Edyキャンペーンの換金(?)のために空港に行った帰り,昼食を食べるために以前一度行ったことのある桃花という中華料理屋に行くことに.中心部から離れているので,こういうときでもない限り行けないのだ.
ランチメニューとしては,日替わりランチと日替わり麺のハーフセット(どちらも630円(税込)),そして日替わり丼(500円(税込み))がある.
他の料理の定食セットもあるのだが800円強くらい.日替わり系に比べると値段が違いすぎるので,私は日替わり丼,同行者二人はハーフセットを注文することに.
この日の日替わり丼はマーボーナス丼.
500円という低価格だから仕方がないのかもしれないが,私には量がちょっと少なかった.
味的には十分美味しいのだが,容赦なく辛い.さすが麻婆豆腐を日本に導入した陳健民(中華の鉄人のお父さん)の直弟子というべきか.
ハーフセットの日替わり麺はカニ玉麺で,ミニチャーハンが付いてくる.
値段が違うので単純に比較はできないんだろうが,ボリューム的には向こうの方が断然いいなあ.ちなみに食べた人の感想によれば,海老天が美味しかったそうだ.
食べ終わった後,口の中が辛くて仕方がなかったことに加えて,サイドメニューにあった杏仁豆腐が105円(税込)と安かったので注文してみた.
うーん,すごくシンプルというか,クセがない味.個人的にはもっと杏仁豆腐特有の香りというか味が強いほうが好みなんだが...
そういえば,以前「杏仁霜」を買ったまま,何も使ってないなあ.時間ができたら自分で杏仁豆腐を作ってみるか.
ということで,日替わり丼+デザートで605円(税込)だった.個人的にはもう少しボリュームが欲しいが,女性や少食の人ならば十分満足できるのではないだろうか.
これまで免許と名のつくものは持ったことがなかったのだが,さすがに運動神経が消滅する前にとっておいた方が良いだろうということで自動車学校に入学してみた.
ちなみに大学から一番近そうなところだ.
何を今さらという感じなのだが,とりあえず気づいたことを.
ということで,早速これから3時間以上拘束されてきます.
追記(19:03)
ということで,拘束されてきました.
50分×3コマなので,純粋な時間だと大学の授業2コマ弱分.
もしかすると,講義を2コマするよりも,2コマ受ける方がしんどいかも.
中学高校の時はああいう感じの授業を一日に6-7時限受けてたんだよなあ.うーん,信じられん...
特に適性検査は辛かった.
単純作業自体はそれほど苦にならないのだが,ああいう細かくて正確性を要求される作業はどうもねえ.
ビジネススクールでは劣等生だった元銀行員の日本人と元(現役?)ロックンローラーのユダヤ人が,物理学専攻の大学院生(中国系)の力を借りて,ヘッジファンドを設立.最新物理学の知識に基づく予測モデルを用いて,他のファンドを凌駕するパフォーマンスを叩き出すが...
以前紹介した『The S.O.U.P』の著者による「金融青春小説」.同じ金融青春小説としては石田衣良の『波のうえの魔術師』が挙げられるだろうが,それに比べると,本作の方がかなり読みにくいと思う.
それは,シンプルな株式取引と複雑なデリバティブという題材(舞台)の違いにも由来するのだろうが,本作は専門用語をきっちりと説明した上で,それをそのまま使うという姿勢で書かれているためだと思う.
しかも現実世界の市場の動きや事件をそのまま作中でも使っているので,金融市場とか世界情勢についての説明もガンガン出てくる.
なので,予備知識がない人には取っ付きが悪いこと甚だしいのだが,それさえクリアしてしまえば,非常にスリリングなストーリーを楽しめる.
しかも読み終わった頃には金融市場やデリバティブについての知識も少しは身についているという非常にお得な作品.
最初は松山市中央図書館でハードカバーのやつを借りて読んだのだが,非常に面白かったので,ネット古本屋で文庫版を購入した.ハードカバーにはなかった恩田陸の解説(そこでは「金融青春小説」ではなく「青春科学小説」と分類されているが)も付いていて,さらにお得感アップである.
最後に二つばかり引用を.
悩むがよい。悩みぬいた先で答えを見つけるのじゃ。ただし、お前は真面目すぎていかん。悩むのにも余裕と遊びが必要じゃ
間違いなくおまえは天才だ。でも、いかに天才でも、個人だけでは何もできないのが今の世の中だ。迷ったら、仲間を信じることも必要だぞ。
先日,自宅に戻ってみるとドアのところに宅配便の伝票が挟まっていた.はて,近日中に届くような品物を注文した記憶はないのだが?
伝票を見てみたところ...
エヌティーティって,NTTのことか? で,どうしてNTTから自転車が送られてくるんだ?
そういえば,かなり昔にネットでADSLの懸賞に応募したような記憶がうっすらとあるなあ.
ということで調べてみたところ,どうやらそれだったようだ.
ちなみに自転車以外の賞品は宿泊券だった.まあ,旅行券ならともかく,ペア宿泊券をもらっても悲しいだけなので(どうせ独り者ですよ...),自転車でももらえた分だけラッキーなんだろう.
とりあえず,狭い自宅に持ってこられてもどうしようもないので,大学に持ってきてもらうことにした.
で,到着したのがこれ.
折り畳み自転車というので,もうちょっと小さいものを想像していたんだが,えらくデカイ.まあ,20インチといえば,ちょっと大きめの子供用自転車くらいのサイズだからな.
で,学生さんに協力してもらってくみ上げたのがコレ.
うーん,想像以上に立派だな.
ちなみに乗ってみるとこんな感じになる.
そこらで見かける折り畳み自転車に比べると,かなり余裕があるように見える.やっぱり折り畳み自転車で20インチというと大きいほうになるのだろうか.
で,折りたたんでみるとこんな感じ.
これなら自動車のトランクにも十分納まりそうだ,って,そもそも車を持ってないので,積む機会もないだろうが.
ちなみに今回届いた自転車はEB20というやつで,その最大の特徴は折り畳み自転車のくせに電動アシスト機能を持っているという点.
さすがに届いたばかりでは充電されていなかったので,アダプタをつないで充電していたのだが,充電が終了しないうちに私は授業に行かなくてはならなかった.
その後,授業を終えて戻ってみると,自転車は影も形もなくなっていた.
実は,私は自転車には困っていないので,つい先日自転車を盗まれた某先生にゴージャスな食事と引き換えに自転車を譲ることにしたのだ.すると,某先生は早速乗って帰ったらしい.
私は電動アシスト付きの自転車に乗ったことがないので,この機会に乗ってみようと思っていたのだが,乗りそびれてしまった.
乗ってみた学生さんは絶賛していたらしいので,今度乗せてもらうことにしよう.
9月の北海道出張の際,出発までの空き時間を利用して空港の売店を見物していたのだが,そのときにSORCIEが店を出しているのを発見した.
どうして空港にケーキ屋さんが?と思いつつ近寄ってみると,焼き菓子などのお土産に持っていけるものが中心の店だった.そうだよな,普通のケーキはお土産ように持ち歩くのには適してないもんな.
で,そこで今力を入れているのが愛媛観光物語ロールケーキ .全部で10種類.そのうち2種類はその形状からしてロールケーキというのは間違っているような気もするが,どれも松山の観光名所などにちなんだ名前がつけられている.
買う気はなかったのだが,試食ができたので一口いただいたところ,えらく美味しかった.値段も1本1050円(税込み)とまあまあ手ごろ.
さすがに今から出張(しかも北海道)に行こうというときだったので,そのときは買わなかった.しかし,出張帰りに買おうかなと思っていたのだが...
ここにも書いたが,あの交通機関に呪われまくった出張は,その最後まで呪われており,松山空港にたどり着いたときには既に店が閉まっていたのだった.
それから1ヶ月以上経過した先日,全日空のEdyキャンペーンの半券交換の期限が迫ってきたので,空港まで行ってきた.
半券と交換にEdyをチャージしてもらったので,このEdyを使ってSORCIEでロールケーキを買って,半券をくれた学生さんへのお土産にすることにした.
しかし,残念ながらSORCIEではEdyは使えなかったので,結局は自分の財布から現金を出すことになったのだが,2本購入して帰ってきた.
自分の好みで選んだのがレーズンが入った「坊ちゃん列車に乗って」.で,世間にはレーズンがダメという人が結構いるようなので,一般用に買ったのが「ターナー島より」.
落ち着いて考えると両方ともココア味だったので,一方は違うやつにするべきだった.
大勢いた学生さん全員に行き渡るように切りまくった結果,ロールケーキの原形をとどめなくなってしまったが(写真を撮るのを忘れた)美味しかった.
おまけ
ちなみに「松山 ロールケーキ」で検索すると,一六本舗や六時屋などの「タルト」が多数ヒットする.言われてみればあれも「ロールケーキ」になるのか.
個人的にはアンコが入っている時点で「ケーキ」という名称で想起される集合から外れてしまうのだが...
宇宙に進出し,文明レベルの低い異星人と遭遇した地球人は,彼らの文明の発展を観察・支援する事業を開始する.その任務のため,銀河の最果てにやってきた主人公と三体のアンドロイドは,失敗を重ねながらも異星人を支援し,文明を発展させていくが...
ということで,シリーズの紹介によると「ハートフル文明育成SF」だそうだ.
「ハートフル」と銘打つにしては少々血腥い面もあるが,JAROに投書するほど事実と違ってはいないかな.
以前紹介した『第六大陸』の著者の作品で,やっぱりベースはSF.
だけど,ほとんど獣の状態から最終的には宇宙航行が可能なレベルまで文明を発展させるというストーリーの関係上,鋼鉄の鍛え方とか天動説・地動説,飛行機の原理などなど,さまざまな技術の説明が満載で結構勉強になる.
話が進むにつれてスケールが壮大になっていき,最後の方はかなり駆け足気味なのが不満ではあったが,面白かった.
でも,表紙のイラストといい,アンドロイドの性格付けといい(特に最初の方),特定のターゲット(要するにオタクっぽい層)を狙い撃ちという感じがする.
まあ,SFというジャンルを読む層がその辺りしかいなくなってしまっている以上,仕方がないのかな.
仲間由紀恵の主演でドラマ化されていたが,どういう話かは全く知らなかった.
似顔絵婦警だった主人公が,とある出来事のためにその仕事から外され,警察内の色々な部署を転々とする話...という紹介でもあながち間違っていないよな.どういう仕事になっても似顔絵作成という専門能力を使って活躍しているけど.
この作者の作品を読んだのはこれが初めてなのだが,警察小説には定評がある作家らしい.
どうやら以前勤めていた地方紙で警察廻りをしていたそうで,一般の人が知らないような警察の内情にも詳しいため,そのあたりをリアルに描けるからだろう.
とすると,この作品の一つのテーマの一つになっている警察における婦警の扱いもリアルな話なんだろうか.
だとしたら,婦警を希望している学生さんは一度はこの本を読んで覚悟を決めておいたほうが良いかもしれないなあ...
シネマルナティックで映画を観た帰り,以前ランチを食べに行ったストロベリーキャンドルに行ってきた.
夜はディナーメニューになっているのだが,一品料理のセット(ライスとサラダつき)で1000-1200円程度,ドリアなどだと800-900円程度で食べれるようだ.
また,「ばんごはんセット」(だったと思う)がある.これは日替わりの一品料理のセットにスープと食後のドリンクがついて1050円(税込)という非常にお得な価格設定になっているので,これを注文した.
まずはスープ.
続いてメイン.この日はハンバーグとエビフライ.美味しかった.
食後のドリンク.コーヒー,紅茶,オレンジジュースの中から選べる.この日はコーヒーをたくさん飲んでいたので,オレンジジュースにしてみた.
美味しいし,値段的にも手ごろだし,大満足.
ただ一つ残念なのは,中心部から少し離れていること.もう少し近ければなあ.
ちなみに店内はこんな感じ.テーブル席が4つくらい.カウンターらしきものもあるが,あそこは使えるのだろうか.
どういう経緯だったかは忘れたが,『ディープブルー』という映画をシネマルナティックで上映していることを知った.
タイトルからして海の映画だろうと思いつつ,公式ページの予告編を見てみた.
うぉぉ,何かよく分からんが凄そうだ.
で,珍しいことに(良心的なことに?)シネマルナティック(公式ページ?)は毎週月曜日がメンズデーになっており1000円で映画が観れるようだ.
ということで,観に行こうかと思ったのだが,Yahoo!の映画掲示板では「TVで十分」とか「眠い」などなど,評価の低い書き込みが多数.うーむ...
しばし悩んだ結果,1000円だし,シネマルナティックにはまだ行ったことがないので,その見物も兼ねて観に行くことに.
小劇場ということで,シネリエンテの1階のような小さなスクリーンを想像していたのだが,スクリーンは結構大きめ.
椅子はカップホルダーの付いたシネコンにあるような椅子ではなく,昔ながらの椅子だったが,通路脇にご自由にお使いくださいと座布団が山のように置いてあった.
当初想像していたよりは設備は悪くないようだ.
(さすがに上映中は撮っていないので,上映前の会場の様子を)
しばらく予告編などを見てから上映開始.
事前の情報収集で,ストーリーらしきものは全くないと知っていたので,海と海洋生物の映像を楽しむことだけに集中することに.
で,いきなり冒頭の波の映像で度肝を抜かれる.
その後,ナレーションが邪魔だなあと思いつつ,ひたすら映像に集中.
実は少々寝不足気味だったので,上映中に寝てしまうのではないかと心配していたのだが,動きの少ない場面で数秒間意識が飛んだりはしたものの,それほど退屈しないうちに上映終了(約90分).
ということで,全体の感想だが,事前情報ナシ and 正規料金で観た人はきっと怒ると思う.「TVで十分」という意見は,ある意味正しい.白熊VSアシカやシャチVSアシカ,シャチVSクジラなんかは,わざわざ映画館で見なくてもいいと思う.
でも,海鳥やマグロ(カツオ?)がイワシの群れに突っ込むシーンや,それこそ冒頭の波のシーンなんかは,大画面で観た方が迫力があるので劇場で上映する価値があるだろう.
あと,前にも書いたように,ストーリー性は皆無だし,最後に取ってつけたような反捕鯨のメッセージがあったりするので,そのことを知らないで観ると暴動を起こしかねない.
ということで,映像を楽しむ映画(というか環境ビデオ?)と割り切った上で,できるだけ安い日に観に行くことをオススメする.ああ,海とかイルカが元々好きだという方は正規料金でもいいかもしれない.
それと,結構残酷なシーン(といってもシャチとサメのハンティングシーンくらいだが)があるので,そういうのがダメな人は遠慮したほうがいいかも.あと,ウネウネ・ニョロニョロしたものがダメな人も.
大阪に出張に行った際に買ってきた.もちろん古本屋で.
で,我慢しきれず,帰りの移動時間中に全部読んでしまった.
石田衣良には20代の恋愛をテーマにした短編小説集である『スローグッドバイ』という,甘くて優しくて,石田衣良節 炸裂!という感じの作品がある.
今回の『1ポンドの悲しみ』は,そちらのあとがきでも予告されていた30代の恋愛をテーマにした短編集(あとがきによると「30代前半の恋愛」になってしまったそうだ).ただ,実際に読んでみると,年代の違いについてはあまり意識しなかったんだが...
そういうことで,直接の続編ともいえるこの作品,相変わらず石田衣良節が炸裂しまくっている.
一番最初に収められている「ふたりの名前」のクライマックスの台詞を読んだときには,あまりの「クサさ」に思わずのたうちまわってしまったが(念のために書いておくが,作品自体は良く出来ている),それ以降はそういうこともなく,とても楽しめた.
前作の『スローグッドバイ』では「真珠のコップ」という話が特にお気に入りだった(現在,現物が手元にないので理由は確認できないが,なぜか「のっぽのサリー」という名前で覚えていた).ネットで調べたところ,この話が好きという人は結構多いらしい.
で,この本(10の短編が収められている)にも同じようにお気に入りが一つある.「真珠のコップ」については好きな理由がなんとなく自分でも分かるのだが,こちらについては好きな理由が分からない.うーん,雰囲気がいいからかなあ.
と,まあ,好意的なことばかり書いているが,この本を読む前後,女性作家の恋愛物(田辺聖子,山田詠美,山本文緒)を連続して読んだので,色々と考えさせられた.
この作品で書かれている恋愛って,男性側からの理想の恋愛なんだろうか?
特に,「十一月のつぼみ」という話なんか,同じ題材を女性作家が描いたら,きっと全然違う話になるような気がする.
.
.
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と思ってしまうのは,ヤバイ傾向なんでしょうか?
おまけ
「デートは本屋で」のお遊びには思わず笑ってしまった.
このところ,結構なペースで本を読んでいるつもりなのだが,まったく未読本が減らない.というか逆に増えているような気がする.
試しに,そこら辺にある未読本を積み上げてみた.
うーん,量もさることながら,我ながらジャンルがバラバラだな(苦笑).
以前から,出張から戻ると本が増える傾向(時間があると古本屋を回ってしまうため)があったので,今回もそれが影響しているのは確かではある.
しかし,最近はそれに加えて,ネット古本屋&図書館が新たなインプットとして登場してしまったので,読み終わるペースよりも増加するペースの方が上回ってしまっているらしい.
まあ,読みたい本がたくさんあるというのは幸福な状況だし,溜まっているときの方が読書のペースが上がるから,それはそれでいいんだけどね.
丘の上の一軒家に住む対人恐怖症ぎみの長女,奔放だけど門限は守る次女,家庭でも厳格な教師である母と,長女と交際することになった就職間際の男性をめぐる物語.
ちょっと変わった恋愛物と思って読んだのだが,かなりスリラーな作品.何かがひたひたと近づいてくるような緊迫感が常に付きまとっている.なにせ冒頭からこんな感じ.
復讐ですか。そうですか。
おでんに農薬でも入れましょうか。
はんぺんなんか食べたら、たっぷり汁を吸っているからコロッと死ねるでしょうね。タコなら助かるかもしれませんよ、先生。
こ,怖ぇぇ...
山本文緒の作品はこれまでに短編集2冊とエッセイ1冊を読んだ.エッセイについてはいずれ書くこともあるだろうが,短編集は少々ブラックなのが多かった.
ブラックなのは嫌いではないのだが,その多くが女性心理に由来するブラックさなので,男性としては「ぅゎぁ...」となってしまい,それ以降,積極的に読む機会を作ることはしてこなかった.
今回の作品も学生さんが貸してくれなければ読まないままだったと思うが,これは読んで大正解.
山本文緒の長編を読んだのはこれが初めてで,短編を読んだときは気がつかなかったのだが,構成やストーリーテリングがとても上手いように思える.もしかすると長編向きの作家なのかもしれない.
解説によると,この後に発表された『恋愛中毒』ではその上手さがさらに発揮されているらしい.
ということで,古本屋に行ったところ,『恋愛中毒』が安く売られているのを見つけたので,早速買って来た.しかし,未読本がかなりの高さに積み上がっているから,読むのはまだまだ先になりそうだなあ.
しかも,買ってから言うのもなんだが,これって,タイトルからして苦手なタイプの恋愛物のような気がする.うーん,読む順番はさらに先になるかな...
松山市立中央図書館で借りてきた本.
教育,労働,福祉などの領域で,現在起こっている(起こりつつある)現象について丹念に調べて世に問うた作品.こういうのをルポルタージュというのだろう.
経済学者の立場や生い立ちについて書かれている第五章「不平等を正当化する人々」が特に面白かった.
感想だが,よく調べてあるし,著者の主張ももっともだとは思う.
現状の制度はよくない.(うんうん)
でも現在進みつつある改革の方向も間違っている.(そうかもなあ)
現在の指導者に足りないのは,独創性や創造力ではなく,常識的な想像力と最低限の優しさだ.(そのとおり!)
以上(え,それで終わり?)
ということで,「結局,制度はどう変えればいいわけよ?」という身も蓋もない感想を持ってしまった.
ジャーナリストである著者にそこまで要求するのは酷なのかもしれないが...
松山市中央図書館で借りてきた本なのだが,どういう理由で借りたのかイマイチ覚えてない.
起業家の生い立ちや本人および関係者へのインタビューで成功への軌跡とその背景を描くという,ありがちといえばありがちな本.うーん,やっぱり借りた理由が分からん...
ダン(靴下屋という方が有名か)の越智社長はやっぱり愛媛県出身だった(でも,なぜか四国四県の中で愛媛県にだけは店舗がない),とか,水引を作った正月飾り(とその派生製品)から出発して年商14億円以上になった企業(飾一(かざりいち))がある,とか,それなりに収穫はあった.
でも,一番の収穫はサイゼリヤ社長の次の言葉だろうか.
それが、私の言う"システム"です。要はみんなが楽しく働ける、誰かが割を食わないで済む仕組みのことですよ
そうだよな,一部に負担が集中するやり方というのは長期的には破綻するだろうし,結果として全員を不幸にするもんな.
で,そのサイゼリヤのシステムがどんなものなのかというと...やっぱり愛媛県にはないのね...
四国と九州については店舗募集がかかってないところからしても,松山に来るのはまだまだ先になりそうだし,やっぱり出張のついでに行ってみるしかないか...
このBlogだけに限ったことではないが,検索エンジンを使ってどこかのページに辿りついた場合,そのページ(というかサーバ)の持ち主がその気になれば(=ログをチェックすれば),何を検索して辿りついたのかを知ることができる.
で,私もどういう検索語でヒットしてやってきたのかをログを見て調べているのだが,先ほどログをチェックしていて驚いてしまった.
「不倫」を検索して,このBlogに辿りついた人がいるのだ.
どうやら,昨晩(日付的には今日だが)の山田詠美の『A2Z』の感想でヒットしたらしい.
検索エンジンというのは,そのメカニズム的に,ページが更新されてからその更新内容が検索エンジンに反映されるまで,ある程度のタイムラグが絶対に発生する.
そのことを考えるとえらく早いレスポンスだなあと思い,その検索エンジンのページを開いてみたところ,それが未来検索livedoorだったわけだ.
これはBlogの検索に特化した検索エンジンらしく,単なる検索以外にも似ている記事の検索などの機能もあるみたい.
どういうメカニズムで検索をかけているのかがちょっと不明だが,似ている記事の検索が可能なこと,私のBlogが更新後すぐにヒットすることなどを考えると,Bulkfeedsと何か関係があるのかも知れない.
Bulkfeedsについては,こうさぎとの関連で記事を書こうと以前から思っているのだが,まだできずにいる.いい機会なので,近い将来に書くことにしよう
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とは思うんだが,本の感想も結構溜まってるんだよなあ...
学生さんが貸してくれたのだが,山田詠美を読むのはこれが初めて.
内容だが,それぞれ若い人と不倫をしている夫婦が元の鞘に納まるという話,というとあまりにも端折り過ぎか(当たり前だ).
まあ,不倫といっても完全に秘密にするのではなく,夫側は妻(=主人公)に対してそのことを告白しているし,妻側も周囲には知られているという,少々奇妙な形なので,ドロドロしてて修羅場チックな不倫物とは違っているのだが,構造としては不倫(しかもW不倫)物だよなあ.
ところで,どうして大人の恋愛をテーマにした小説はいつも不倫物になるんだろう? 年齢的に結婚している可能性が高いのは確かだし,色々と制約がある分,ドラマティックにしやすいんだろうけど...
それとも私が知らないだけで,世の中は不倫であふれかえっており,不倫というのは自身の経験に重ねて共感できるテーマだったりするのだろうか?
で,感想だが,不倫物の構造を持つ以上,最終的な結末はいくつかのパターンしかないわけで,そうなると作品を楽しめるかどうかは登場人物に共感できるか,あるいは興味が持てるかが勝負になる.
そうなると,恋愛体質でない私は大いに出遅れてしまうわけだ.
しかも今回のテーマは「大人の恋愛」.歳を食ったわりに世間並みの「大人」になったという自覚が全くない(実際なっていないと思われる)私にとっては正に鬼門.
その上,女性視点で描かれた日にゃあ,「はぁ,そういうもんなんですかねえ」「ほぉ,お洒落ですなあ」としか言いようがないというのが正直なところ.
最近読んだ別の本で,山田詠美が非常に高く評価されていたのだが,この本だけではそれほど高く評価される理由が分からなかった.
山田詠美には青春物の作品もあるようなので,今度はそっちを読んでみよう.
以前,田辺聖子の作品として『鏡をみてはいけません』を読んで,他の作品もこんな感じだったら男性ファンはつかないのではないかと思ったのだが,まだ一作しか読んでいないということで判断は保留していた.
あれからしばらく経つが,ようやく『ジョゼと虎と魚たち』を読むことができた.以前読んだ作品(長編)と違って,この本は映画化された表題作を含めて全部で8篇がおさめられた短編集.
色々な作品があるのだが,これを読んで分かった.やっぱり田辺聖子を好きな男性ファンは数少ないにちがいない,と.
決して面白くないわけではないのだ.
しかし,視線が徹底して女性側に立っているため,男性にはどうも感情移入しにくい(あるいは,したくない)ことが多く,読んでいて「うーん..」とか「えーっ!」と感じてしまうのだ.
私が読んだ本だと巻末に山田詠美による解説が掲載されているのだが,そこにも「理解出来なくて結構。男になど、この楽しみを理解されては困るのだ。」とある.やっぱり田辺聖子の魅力は男性には理解しがたいのだろうか.
ただ,そういう私でも表題作の『ジョゼと虎と魚たち』は,ある意味,非常にわかりやすい話ではあるのだが,とても楽しめた.ある台詞には思わずグッときてしまったくらい.
映画だと,ジョゼ(池脇千鶴だったと思う)は乳母車に乗っている(乗せられている)という非常にインパクトのある設定なのだが,原作では普通に車椅子だった.
そのほか,映画版は原作とは力点の置き方が違うようなので,何かの機会があったら見てみたい.CATVで放送しないかな.
先週末から三泊四日で大阪に出張に行っていた.
師匠や兄弟子,お世話になった先生方に会って刺激を受けたわけだが,そのついでに実家に戻ったり,あちこち見て回ったり,古本屋を漁ったりと色々やってきた.
そのあたりを小ネタ集としてまとめてみた.
心斎橋を少し入ったところにある法善寺とその周辺の飲食店を指して法善寺横町といい,多数の観光客が訪れる名所になっている.この日も多くの観光客がお参りをしていた.
何年か前にかなり大きな火事があったのだが完全に復興したようだ.
で,そこで見つけたのがこのプレート.
まちづくりの研究者が研究対象にしそうだな.
実家のある東大阪市の隣にある大阪市生野区は在日朝鮮・韓国人が多数住んでいる地区として有名で,朝鮮料理の食材を扱っている店がもともと多かったのだが,それを逆手にとってまちづくり(というか商店街活性化か)に活用しようとした事例になるのかな.
私が大阪にいた頃はいたって普通の商店街だったのだが,立派な門(?)はできるわ,舗装は立派になってるわ,中心あたりに交流センターみたいなのはできてるわで,えらく変わっていた.
しかし,来るお客さんは周辺住民ばかりのような気がするのは私だけだろうか.食材を扱っている店が複数あるだけでは,観光客を引きつけるには少々力不足だろう.特に,すぐ近くに鶴橋駅の高架下にある国際マーケット(まるで東南アジアか香港のような雰囲気)があるからなあ...
最近流行の都市型テーマパークになるのかな.大正時代の大阪の商店街をモチーフにしてあるらしい.
らしいというのは,外側の写真だけとって,中には入ってないから.というのも,入館料がいるため.
ここでご飯を食べても良かったんだけど,ご飯を食べるだけでも入館料がいるとなるとなあ...
さすがは魔都・大阪.真っ昼間から忍者が路上で暗躍していた.
いつの間にか手渡されていたチラシからすると,彼らは伊賀者で,三重県の指令で観光客を集めるために働いているらしい.
ちなみに,もう一人いたはずなのだが,殺気を察知されたのか,この写真には写っていない.さすがである.
ちなみにメニューもほとんど同じなのだが,ランチが650円と少々高め.立地的には繁華街から少し離れた裏通りということもあり,どういう客筋を狙っているのかがちょっと分からない.
あの場所からすれば「普通より安い値段でインド料理を食べさせる店」というカテゴリーしかないと思うのだが...
「なんでウチにお坊さんがおるんやろ,と思ったわ」
「ほら,四国のオッチャンですよ!」
妹「○○(甥の名前)と写真撮ったろか?」
私「...いや,やめとくわ...」
母よ,世間的には,水炊きの中に「アスパラ」を入れることはないのだよ...
まあ,「ネギがなかったから」という理由でピーマンを味噌汁に入れることに比べるとマシか...
日本推理小説の歴史に残る作品の一つらしく,いつかは読んでみたいと思っていたところ,古本屋で見かけたのですかさずゲット.
しかし文庫で600ページ以上という大作のため,なかなか手を出せずにいた.今回の大阪出張のお供として,移動中&寝る前の時間を使ってようやく読み終えた.
感想なのだが,「グルグルしててギラギラしている小説」というのが率直なところか,
四つ(なのか?)の密室殺人とそれに付随する色々な出来事を巡って,探偵役の登場人物がそれぞれの推理を,いろいろな見立てを使って行うのだが,新たな事件が起こる度に以前の推理が覆されたり,形を変えて復活したりするので,話がグルグルしているのだ.
で,ギラギラしているというのは推理の際の見立て.植物学やら不動明王信仰,シャンソン,海外推理小説などなど,いろいろな分野の知識がこれでもかとばかりにそそぎ込まれており,非常に派手派手しいのだ.私にそれらの背景知識があればいろいろと頷けたのかもしれないが,そのあたりは全く分からないので,装飾過多な感じがするわけだ.
しかも,オチがものすごいというかなんというか...
なるほど,こういうのをアンチ・ミステリーというのか.
しかし,最後の犯人の告発がまったく当てはまる世の中だよなあ,現在って...
この最後の告発を読むためだけでも,この作品は読む価値があるかも知れない.
大阪に出張に来たついでに,10/9に心斎橋に開店したUNIQLO+を視察してきた.
外観だけだと普通の(といっても都市部テナント型の)ユニクロとの違いが分からなかったのだが,
横の方にあった案内看板にはしっかりと「+」の文字が.
しかし,店内および品揃えは普通のユニクロとの変わりないように思えた.さきほどの案内看板の表示を思い出し,プラスっぽい製品は二階に集中しているのだろうと判断.二階に行ってみる.
二階に上がってみると,どこかの女性向け雑誌と共同開発(最近の言い方ではコラボですか)したという製品がディスプレイされていたが,これがプラス限定製品なんだろうか?
そもそも女性向け製品はよく分かってないので,男性向けコーナーに移動.おおっ,学生さんに見せてもらったコートがあるから,このあたりが限定製品のコーナーだな.
プラス限定製品はデザインがちょっと違うらしいのだが,私はデザインをあまり気にしないので,デザインだけでは限定製品かどうかの判別できない.値段が少し高いらしいので,それをあわせれば何となく分かるという感じか.
来店記念に何か買っていこうと思ったのだが,間違ってどこのユニクロでも買えるものを買って帰りそうな気がしたので,店員さんに区別の仕方を聞いてみた.
すると,プラス限定製品にはこの看板と同じ黒いタグがついているとのこと.
なるほど,それで区別すればいい訳ね.ということで,しばらく店内を物色してみたのだが,これといって欲しいものがなかったので,結局何も買わずに店を出ることに.
デザインとかを気にする人にとっては魅力的なのかもしれないけど,個人的には値段が安い方が重要なので,あまり魅力を感じなかったなあ.
モスバーガーの新業態.
全国でもまだ数少なく,大阪には新大阪にしかない.
まず驚いたのは,モスバーガーとの関係を示すものが店の内外にほとんど見あたらないことだ.唯一URLにだけモスの痕跡を見つけることができたが,それ以外は全くない.ほとんどの人はこの店がモスバーガーと関係があるとは思わないだろう.
カウンターで注文し,それを座席で食べるというところはファーストフード店だが,店内のレイアウトはファーストフード店というよりも小規模なファミレスか喫茶店という感じ.BGMもジャズで,客層も大人ばっかり.まあ,これはオフィスビルの中にテナントとして入っていることも大きいかもしれないが.
で,注文.普通のモスバーガーでは見かけないメニューばかり.アルコールもOKで,外国ビールもメジャーなところ(ヒューガルテンとかシンハーとか)はかなり揃っているし,オリジナルカクテルなどもあるようだ.
豆腐のハンバーガーというやつに心惹かれたのだが,ここは店名を冠された80℃バーガーをチョイス.フレンチフライとドリンクのセットにしたのだが,選択できるドリンクの中に野菜たっぷりのクラムチャウダーがあった.そろそろモスでもクラムチャウダーの季節だなあということで,それにしてみた.
注文が届くまで席について待つ.
改めて店内を見回してみると,やっぱり仕事帰りの大人ばっかり.しかも完全に飲み屋のノリだ.こうなると,ファーストフード店というよりもレストランバー(ダイニングバー?)だな.
テーブルには座席からの追加注文OKというポップもある.うーん,ますますレストランバー...
そうこうするうちにスープがやってきた.
うん,うまそうだ.全部そろって記念撮影をしてから食べようと思ったのだが,我慢できない.カップにスプーンをつっこむ.
おおっ,すごい具の量だ! スープストック東京の東京ボルシチくらいあるかも.確かに野菜たっぷりと名乗るだけのことはある.
しばらくしてからメインが到着.かなり旨そうである.全部そろったので改めて記念撮影.
これで700円か.ちょっとビックリだな.
さてタイトルロールである80℃バーガー.
このあたりはモズバーガーの伝統を受け継いでいるのか,ソースたっぷり,野菜たっぷりのハンバーガーだ.
さて一口.おおっ,熱い! モスバーガーのハンバーガーって野菜やソースのためにちょっと冷えているイメージがあるのだが,これは明らかに熱い.そして美味しい.これを単品で400円で出せるのか.匠味アボカドを1つ食べるんだったら,絶対にこれを2つ食べるぞ,私は.というか,普通のモスでも出してくれ!
今回食べることのできたのは80℃バーガーのセットだけだったが,店の感じといい,味といい,値段といい,かなり満足度の高い店だった.
松山の繁華街あるいはオフィス街(ほとんど隣接してるけど)にできれば,仕事帰りにかるく一杯,または食事をというお客さんが結構入ると思うのだが,市場的には来ないだろうなあ.せめて大阪のミナミにあれば,実家に戻る度に通えるんだが...
これも少し前の話.
東長戸まで出かけたついでに,以前から気になってたうどん屋「やしま」に行ってみることにした.場所が少々分かりにくいのだが,卸売市場の北側で,レンガ亭(ここにも行ってみなければ)の南の道路を西に向けて入っていけば看板が見えるはず.
かけうどんで500円弱,ぶっかけうどんで600円弱(500円強だったかも)と,いわゆる讃岐うどんチェーンに比べると高めの価格設定.
てんぷらが美味しいという話だったので,840円のかき揚げうどんを注文してみた.
かき揚げは注文してから揚げてくれる.見た目では小さく見えるかもしれないが,高さがあるので結構ボリュームがある.
肝心のうどんだが,非常に平たい.名古屋名物「きしめん」じゃないのか?というくらい平たい.で,食感は...
「あれっ?」という感じ.讃岐うどんだと思って食べたので,もっとコシがあるものを期待していたのだが,全然そんなことはない.
むしろ表面的には柔らかい部類に属するだろう.でも,単に茹で過ぎの柔らかさというのではなくて,中心の方にはしっかりと硬い,というのとも違うな,柔らかくない部分がある.ということはコシがあるのか?
ともかく,食べている最中の歯応えを楽しむというよりもツルツルと食べるタイプのうどんのようだ.
ちなみにダシはちょっと濃い目かな.まあ,これは私が関西の昆布ダシで育っているためだろうけど.
ぶっかけうどんとか冷やで食べれば印象は違うのかもしれないが,讃岐うどんを期待していくと期待はずれになるかも...と書けるほど,私は讃岐うどんを食べてないか.
ということでちょっと修正.
「いわゆる讃岐うどんチェーン」を期待していくと価格設定や歯応えの点などで期待はずれになるかも.
うん,これなら間違いない.
少し前の話.
缶入りのコーヒー豆(粉)が欲しかった,というか,正確にはコーヒー豆を入れるための缶が欲しかったので,ここなら安く買えるだろうと東長戸まで行ってきた.
業務用がメインだが,缶詰やお菓子,ジュースなどは普通サイズのものも多いので,一人暮らしの方でも利用価値はあると思われる.営業時間は9時30分から20時だったと思うのだが,ちょっと自信はない.
空港通りにも同じ業態の店舗があり,そちらにも以前行ったことがあるが,品揃えや価格帯は同程度かな.ああ,空港通りの店には酒類も置いてあったので,その点が違うといえば違うか.
で,肝心のコーヒー豆(の缶)だが,業務用(1000グラム)しかなかったので断念.袋詰めコーヒー豆(500グラム)を買った.
激安(298円!)だったことに加えて,京都の味噌会社が推奨しているのが面白かったというのが購買理由.しかし,なぜ味噌会社が... 確かに袋入りの味噌っぽい色のパッケージではあるが...
ちなみにコーヒー豆,砂糖,コーヒーフレッシュ,お菓子2つで700円弱.かなり安いと思うがいかがだろうか?
またもやプールでぺたぺた歩いてきたのだが,その帰り際,本来の進行方向と逆向きに進むバタ足を実際に試してみた.
自転車を漕ぐ要領で太股で水を押し出してみる.おおっ,少し逆方向に進んだか?
しかし,足を伸ばすと本来の進行方向に進んでしまう.
太股で逆方向に押し出した分よりも足を伸ばすことによる推進力の方が強いようで,差し引きすると本来の進行方向にちょっと進んでしまっている.うーむ...
しばらくの間,色々と試してみたのだが,どんなに頑張っても静止状態を保つのが精一杯で,逆方向に進むことは結局叶わなかった.
以前見かけた,あのバタ足で逆方向に進んでいた御婦人は,シンクロの選手かなにかだったのだろうか...
「丸坊主にはなったので,次に目指すは悪女だなっ!」というわけで読んだ...のではもちろんなく,その前に読んだ『勝つための論文の書き方』という新書が面白かったので,その延長で読んでみた.
この本がどういう本なのかはあとがきを読んでみるとよく分かる.男の子と仲が良くても恋愛対象としては見てもらえない「ゴレンジャー・ガール」が,先天的に男を誘惑する技術を身につけている女の子(=「ウッフン」)や,誘惑の達人である「スーパー・ウッフン」と対抗できるように,誘惑術を学習するためのテキストだというのだ.
そのための題材としてフランス文学のなかでも「ファム・ファタル」(運命の女,あるいは,命取りになる女)が登場する小説(『カルメン』や『椿姫』など)をとりあげ,そのあらすじを紹介するとともに,使用されている誘惑術についての解説が行われている.
こういうスタイルの本なので,フランス文学のあらすじ本としても楽しめるし,誘惑術のためのノウハウ本としても使える...のか?
読む前はもう少しノウハウ本の性質が強いと思っていたのだけど,「相手の好みの女性を演じるための演技力が重要」というのが最終的な結論だとすると,「じゃあ,その演技力はどうするの?」という話になるしなあ...
とりあえず,『カルメン』や『椿姫』,『マノン・レスコー』などの名作についてのあらすじは分かるし,男性が惹きつけられる(とされる)女性のタイプや振る舞いについての知識の幅は広がるかな.
おまけ.
私は本を読みながら寝てしまうと,その内容に関係のある夢を見ることがよくある.
で,この本を読んでいるときに「なるほど,こういうシチュエーションだったら一撃だな」という夢を見てしまった.
そういう夢を見る体質でないとしても,この本には色々な女性のタイプが出てくるので,女性が読んで誘惑術を学ぶだけでなく,男性が読んで自分の弱いタイプを自覚するためにも使えるかもしれない.
雨がちの連休だったが,最終日になってようやく晴れたので,「一度行ってみたい店リスト」の中に掲載されていた一成に行ってきた.
場所が少々分かりにくい,というか,場所自体は非常に分かりやすいのだが,店が非常に地味な佇まいなため,注意していないと見過ごしてしまうかも.
店内はこんな感じ.分かりやすくするために画像は明るく加工してあるが,間接照明がメインでちょっと薄暗かった.床が板張り&窓の位置がちょっと高めに感じる(床に直に座るため)ので,土蔵っぽい雰囲気がするのは私だけだろうか.
ちなみに,写真右側の階段は二階席に続いているようだが,行ってないのでどんな感じかは不明(ホームページの「ご案内」を見ると雰囲気はつかめるかも).写真左側にはカウンターがある.
さて,ランチメニューだが,要予約のコース(1570円)以外に,日替わり(710円),オムライス(810円),パスタ(910円だったかな?)がある(ただし10月末から11月にかけてランチメニューの変更があるらしいので注意).
オムライスが有名らしいのだが,前日から豚肉が食べたかったので,豚のしょうが焼きの日替わりを注文.
明るさが足りず上手に写せなかったが(携帯電話なのでフラッシュが使えない),左から大根サラダ,豚のしょうが焼き,お惣菜3種(高野豆腐,卯の花,ひじき),それにご飯と味噌汁(赤だし).どれも美味しかった.
おかず少しでご飯をたくさん食べる私にとっては,ご飯がちょっと少なめに思えたが,全体的なボリュームとしては適切かな.
プラス100円で食後の珈琲または紅茶がいただける.あと,妙にデザートが充実しているように思えた.ランチ+珈琲+デザートを注文すると1100-1300円くらいになってしまいそうなので,それだったらコースを予約した方が圧倒的にお得だろう.
隣の人が食べていたオムライスがやっぱり美味しそうだったので,もう一度行って今度はオムライスを食べよう.いや,少々懐に余裕があるときにコース(オムライスが必ず出てくる)を頼んでみるというのも良いかもしれない.
で,店としては良い感じなのだが,中心部から中途半端に離れているという立地のおかげで,どういう客筋がメインなのかが分からない.
以前の「でっち」の時にも思ったのだが,この手の店はランチ時には車で来れるだろうけど,客単価的にはアルコールが売れる夜をメインにしないとキビシイはず.
街中から歩くにしては少し距離があるので,酒を飲まない(飲めない)人に車を運転してもらうしかないんだろうけど,そういうパターンの客はそれほど多くないと思うのだが,実際にはそうでもないのだろうか.
あるいは「飲酒運転 上等!」という感じで,普通に車で来て飲んで帰っていくのだろうか.
いつものようにプールでボラボラ歩いていると,隣のコースで御婦人がビート板を抱えてバタ足で泳いでいた.
盛大に水飛沫を上げているわりには進まない.
というより,止まっている.
というか,足の方向に進んでいる...えっ?!
自分の目を疑ってしまったが,非常にゆっくりとではあるが,確かに通常のバタ足とは逆方向に進んでいる.
失礼にならない程度に横目で観察したところ,バタ足というよりは自転車を漕ぐときのような足の動かし方をしている.
観察半ばにして,その御婦人はプールを出てしまったので,途中からは頭の中での理論的考察に切り替えたのだが,その結果,腿上げの要領で太ももの部分を使って水を頭の方向に押し出せば,足先の方向に進みそうだという結論を得た.
しかし本当に進むのだろうか? 今度プールが空いているときに試してみよう.
「内戦を終了させる」という理想と正義に燃える主人公は,初軍務で野賊に捕われるという失態を犯すが,徐々にその頭角を現していき,ついには平民として最高の階級である「大佐」にまで登りつめる.
しかし,自らこそが正義と信じる野賊と,内戦を終結させようとせず自らの利権を貪る貴族との間で...
以前紹介した『戒』について調べていたときに知った本(同じファンタジーノベル大賞出身).この作品も評価が高かったので,松山市立中央図書館で借りてきた.
『戒』がかなり好みだったので,かなり期待して読んだのだが...期待が高すぎたのかなあ.
決して面白くないわけではないし,400ページ近くを一気に読ませるだけの力はあると思うんだけど,率直に言ってイマイチだった.
ストーリー的にはかなり波乱万丈なんだが,描写が淡々としているためか,盛り上がらないというかなんというか...
ところで,最後まで読んでもタイトルの由来が分からなかった.舞台のほとんどは山(国土の8割が急峻な山という設定)か都で,大河は数シーンしかでてなかったはずだし,それほど印象的なシーンでもなかったと思うんだが.
夜の庭園で同級生の従姉が殺された.原因は売春組織をめぐるトラブル.そのせいで周囲から白い目で見られるようになった同級生を助けるため,普通のサッカー少年である「僕」とクールな将棋少年(?)である「島崎」は事件について調べ始める...
前作の『今夜は眠れない』と同じ中学生コンビが活躍する作品なのだが,前作のような話を期待していると,最後の方で足払いを喰らうかもしれない.
前作を読んだのはかなり前のことなので,話の細部までは覚えていないのだが,前作は同じ作者の『ステップファザー・ステップ』みたいな感じで,ほんわかした雰囲気があったような気がする.
この作品も基本は同じなのだが...
この感覚,同じ宮部みゆきの何かを読んだときにもあったなあと思い出してみたところ,『誰か』の読後感と似ていることに気がついた.
いや,登場人物のその後を考えると,あれよりもヘビーかも...
切ない話なんかも嫌いじゃないけど,やっぱり私は
“それから みんなは幸せに暮らしました”で 終わる話がええだ
(from『辺境警備』紫堂恭子)
台風22号の影響で雨が降っていた今日の昼過ぎ,いつものように大学の正門前を通り過ぎたところ,いつもと違う光景に出会った.
まず目に入ってきたのはパトカーと警察官.
そして,視界を斜めに横切る線.
なんじゃあれは?
どうやら正門前の電柱の間に張られていた電線が一本,道路に垂れ下がってるらしい.
いくら台風が近づいているとはいえ,風はまだそれほど強くない.
ということは,気の早い電線がフライングで断線したのだろうか...
(正確には断線したわけではなく,垂れ下がっているだけのようだが)
3時間後,ふたたび正門前を通ったところ,先ほどの光景が幻だったかのように,いつも通りの光景に戻っていた.
どうやら赤で囲んだ位置にある金具が外れたのが,先ほどの光景の原因らしい.
しかし,あんな高い位置にある金具がどうしてはずれたんだろう.
やっぱり気の早い金具がフライングで外れてみたのだろうか...
しかし,あの短時間で元通りに復旧させるとは,四国電力も仕事が速いことだ.
その手際のよさを私にもちょっと分けて欲しい...
吉野朔実による本の紹介本その3.
『呪のデュマ倶楽部』が面白そうなのだが,これって『ナインスゲート』の原作本だったのか.映画の方はあまり良い評判を聞かなかったんだが...
しかし,三冊目ともなると紹介する本もネタ切れなのか,あまり有名ではない本が多いような気がする.それとも,私の偏った読書傾向と違ってるからそう思うだけで,世間的にはメジャーな本なのだろうか.
ということで,吉野朔実による本の紹介本 三連投だったが,どれも100ページ弱,しかも基本的にはマンガなので(ただし字は多い),気軽に読める.
実際,ラスティネイルを飲みつつ(最近,毎日飲んでるなあ.マズイ傾向かも...),テレビをながら見しながらの読書だったが,2時間もかからなかった.
吉野朔実による本の紹介本その2.
第二弾ということで,そろそろレギュラーとなる登場人物が固定してきた.メジャーどころでは精神科医の春日武彦や詩人の穂村弘など.
それほど興味のある本は紹介されていたなかったのだが,ラストの「"読書"の定義」によると私のやっている行為は読書ではないらしい.うーむ...
少女漫画家(エッセイや絵本も書いているらしいが)の吉野朔実がいろんな本を紹介している本の第一弾.
といっても,ブックガイドや書評というよりは,その本にまつわるエピソードを書いたエッセイみたいなもの.松山市立中央図書館で借りてきた.
とりあえず『羊たちの沈黙』と『飛ぶ教室』と『妻を帽子とまちがえた男』は読むことにしよう.
あと,ラストの「父の野望」には大爆笑してしまった.
某所で「パソコンの前で反応する」と予想されていたので,とりあえず反応してみた.
と,これだと私を含めて3人にしか意味が分からないので,もう少し内容のある話を.
世の中にはインゼミ(インターゼミナールの略?)というものがある,これは全国の大学のゼミ同士でテーマを決めて,それについての議論をするというものらしい(参加したことがないので伝聞による).
で,これには実際に会合して議論をする前に,各ゼミでそのテーマについて研究して論文を作成するという作業が付随している.そして,この論文の〆切が今週末のようなのだ.
私の周囲にはこのインゼミに参加する学生さんが複数存在しており,そのほとんどが現在修羅場を迎えている.
某所の主である学生さんもそうだが,とある研究室で「昨日からずっとここにいるんですよ」と微苦笑する学生さんを見たときには,本当に頭が下がる思いだった.
以前「オープンキャンパス前夜」でも書いたが,私は学生時代に睡眠時間を削ってまで何かをやり遂げようと努力したことはない.自分の能力を超えるようなことには手を出さないし,何かあったら簡単に妥協してしまうタイプだからだろう.
そのおかげで,今まで本当の修羅場といえるような,自分の能力を限界ギリギリまで出し尽くすような経験をしたことがない.
そういう経験をしなくても済んできたというのはある意味ラッキーなのかもしれないが,実はとっても不幸なのではないかと思ったりもする.
以前書いた充実感云々というのもそうなのだが,それ以上に,修羅場というのは能力向上の絶好の機会でもあるからだ.
経営学の概念に「オーバー・エクステンション」というのがあるのだが,これは自分の能力の範囲内のことだけをするのではなく,自分の能力をすこし超えるような仕事や事業を意図的に行うことだ.
このオーバー・エクステンションによって,人や企業は成長の機会を得ることができるのだが,修羅場というのはまさにオーバー・エクステンションだと思う.
能力不足がどうしようもないくらい明らかな修羅場からは撤退した方がいいと思うが,なんとかゴールが見えているような修羅場,個人的には「プチ修羅場」と呼んでいるのだが,こういう修羅場だったら,なんとかクリアのしようがあるだろうし,クリアした際には確実に自分の能力が上がっていることだろう.それに修羅場をクリアした経験は自信(もっと正確に言えば自己効力感か)につながる.
なので,若いうちにプチ修羅場をできるだけ多く経験しておくことを,私は勧める.
ということで,現在,インゼミやその他もろもろで修羅場中のみなさん,頑張って成長しましょう.
おまけ.
若いうちに修羅場をくぐり,自己の能力を高めておかないと,歳をとってからこういう状態になってしまう.
ううっ,やるべきことは山ほどあるのに手が付かない...
誰か私に能力とヤル気をください...
蔵元屋だけではお腹が満足できなかったので,ご飯を食べに行った.
もとは空港通りにあったラーメン屋だと思っていたのだが,調べてみたら両方ともファイングループが運営していた.これはどこかのフランチャイジーではなく,ファイングループが独自に作っているチェーン店なのかな?
ラーメンの系列としては横浜ラーメンの家系ラーメンらしい.同行者の話によれば「とんこつ・背脂・太麺」が特徴らしいのだが,ラーメンにはそれほど思い入れがないので,よく分からない.
普通のラーメンを注文するのも面白くないので,あっさりとんしおラーメン(550円)を注文してみた.
さて,一口...
うーん,「あっさり」した「とんこつ」ラーメンで「塩」味だ.見事なまでに名前のとおり...
というか,よくよく考えてみたら,私は塩ラーメンはそれほど好きじゃなかったんだ.
仕方ない.辛子みそを入れて味を変えよう.
ということで,私にはそれほど合わなかったのだが,塩ラーメンが好きな人,あっさり味が好きな人には合うかもしれない.
どうやら塩にはコダワリがあるようで,店内にはほんのりピンク色の岩塩が展示してあった.確かに塩の味はよく効いていたな.まあ,それが私には逆効果だったわけだが.
ちなみに,これまで塩ラーメンを食べて美味しいと思ったのは函館空港の売店で食べたやつだけかな.あれは全く期待せずに食べたことも大きいんだろうけど,美味しかったな.
しかし,隣の人が食べていた温玉チャーシュー丼(250円)は美味しそうだったな.あれは一度食べてみたいかも.
あ,あと横浜ラーメンであっても,やっぱり店内におでんが置いてあった.
愛媛に来て4年以上が経過しようとしているので,ラーメン屋におでんが置いてある風景にもさすがに慣れたけど,大阪では絶対に見ないよな.
前回行きそびれた「蔵元屋」(愛媛県内の蔵元が協力して運営している県内地酒のアンテナショップ)に行ってきた.紆余曲折の結果,店にたどり着いたのは総勢6名.
まだ太陽が完全に沈んでいないのに酒を飲んでいいのだろうかと罪悪感を少しだけ感じつつ店内へ.
既に店内には先客が数組いたので,罪悪感が消し飛ぶ.時間的には飲んでいても問題ない時間だしね.
立ち飲みスタイルなので椅子がないのは分かっていたのだが,テーブルがちょっと高め.背が低い人とかは大変かもしれない.
店の片隅にカウンターがあり,そこで注文・精算を済ませ,出てきたお酒&肴を自分でテーブルまで運ぶというスタイル.1000円で1100円分の金券が買えるので,基本的には金券を買うほうがお得だろう.
ちなみにカウンターの横には「小売部」があり,瓶入りの日本酒がずらりと並んでいる.立ち飲みで気に入ったお酒はこっちで購入できるというわけだ.
言われて気がついたのだが,日本酒が納められた冷蔵庫の前にはラインが引かれている.
別にそのラインを超えてはいけないというわけでもないようなので(少なくとも私は怒られなかった),ちゃんと二本の足で立って安定した体勢を確保してからじっくりと眺めよう.
お酒は100-500円の100円刻みの価格設定.全部で100種類以上(「え」や「媛の愛」などの共同ブランドものを含む)あるようなので,全部制覇するにはかなり通わなければならないだろう.中には「この値段でこの酒が飲めるの?!」というのもあるようだ(詳しくないのでよくわからないが).
値段が安い分,量は60mlとちょっと少なめなので物足りない人も多いだろうが,少しずつ色々なお酒を楽しんでもらおうということだろう.
肴は,じゃこ天や燻製チーズの炙り,漬物,かまぼこ等で100-200円.それほどボリュームのあるものはないので,普通の居酒屋的には使えないだろう.
あと面白かったのは,蔵元一覧のカードがあり,飲んだり買ったりした蔵元にはハンコを押してもらえる.で,すべての蔵元を制覇すると認定してもらえ,そのカードを4枚集めると認定書&店内での名前掲示という特典があるそうだ.
メンバーで一枚のカードというのも有効なので,数名でそれぞれ違う蔵元のお酒を飲んでいけばすぐに制覇できそうだ.
ということで,我々もそれぞれ違う蔵元のお酒を,100円,200円,300円と少しずつランクアップさせながら頼んでいくことに.ただし,私だけは「森の翠」だけでランクアップさせてもらった.
出てきたお酒をそれぞれ味見しあいながら飲んでいったわけだが,こうやって飲むと,それぞれの味が違ってるというがよく分かる.で,やっぱり高いお酒というのは,やっぱり高いだけあって美味しいということもよく分かった.
あと,立ち飲みというのは予想以上にツライというのもよく分かった.店内にいたのは1時間強くらいだと思うのだが,足が痛くなってくる.それほど長居はできない店だな.
値段の方だが,一人3杯&肴少々で平均1000円を切っているはず.色々な種類のお酒を楽しめてあの値段だったら,まあ,高くはないかな.
しかし,あの程度では食べたりない・飲み足りないという人がほとんどだろうから,2軒目に行くことになるんだろうな.実際に我々もそうだったし.
姫野カオルコのエッセイか何かでべた褒めされていた本.これを読まない人は人生を何千万円分(覚えられないくらい細かい数字を挙げていた)損している,とまで書かれると読まないわけにはいかないだろう.
ちなみに,橋本治については『「わからない」という方法』という新書を読んだことがあるだけ.あれ,あの本は最後まで読み通したっけ?
で,内容についてなのだが,幅が広いので一言ではいえない.正確には,とりあげる題材がどんどん変わっていくので,どう説明していいのか分からない.
Part2の最初の方は現代日本の風潮に対する批判ということでいいと思うんだが,途中から当時の湾岸戦争をめぐる話になり,それが宗教の話になり,歴史の話になり,産業革命の話になり...
話の展開としてはスジがつながっているので,通して読めば納得できたのだろう.
しかし私は不定期に少しずつ読み進めていったので,正直な話,全体像がつかめているとは言いがたい.
内容的に繋がっていることは理解できるんだけど,じゃあ結論は何かといわれると... いくつか次元の違う結論(というか主張)が並行して存在しているんだろう(ただし,矛盾はしていないと思う).
最近だと『上司は思いつきでものを言う』がえらく評判がいいのだが,色々と書評を読む限りでは同じような感じの書き方らしい.新書だったら一気に読めるだろうから,話の筋は追えるかな.いや,『「わからない」という方法』も新書だったけど読みにくかったからなあ...
まあ,気にいった箇所を引用しておくので,気になった方は松山市立中央図書館で借りてみるということで.
ただし,書庫の中の本なので手続きが面倒なことにはご注意を.
だからそんなものの答えは一つで、「壁にぶつかってんなら、壊せばいいじゃない」と、そんだけですね。壊すだけの力がないんだったら、それは単に「まだ未熟」というだけなんだから。
「離れを壊して母屋に火をつけて、それでなんにもなくなったらどうしよう」で呆然としているだけなら、それはまだ建設する力がないというだけなんだから、「文句言わずにジッとしてろ。ジッとして力を蓄えろ、自分の終わろうとする"子供部屋の過去"に、いつまでも未練たらしくしがみついてるんじゃない」という、そんだけのことですね。
説明能力が未熟な人間ほど、"説明"ということがどれだけの要素で成り立っているのかということを理解しないで、簡単に"他人のせい"にしたり"自分のせい"にしたりするけど、そのこと自体が"説明能力の未熟"を証明しちゃっている訳ですね。
「外の社会は自分を騙すだけで、私の中にある"真の自分"を受け入れてはくれない」とか、そんな風になるのは、やっぱり「自分の外側にあるものは自分とは異質なもので、そういうものと出会って自分なるものを改めて確認していかなければならない」っていう気構えが出来ていないからでしょうね。「まだ始まっていない自分の現実は未来の方にこそあって、もう役立たずになってしまった過去にはない」ってことが分かんないんだから、ずいぶんみんな保護されてたんだなァとか、そんな風に思いますね。
きのう、毎日はハイランドへ除去したいです。
つまりきょうグラハムが地図が成功♪
だからきょう毎日で、メールしたかった。
正直。saihideは、
道後温泉本館のさらに奥に「道後ネオン坂」という,昔の歓楽街(今も現役?)があるというか廃墟っぽい建物や,そもそも建物がなくなって更地になってるところもあるので,この機会に行ってみた.まずは入り口の看板から.見事なまでの寂れっぷりというので,夜ぅ哀薀魯琥れば分かるんだろうけど,どう見ても営業している.しかし,これは現在も営業しているのか?夜ぅ哀薀魯琥れば分かるんだろうけど,どう見ても営業していない,というか,うらびれた感が何ともいえない.そのまま入り口をくぐって坂道を登っていくと,両脇にスナックっぽい店などが点在していない,というか廃墟っぽい建物や,そもそも建物がなくなって更地になってるところもあるので,夜ぅ哀薀魯琥れば分かるんだろうけど,どう見ても営業していない,というか,うらびれた感が何ともいえない.そのまま入り口をくぐって坂道を登っていくと,両脇にスナックっぽい店などが点在しているのか?夜ぅ哀薀魯琥れば分かるんだろうけど,どう見ても営業していない,というか,うらびれた感が何ともいえない.そのまま入り口をくぐって坂道を登っていくと,両脇にスナックっぽい店などが点在していない,というので,この機会に行ってみた.まずは入り口の看板から.見事なまでの寂れっぷりというか廃墟っぽい建物や,そもそも建物がなくなって更地になってるところもあるので,この機会に行ってみた.まずは入り口の看板から.見事なまでの寂れっぷりというか廃墟っぽい建物や,そもそも建物がなくなって更地になってるところもあるので,この機会に行ってみた.まずは入り口の看板から.見事なまでの寂れっぷりというか廃墟っぽい建物や,そもそも建物がなくなって更地になってるところもあるので,夜ぅ哀薀魯琥たらかなり怖そうだ..
私はストレスがかかると食欲が昂進する性質を持っているのだが,このところ食欲が昂進している.つまりストレスがかかっているということだ.
その理由は分かっており,ストレスの原因を除去すべく日曜日も研究室に篭ってるので,これについては近日中に解決する予定なのだが,このところ困った傾向も現れている.食欲だけでなく飲酒欲(?)も昂進するようになってしまったのだ.
ということで,スブロッカに続くお酒シリーズ第二弾「ドランブイ」.
初めて飲んだのは三番町のホヤケンで「蜂蜜のリキュール」という説明に興味を惹かれたため.飲んでみると確かに蜂蜜のリキュールだけあって甘いのだが,それ以外に薬草っぽい謎な味がする.つまり,私好みの味ということだ.
ちなみに検索してみたところ,やっぱり香草が入ってる.しかも王家の秘伝だった酒らしい.うーん,ますます怪しげでいいなあ.
このドランブイ,そのままロックで飲んでも美味しいのだが(ただし甘い,壮絶に甘い),有名なのはラスティ・ネイルというカクテルらしいので作ってみた.
スコッチウィスキーとドランブイを1:1から2:1でステアするだけという簡単なレシピなので,特に道具も技術も必要ない.
作ってみたところ,これが非常に美味しい.ドランブイの甘さがスコッチで緩和されてちょうどいい甘さになるのだ.
ただしカクテルにしても薬草っぽい味はしっかり残るので,甘いお酒が大丈夫でも薬草っぽい味がダメな人とアルコールが苦手な人(スコッチもドランブイもアルコール度数40%以上なのでどの比率で混ぜても40%以上)は飲まない方がいいだろう.
おでんにはあわないので注意しよう.
別々だったらどっちも美味しいのになあ...
10月になって大学も後学期がスタートした.
学期始めには色々とやらなければならないことがあるが,個人的にやらないといけないのが家計簿の決算だ.
私は毎日家計簿をつけるほどマメな性格ではないので,できるかぎりレシートをもらって,それが溜まってきたらExcelに記入するという方式をとっている.
レシートがない場合はおぼろげな記憶だけが頼りになるので,数字はかなり不確かになってしまうが,およその支出傾向は分かる.
で,2004年度の中間決算を行ったところ,支出に占める食費の割合,いわゆるエンゲル係数は15.1%だった.
この数字が高いのか低いのか分からなかったので,ネットで検索してみると家計調査(単身世帯)がヒットした.
この調査結果では,私の属するカテゴリーのエンゲル係数は23%になっている.えっ,そんなに高いのか?
エンゲル係数は所得の上昇につれて低下する傾向がある.じゃあ,「私のエンゲル係数が低い=私の所得が高い」のかというと,そういうわけでもないようだ.
「男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」には支出の細目とその金額が掲載されている.
これによると,勤労者世帯の34歳未満の男性,つまり私の属するカテゴリーの1ヶ月の食費平均は約45000円,しかも半分以上が外食になっている.
この費目体系では外食には飲み会なども含まれているようなので,飲み会を「交際費」として費用計上している私よりもエンゲル係数が高くなるのは当然.ちなみに食費+交際費で比べるとだいたい同じくらい.
ということで,人並みの生活はおくれているらしいことが分かって一安心したのだが,解決できない疑問がまだ一つある.
全国平均の家賃地代が私よりも異常に低いのだ.
確かに私が現在住んでいる部屋は面積の割に家賃が高すぎるとは思うが,いくらなんでもこの差はないだろう.うーん,どういうカラクリがあるのやら...
10/1は誰かを誘って外食をしようと思っていたのだが,宅配便が来るというので夕方にいったん帰宅.
荷物を受け取ったのはいいが,今から大学に戻っても誰も捕まらないだろうということで,本屋に出かけるついでに一人で外食することに.
誰かを捕まえることに成功した場合に行き先として考えていたのは,
のどちらかだったので,両方とも店の前を通ってみた.
しかし,蔵元屋は満員で入れそうになく,豆腐料理屋は問題なく入れそうではあるが(店的にはそれが問題なのだが),一人で入ると悲しい気持ちになりそうな気がしたので,両方とも断念.
仕方ないので,最後の選択肢として残しておいた「今日が提供初日の匠味アボカド山葵バーガーを食べに行く」ことにした.
いつものように東環状店に行き,残っているかどうかを聞いてみる(ちなみに20時ごろ).まだ大丈夫とのことだったのだが,答える際の店員さんの顔が強張っていたような気がするのは気のせいか?
改めて注文すると「15分程度かかります」とのこと.普通の匠味バーガーよりも5分ほど長い.それだけ手間がかかるということなのか,それとも初日なのでまだ慣れていないから時間がかかるということだろうか?
席に着き,店内においてあった「タウン情報まつやま」なんぞを読みながら出来上がりを待つ.
しばらく待っていると店員さんがやってきて,匠味のシート(紙製)をテーブルに敷いてくれた.あれ,前回はトレーでそのまま持ってきただけだったような...
ついでにアボカド山葵バーガーの楽しみ方が記載されたカードのようなものも持ってきてくれたので,時間つぶしに読んでみる.
そうこうするうちに,店員さんがアボカド山葵バーガーを持ってきてくれた.前回と同じく陶器製皿に鎮座ましましておられる.
やっぱり前回と同じく作った人の名前が書かれたカードがついているが,その隣に山葵の生産者の名前が載っていた.これは前回と違ってる.
早速食べてみる.先程もらった楽しみ方には,まずアボカド,次に肉,最後に全体に山葵を塗って食べてみようと書かれていたので,その通りにしてみた.
.
.
.
味がどうこうというよりも,ひたすら食べにくいんですけど...
写真には写っていないけど,山葵を塗るためのスプーンが付いているのだが,それだけではうまく食べられない.楽しみ方のカードには,食べにくければフォークを使いましょうと書かれているのだが,フォークは付いていなかった.
店員さんに頼めばフォークを持ってきてくれるんだろうが,シャイな私としてはそんな下品なことは頼めない.
仕方ない,そのままかぶりつこう!
って,そっちのほうが下品じゃないのか>自分
ということで,スプーンで山葵を塗りたくってからかぶりついたのだが...ハッキリ言ってイマイチ.
良い山葵はそれほどツンとしない(=まろやか)らしいが,そういう意味では確かに良い山葵を使っているんだろう.
でも,他の要素が... 付いていたカードから判断するに,以前食べた匠味バーガーと同じパティを使っているようだが,全く別物のような味がする.前回はあれほど感じたボリューム感がないし,肉の味もぼやけている.本当に同じパティなんだろうか...
最終的な感想だが,一度は食べてみるべきだと思う.少なくとも話のタネには使えるし,アッサリした味が好きな人,あるいはアボカドが好きな人にはいいのかもしれない.
しかし,既に一回経験した私としては,この値段(880円)だったら,前回食べた匠味チーズバーガー(670円)の方を頼むかな.
ちなみに,トレーがなかったので片付けるのが激しく面倒くさかった.あのシートを使いたいのならトレーの上に敷いて,トレーも持ってきた方がお客さん敵にはありがたいような気がする.
おまけ.
10/1に開店した蔵元屋の外観.
写真には写ってないが,店内は満員御礼状態.ちなみに立ち飲み式.
近日中に行ってみよう.
まあ,豆腐屋の方も近いうちに確認しに行くつもりだが,一人で行ったりすると,客よりも店員の方が多い可能性があるからなあ,あそこは...
賢明で実際的な考えを持つ一部の人々は、気づいていた。この問題は、決断してから動くような性質のものではないのだ。議論だけをすることは、船もないのに隣の島に渡るかどうかを相談するようなものだ。まず船さえあれば、水が低きに流れるように、行きたい人は行くだろう。金がかかるというなら金を儲けられる船を造ればいいだろう。十分な船が揃えば、金にならない航海も可能になる。
宇宙へ人を送って儲けることさえできれば。
と,いきなり引用から始めたが,今回の記事は民間企業による有人宇宙飛行成功記念ということで,民間企業による月面開発計画を描いた『第六大陸』の紹介.
民間企業による宇宙飛行成功といっても高度100キロを超えた程度で,月面開発などはまだまだ先の話.
なので,『第六大陸』もドキュメンタリーなどではなくSFなのだが,科学考証を厳密に行っているハードSFの類であることに加え,冒頭の引用からも分かるように「コスト」「経済性」という側面を非常に重視しているため,かなりリアルな話になっている.
大きな夢を見ることは大事だと思うが,夢を叶えるためにはコストがかかるというのが現代社会.
なので,本当に夢を実現したい,何かを成し遂げたいというのであれば,「熱い想い」で突っ走るだけでは夢は儚く終わってしまうだろう.
だから,「夢」や「熱い想い」をもつだけでなく,その夢を実現するためのコストをどうやって調達するか,あるいは,そのコストをいかにして小さくするか,という「クールな思考(あるいはシビアな銭勘定)」ができることが必要になるんだろう.
この作品は経済性を考慮したハードSFということで,専門用語や細かい数字が多数出てくるのでカタイ話と思うかもしれない.
確かにそういう側面もあるのだが,ヒロインは孤独な天才お嬢様(初登場時は12歳?)で,月面に造ろうとしているのは実は○○○場という,真面目なSFとは思えないところもある.
しかし,そういう整合性のなさそうな設定や色々な伏線をキッチリ拾って繋げていく作者の手際はお見事というしかない.
ということで,いつものように気に入った箇所の引用を.
「未熟者だから工程に念を入れる。念を入れるからコストがかさむ。コストがかさむから仕事が来ない。仕事が来ないから経験値が上がらない……」
「悪循環だ、くそっ」
「わたしたちが彼らと仲良くできるって、信じてるんですね」
「もちろん、努力は必要だろうけどね。でも、努力せずにお付き合いすることなんか、誰とだって不可能じゃないか。出会って、話をして、誤解があって、それを乗り越えて……そのうちきっと、親しくなれるさ。あかの他人から、知り合いになって、友達になって、そして……」
「恋人同士に」