康こそは、いつの場合も勝利者なのである。(P.224)

    投稿者 saihide : 05:15

    2004年11月04日

    門前市

    知り合いの学生さんが「ロープウェイ街で行う門前市でお茶を立てるので来てください」というので,教習所に行く前に少しだけ寄ってみた.
    門前市としか覚えていなかったのだが,ロープウェー街東雲門前市が正式名称だろうか.毎年やっているようだが,行ったのは今回が初めて.
    普段は車や自転車がひっきりなしに通っているロープウェイ街だが,この日は交通規制をしてロープウェイ街全体を会場にしていたようだ.

    monzen_ichi_1.jpg

    今にも雨が降りそうな曇り空だったのだが,想像以上に多くのお客さんが来ていてビックリした.

    まずは学生さんが手伝っている店を見つけて,お茶をいただく.
    お菓子とのセットだそうで,最近TVなどで取り上げられて人気急上昇中の霧の森大福とのセットが300円,自家製の羊羹とのセットが250円とのこと.霧の森大福は以前食べたことがあったので,羊羹のセットをいただくことに.

    monzen_ichi_2.jpg

    羊羹というと甘さがくどいことが多いのだが,これは甘さ控えめで非常に美味しかった.
    お菓子と抹茶で一息入れた後,会場を一回りすることに.

    monzen_ichi_3.jpg

    あちこちでバザーをやっていたり,ライブ(?)をやっていたり,車やバイクを展示していたり,知り合いの社長さんがミカンを売っていたり(味見させてもらったら,とても甘かった一袋購入)で,結構にぎやかだった.

    午後からは知り合いの学生さんによる楽器演奏が予定されていたのだが,教習所の時間の都合があったので,そちらは断念.

    ちなみにその後の教習所では死ぬほど苛められました...

    投稿者 saihide : 01:25

    2004年11月03日

    『牛への道』宮沢章夫

    以前読んだ吉野朔実のブック・エッセイで取り上げられていた本なのだが,よく見に行くホームページの作者も褒めていたなあと思い,松山市立中央図書館で借りてきた.

    見開き1ページほどの短いエッセイの集合体で,どれも日常生活をほんの少しズレた角度から見て,それについて思考を展開していくことで独特の世界を作り出している.

    しかし,これを面白いと感じるかどうかは,かなり人によって違うと思う.
    ネット上では爆笑すること必至みたいな書かれ方をしているのだが,個人的には爆笑とまでは行かなかった.
    でも,思わず笑ってしまったエッセイもあるし,笑うまで行かなくても面白かったものも多い.また,そういうエッセイの間に哲学チックな味わい(?)のある文章が埋まっていたりもするので,読んで損はしなかったとは思う.

    しかし,同じ作者の他のエッセイを積極的に読むかどうかは少々疑問というところか.人によってはハマるんだろうけどなあ.

    投稿者 saihide : 00:55

    2004年11月02日

    モルゲン(レストラン&ビアホール)

    morgen_1.jpg

    かなり昔,どこかの掲示板で,松山市内の大学に以前通っていて,現在は県外にいる人が話題にしていたのを見かけて以来,気になっていた店.
    場所は堀端のJALCITYの南側だということは前から分かっていたのだが,昼間にその辺りにいる&お腹をすかしている状態がなかなか到来せず,これまで行ったことはなかった.
    しかし,先日図書館に行った際,昼食を予定していた店が臨時休業だったため,期せずしてその状態が発生.この機を逃してはならぬとばかりに行ってきた.

    morgen_2.jpg

    店内はこんな感じ.使い込まれた感じの木材が基調になっており,重厚でありながら温かみもある雰囲気.
    思っていたよりも広く,この写真の反対側にも同じくらいのスペースがある.二階にはバーのようなところもあるらしい.貸切にすると80人ほど収容可能との情報アリ

    メニューを見たところ,全体的に価格が安い.通常の定食であれば500-700円というところか.
    私には,こういう初めての店では店名を冠された料理を頼んでしまう傾向があるのだが(値段が高い場合は別),ここでもやっぱりその傾向が発動.
    ということで「モルゲンランチ」を注文.しばらく待ってから出てきたのがこれ.

    morgen_3.jpg

    写真では少々分かりづらいかもしれないが,ハンバーグにソーセージエッグ,付け合せの惣菜に野菜&りんごが載っている(残念ながら汁物は付いてなかった).
    これで550円.うむ,安い.ボリュームも結構あるので,学生さんには嬉しいかもしれない.
    でも,昼食のためにわざわざ堀端の方まで行くというのは少々つらいか.
    大手町に近いので,その辺りのオフィス勤めの人がメインターゲットなんだろう.

    ちなみにソーセージは自家製らしい.ランチについていたやつはえらく柔らかかったのだが,ソーセージ自体にはいくつか種類がある模様(メニューからの推測).
    個人的にはもう少し固いタイプが好みなので,ランチにつけるやつもそういうタイプに代えてくれないかなあ.

    投稿者 saihide : 01:10

    2004年11月01日

    10月の検索語

    このblogを含めて,このウェブサイト(=崔研究室 仮営業所)は研究室のサーバで運営しているのだが,そのサーバにはwebalizerというソフトがインストールされており,毎日ログの集計をしてくれている.
    その集計項目の一つに「Total Search Strings」というのがある.これはどういう検索語でこのサイトに辿り着いたかの集計なのだが,10月分の集計が完了したので,改めて結果を眺めてみた.webalizerは機械的に上位20個の検索語(の組み合わせ)を表示するだけなので,その内容ごとに人力で再集計してみたところ,以下のようになった(同数10位が多いので9位まで).

    検索語件数コメント
    じゃこ天おばちゃん 関連75ワッキーの地名しりとりが完結しそうなんだが,まだ行ってないなあ.
    松山市の地図 関連70これは地図掲示板がヒットしているため.なんとか有効活用しないとなあ.
    松山丸三18Yahooで検索すると会社のページよりも先にでてくる...
    元祖にんにくや17ここも一度は行こうと思ってるのだが,なかなか機会がない.
    道後ネオン坂 関連16googleでは「こうさぎ」が書いた方がヒットするため,「こうさぎ」のことを知らない人には電波なページと思われてるかも.
    カゴメの株主優待12優待の権利確定月だった9月には50件くらいあったが権利確定後だからね.
    小山歩 6『戒』はもっと評価されていいと思うんだが...
    松山市立中央図書館 6いつもお世話になってます.これもYahooではビックリするくらい上位に出てくる...
    マネーボール 5楽天かlivedoorの新球団がこの本を参考にすれば面白いんだが.

    ということで,検索エンジン的には,10月の崔研究室 仮営業所は「じゃこ天おばちゃん」と「松山市の地図」と「松山丸三」のサイトだったということか.うーん,意味が繋がっているような繋がっていないような...

    ちなみに,こうさぎにも検索語の集計機能が付いており,こちらは「検索語の組み合わせ」ではなく検索語ごとに集計してくれる.しかし,検索語の切り分けに失敗することが多いため,高機能なのだが信頼性にかけるというのが,現時点での感想.もう少し正確になれば便利なんだけどな.
    こちらはmemorandumのトップページがヒットした場合限定の集計なのだが,「蔵元屋」「二条市場」「業務スーパー」「ホヤケン」で辿り着いている人が比較的多いようだ.といってもほんの数名ずつだけどね.

    投稿者 saihide : 05:05

    『見知らぬ遊戯 鑑定医シャルル』藤本ひとみ

    学生さんに貸してもらった本なのだが,私にとって藤本ひとみと言えば何といっても『ハプスブルクの宝剣』(家族と民族を捨ててハプスブルク王家に仕えたユダヤ人の愛と友情と絶望と再生の物語)!
    それ以外にも『ミーハー英雄伝』(世界史上の偉人についての歴史エッセイ?)であったり,『黄金拍車』(ジャンヌ・ダルクの時代にタイムスリップした高校生の話:別名で執筆)であったりで,私の中では藤本ひとみ=歴史小説家になっている(そういえば,買ったけど未読のやつもあるな).

    なので,この作品も18世紀くらいを舞台にした歴史物だと思って読み始めたのだが,数ページ読んだところで「YMCAを合唱」とあった.
    YMCAを合唱? それって西城秀樹の「ヤングマン」のオリジナルのYMCA? なぜ18世紀にヤングマン?
    改めて読み直してみると,冒頭から地下鉄が走っていたり,ネオンが輝いていたりしている.つまり,この作品の舞台は現代だったのだ.うーむ,先入観とは恐ろしい...

    で,脳内で舞台を現代に設定し直した上で改めて読んでいったわけだが,読み進めていくうちにもう一つの事実に気づかされた.藤本ひとみは歴史小説も書くけど,元々はコバルト文庫でブイブイ言わせていた少女小説家だったのだ.

    私はコバルト文庫に対して偏見はないし(現在活躍中の女性作家の多くはコバルト文庫出身者),実際,私の部屋にもコバルト文庫が十数冊あったりする(実家のも合わせると50冊持ってるかな).
    しかし,私がコバルト文庫で読んでいたのはファンタジー物・伝奇物であって,藤本ひとみのコバルト時代の作品は読んだことはない.
    しかし,ウワサは聞いたことがある.平凡な主人公(女性)と,なぜか彼女を愛する美形の脇役.まさにコバルトの王道のような作品を書いていたらしい.

    そして,この作品にも美形の脇役(というかタイトルロールだから主役?)が登場し,平凡(の範疇だよな?)な女性主人公に惚れてしまうのである.うーむ...

    あと,この作品はサイコ・サスペンスということで,異常心理の犯人探しが一つの見せ場になっている.しかし,この犯人がかなり最初のうちに分かってしまったのだ.
    ヒントの出し方といい,登場人物の少なさといい,これは意図的なものだと思うのだが,おかげでその後の楽しみはカップルが成立するかどうかと,心理学の薀蓄&精神分析しかなかった.サイコ・サスペンスとしてはちょっと問題があるような...

    ということで,少々キビシイ感想になってしまったが,これは作者が『ハプスブルクの宝剣』という名作を書いているせいで採点がきつくなってしまったため.
    普通に読めば,それなりに楽しめるんだと思う.ネットの書評では結構高得点だしね.


    おまけ
    この記事を書くために色々と検索していたら,コバルト時代の代表作である「まんが家マリナ」シリーズと密接な関係があるらしい.
    複数のシリーズがリンクしている作品群は好きなんだが,さすがに今から「コバルトの王道」的なシリーズを読むのはちょっとなあ...

    投稿者 saihide : 03:55