2004年09月30日

総本家 しなとら(ラーメン)

台風の影響も小さくなってきた18時過ぎ,学生さんたちとご飯を食べに行くことになった.
色々と検討した結果,とあるラーメン屋に行ったのだが,開店が19時ということで,あえなく断念.
続いて向かったラーメン屋(正確には辛麺屋?)も開店が19時ということで同じく断念.
この時点で雨が結構降ってきたのだが,三度目の正直ということで別のラーメン屋に向かう.しかし二度あることは三度ある,やっぱり準備中で断念.
ということで,最終的に落ち着いたのが,大街道にある総本家 しなとら

メニューには色々あったのだが,坦々麺との違いを探求するために猛虎ラーメン(見た目が坦々麺とよく似ている)と,みんなで食べるために餃子を注文.

猛虎ラーメンは坦々麺からゴマ風味を取り去った感じといえばいいのだろうか.美味しいけれど辛かった.なのに習性でスープを全部飲み干してしまった.おかげで今も喉が渇いている.
学生さんが注文した「しなとらラーメン」のスープも一口もらったのだが,これは見た目ほど脂っぽくなく,醤油味の薄い尾道ラーメン(大学の近所にあった)という感じか.これはこれで美味しいかも.
餃子もアッサリしていながらジューシーでなかなか美味しかったのだが,一緒に出された島唐辛子が辛かった.というか,ちょっと洒落にならないくらい辛い.これは注意した方がいいだろう.

ちなみに猛虎ラーメン大盛りと餃子1人前で1000円程度.ちょっと高目かもしれないけど,立地が大街道の一等地ということを考えると,あれでやっていけるのかどうか不安でもある.

なぜか高知のラーメン屋というイメージがあったのだが,ホームページを見てみたところ,本社は名古屋にあって,四国のエリアフランチャイザーが高知の会社ということのようだ.
そういえば高知のご当地ラーメンっていうと「鍋焼きラーメン」だけど,しなとらのラーメンはどう見ても鍋焼きラーメンじゃないもんな.

投稿者 saihide : 00:35

台風21号

今年何度目か忘れてしまったが,またもや台風が松山にやってきた.
大学に来るときには全く影響はなかったのだが,昼食に出かける頃から降り始めた.
昼過ぎには土砂降り&暴風状態になっていたのだが,研究室に篭ってプログラムの修正をしていた私には関係がなかった...はずだった.

その頃私は,以前は動いていたのになぜか動かなくなってしまったプログラムの修正をしていたのだが,2時間以上いじくりまわしたのだが,なかなか原因が分からない.
それでも「このあたりが原因かな?」というところが見つかったので,そのあたりを検索してみることに.
で,そのついでにメールをチェックしたところ,直接関係のない会議の通知メールが届いていた.
あれ,会議? そういえば...
急いでスケジュールをチェックしてみると...しまった! 会議があったのを忘れていた.

この時点で会議開始から既に2時間以上経過.しかし,とりあえず会場に向かうべく,傘を持って研究棟を出ようとしたところ...

風に押し戻された.
と言ってしまうと少し大げさだが,あまりの風の強さに進めなかったのはホント.
やむなく研究棟内部に避難.
うーん,今まで生きてきて,こんな経験はしたことがないぞ...
少し精神を落ち着かせ,気合を入れ直してから外に飛び出す.
しかし,今度は傘が崩壊の危機に直面してしまったため,ふたたび中に避難.

うわぁ,よく見たら研究棟の前のアスファルトに溜まった水が風で逆流してるやん...
こんな状況ではきっと会議も中止だろうと考え,研究室に戻って関係部署に電話をしてみる.

「あ,今日の会議なんですけど,この台風なんで中止ですよね?」
「いえ,今もやってますよ」

ソ,ソウデスカ...

仕方ないので,覚悟を決め,再び研究棟を出る.いちおう傘は持って行ったが,この風では開くのは諦めた方がいいだろう.
ということで,土砂降り&暴風の中,傘をささずに会場へ向かう羽目に.こういうときに限って会場がやたらと遠かったりする...

半分泣きそうになりなった頃,なんとか会場に到着.
恐る恐る会場に入ってみると,台風なんて全く影響がなかったかのようにほとんどのメンバーが揃っていた.ううっ,申し訳ない...

会議なんてものは途中から聴いても訳が分からないものと相場が決まっている(最初から聴いていても訳が分からない会議も多い).
配布物に目を通して,どういう内容が議題になっていたかを理解しようと努力していたのだが...

「わざわざ来ていただいたのに申し訳ないのですが,これで終わります」

イ,イジメデスカ?

いや,他の先生方はこの台風の中を定刻どおりにやってきて,2時間以上も大学のために白熱した議論を戦わせていたんだ.悪いのは全面的に私でございます...

ということで,申し訳なさに押しつぶされそうになりながら会場を後に.雨はかなり弱くなっていたが,心の中は土砂降りだった...

研究室に戻り,ブルーになりながらも先程取り掛かろうとしていた検索を続ける.
すると,プログラミング言語のサービスパックを当てていない場合に同じ症状が出るらしい.
早速サービスパックをダウンロードし,インストールしてみたところ,全く問題なく動き始めた.

コ,コレモ ワタシ ノ セイ デスカ?

投稿者 saihide : 00:29

2004年09月29日

『空中ブランコ』奥田英朗

第131回直木賞受賞作.注射好きで子供のような精神科医の伊良部一郎と彼の病院を訪れる患者たちを描いた連作短編集.
前作の『イン・ザ・プール』を読んでいないので少々心配だったのだが,そんなこと関係なく楽しめた.

患者がトリックスターである伊良部に振り回されるうちに自分や周囲を見つめなおし,自分自身で回復のきっかけを見つけるというパターンはどれも共通.
なので,「お約束」な話と言ってしまえばそのとおりなのだが,そのぶん気楽に読めるし,そこに至るまでのドタバタは面白い.また,どの話もラストが爽やかなので読後感も良い.

ネット上の書評を見る限りでは,前作よりも毒が薄れているらしいが,そのぶん一般受けするかもしれない.本の作りも字は大きめだし,それほど字間も詰まっていないので,あまり本を読まないような人でも気軽に読めるのではないだろうか.

ということで,いつものように気に入った場面を引用しておく.ただし,少々ネタバレ気味なので,これから読んでみようという方は読まないほうがいいかも.

 心がいっきに軽くなった。言葉の力を思い知った。どうしてもっと早く、対話をしなかったのだろう。小学生にまで遡って、友達を作り直したい気分だ。
(from 空中ブランコ)


 きっと大丈夫だ。そんな気がする。負けそうになることは、この先何度もあるだろう。でも、その都度いろんな人やものから勇気をもらえばいい。みんな、そうやって頑張っている。

 人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。
(from 女流作家)
投稿者 saihide : 00:37

『ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー』ビル・ブライソン

書評系のサイトを色々見ていたところ,誰が読んでも楽しめる本として紹介されていたのがこの本.本当だろうかと思って市立図書館で借りてきた.
誰でも楽しめるかどうかについては疑問も残るが,個人的には面白かったし,ネットでもネガティブな書き込みは全く見られないというのも事実.

内容は,18年ぶりにイギリスからアメリカに戻ってきた著者(だからアメリカ人)のカルチャーギャップというか,昔のアメリカ人&現在のイギリス人的視点で見たアメリカのヘンなところ・良いところを毒舌交じりでスケッチしていくという感じ.
これだけだと少し硬い感じがするかもしれない.実際,統計の数字が出てきたり,環境問題やドラッグ問題に対する主張など,硬いところも多々ある.
しかし,技術的なことが全く分からず,しょっちゅうトラブルに巻き込まれ,イギリス人の奥さんに頭が上がらない著者のエピソードと組み合わせて語られるので,ニヤニヤ笑いながら読み進められる.

著者はニューハンプシャー州に住んでいるのだが,一般にアメリカと言われて思い浮かべるような都会的なところではなく,えらく牧歌的なところらしい.
どれくらい牧歌的なのかといえば,「知らない誰かに襲われる確率」よりも「天井」や「下着」で怪我をする確率の方が高いくらい.
それって牧歌的なのか? B級ホラー的という方がふさわしいかも...

投稿者 saihide : 00:36

2004年09月28日

ズブロッカ

アンカーリバティエールの記事を書いているときにふと思った.

「もしかして私は薬っぽい飲み物がすきなのか?」

ジントニックはジンもトニックも薬っぽい味がするし,ガラナにも少しその傾向がある.そういえばルートビア(沖縄名物.別名「飲むサロンパス」)も普通に飲めるな...

ということで,事の真偽を確かめるべく,ズブロッカを買ってきた.

zubrowka.jpg

ズブロッカというのは野草を漬け込んだウォッカのこと.大きな写真だと畳から引っこ抜いたイグサみたいな棒状の草が確認できるかもしれないが,これがズブロッカ草.ズブラという野牛の常食なので,その野牛がラベルになっているのだそうだ.

早速ロックで飲んでみることに.
まずは香りだが,草っぽい爽やかな香りと甘い香りがする.ネットでは「桜餅の香り」と書かれていたが,まあ,そんな感じがしないでもない.
で,一口.ベースがウォッカなので,かなりキツイだろうと思っていたのだが(アルコール度数40%),やっぱりキツイ.口の周囲がピリピリする.
味は予想どおり,少々薬っぽい(というか草っぽい)が,普通に飲める.というか,アルコールが強すぎて細かい味が分からない.
とりあえずグラスに注いだ分を飲み干して,その日は終了.

しかし,その日の私はズブロッカの真の力をまだ知らなかったのだ...

さて翌日.
ズブロッカというものは,冷凍庫に入れてキンキンに冷やしたものを飲むのが本来の飲み方らしい(アルコール度数が高いので凍らない).
ということで,前日から冷凍庫に入れておいたズブロッカを取りだしてみる.おおっ,本当に凍ってないぞ.グラスに注いでみると,ちょっとトロトロになったような状態.
で,飲んでみる...

な,なんやコレは?!!

前日には感じなかった細かな味や香りがダイレクトに舌,喉,鼻にかけて広がる.こ,これは危険なくらい美味いかもしれん... ということで,そのまま何杯か飲んで良い感じになってしまった.

その翌日,今度は炭酸水で割ってみた.コレもまた美味い.ついでにアップルジュースでも割ってみた.独特の風味が少し薄くなるが,コレも飲みやすくて美味い.

ということで,3日ほどでボトルが空になってしまった.
一説によると,中に入っているズブロッカ草はアメリカでは覚醒剤扱いのため,アメリカでは輸入禁止らしい.確かに,このお酒はあればあるだけ飲んでしまいそうで,個人的に危険すぎる.できるだけ買わないように心がけよう...

投稿者 saihide : 00:40

2004年09月27日

ガラナ@愛媛

garana_mat.jpg

このBlogを読んでくれている学生さんが持ってきてくれたガラナ.
堂々と「北海道限定」と書いてあるのだが,その学生さんの自宅近くの自販機で売られていたそうだ.ありがとう>Oくん

一説によると,愛媛には出店していないコンビニ・チェーンの「ミニストップ」では普通に「コアップ・ガラナ」が売られるようになったらしい.
今回買ってきてもらった「キリン・ガラナ」についても,各地の自販機での目撃例が多数報告されている.
もしかすると,ガラナ・ブームが到来しつつあるのだろうか.

もしそうだったら,いつでも好きなときに飲めるようになるので嬉しい気もするし,地域限定の魅力が薄れてしまって悲しい気もする.うーん,微妙.

投稿者 saihide : 23:31

『骨音』石田衣良(こうさぎ)

グラハムは、毎日は金属もリンチェイするはずだったの。
そこできのうグラハムが、恩地で調査しなかったよ。
でもグラハムがHEROするはずだったみたい。
いやグラハムは製菓を販売するはずだったみたい。
派手。

*このエントリは、こうさぎの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 10:28

道後ネオン坂

道後温泉本館のさらに奥に「道後ネオン坂」という,昔の歓楽街(今も現役?)がある.
今まで行ったことはなかったのだが,そこでイベントがあるというので,この機会に行ってみた.

neonzaka.jpg

まずは入り口の看板から.
見事なまでの寂れっぷりというか,うらびれた感が何ともいえない.
そのまま入り口をくぐって坂道を登っていくと,両脇にスナックっぽい店などが点在している.しかし,これは現在も営業しているのか?
夜に来れば分かるんだろうけど,どう見ても営業していない,というか廃墟っぽい建物や,そもそも建物がなくなって更地になってるところもあるので,夜に来たらかなり怖そうだ...

asahirou.jpg

で,この写真左側の建物が道後ネオン坂再生の動きの象徴とでもいうべき建物である「朝日楼」.建物についていた看板には保養所とあったが,元々は遊郭だったそうだ.確かに建物自体は特徴的だし,趣もあるとは思うのだが,いかんせん廃墟状態だからなあ...
しかし,朝日楼を撮ろうとした写真なのに,どうみても隣の「千里」を撮った写真になってるのはいかがなものか.

hougenji.jpg

で,これが道後ネオン坂の終点(?)である宝厳寺(ほうごんじ).踊念仏で有名な一遍上人の生誕の地だそうで,本日のイベント会場でもある.
イベントは駐車場を利用して行われていたのだが,なぜか朝鮮の民族音楽の演奏が行われていた.プログラムを見ると南米音楽(?)の演奏もあったらしい.うーん,関係がよくわからん.
他にはフリーマーケットっぽい出店がいくつかあったのだが,特に物欲を刺激されるようなものもなかったので,ざっと見てから境内に移動.
本堂(?)には入らなかったが,境内にあった句碑をひととおり読んでから宝厳寺を後にした.

今回のイベントは道後ネオン坂に賑わいを取り戻そうと呼びかけるためのイベントだったと思うのだが,正直なところ,今のネオン坂のままで賑わいを取り戻すのは難しいのではないだろうか.

宝厳寺はうまく使えば結構有効だろうし,朝日楼は整備してカフェやレストランにするという手はあると思う(大阪にはもともと遊郭だった料亭とかもあるし).
拠点を2-3ヶ所整備し,そこに人を集めることができれば,あとは自己増殖的に店が集まり人が集まる,というのが最近のまちづくりの流行だろうし,実際にそういう展開が一番いいんだとは思う.
道後ネオン坂は道後の中心部からさほど離れていないし,宝厳寺や朝日楼のように整備すれば人を集められる可能性のある資源もあるので,そういう意味では有望なのかもしれない.

でも,人を集められるくらいにまで持っていくには,かなり手を入れないと無理っぽい.朝日楼にいたっては現状では廃墟同然だ.
じゃあ,誰が手(と資本)を入れるのかというと... 繁華街という場所柄,行政は手を突っ込みにくいだろうし,そもそも行政に頼るようでは失敗するだろうしね.
今回のイベントでは,別会場で再生のためのフォーラムが開催されていたらしいが,そちらではそのあたりの話も出たのだろうか.

投稿者 saihide : 02:28

2004年09月26日

邯鄲(ギャラリー&食事)

ある方に「ランチの美味しい店を教えてください,ただし自転車で行ける範囲で」とお願いしたところ,いくつか店を教えていただいたのだが,そのうちの一つが「恩地町の邯鄲」.
はて,恩地町? それはいったいどこ?
ということで周囲の人に聞いてみたのだが,誰一人として場所が分からなかったので,地図で調べてみた.
ふーん,レインボーハイランドの近くなんだ...って,自転車で行ける範囲なのか?!
もしかして,これは挑戦状なのだろうか.ならば,受けて立たずにはおれまい.
ということで,都合と天候と体調のいい日を選んで挑戦してきた.

目的地までのルートとしてはいくつか考えられるのだが,ついでに以前からの課題であった「自転車で石手川ダムまで行く」もクリアしようということで,石手川ダム経由のルートを選択.ということで,第一目的地を石手川ダムに設定して出発.
途中,奥道後温泉を横目で見ながら(ここもいつか制覇せねば),黙々と自転車をこぐ.
以前行った白水台よりも坂の傾斜は急ではないものの,この時点で問題が発覚.
都合と天候と体調は良かったのだが,自転車のギアの調子が悪い.
ペダルをこぐ運動エネルギーの多くが振動と騒音と摩擦熱としてムダに消費されていく.

おかげで腰が痛くなってしまったが,それでも石手川ダムに到着.自宅から30分というところか.

ishite_dam.jpg

こうやって写真で見ると美しいのだが,湖面を実際に見てみると浄水場の偉大さを感じずにはいられない.

浄水場に感謝しつつ5分ほど休憩.地図で道を確認してから自転車を再度こぎ始める.
しばらくはダム湖の周囲を微妙なアップダウンを繰り返しながら進んでいく.
ここまで,交通量がそれなりにあったのだが,そのほとんどは今治方面から来ている/に向かっているらしく,今治方面との分岐を越えてからはほとんど車が通らなくなった.快適快適.
ちなみに通っているのはほとんど自動車であり(1台だけ原チャリ),自転車は全く見かけなかった.それはそうだわな.

基本的に一本道の上,途中途中に「ギャラリー邯鄲」への道案内看板があったので,道に迷うことはなかったのだが,五明方面との分岐を越えたあたりから怪しくなってきた.
道が常に微妙な上り坂なのはいいとして,周囲の光景はどう見ても農業集落以外の何者でもなく,この先にお洒落なギャラリーやカフェがあるような道だとは思えない.
しかし,時々思い出したように道案内看板は設置されている.ということは道は間違っていないはずだが...

途中,お洒落っぽいログハウスがあったのだが,看板も何も設置されていない.単なる民家と判断し,ひたすら道を登り続ける.その後,道案内看板が設置されていたので,先ほどの判断に自信を持ったりもしたのだが...

kantan_tochu.jpg

こういう道が目の前に広がると(狭がると?),さすがに自信を失ってしまう.
頼りの道案内看板も現れなくなってしまい,心細くなってきたところ,ログハウス&看板が!
やった,「華福」に到着したぞ! あれ,「華福」? 違うやん...

話は変わるが,先日の出稼ぎの際,コミットメントの非合理的エスカレーションの話をした.ひとたび行動を開始してしまうと,それまでの行動をムダにしてしまうような決断ができず,その行動を続けてしまうことだ.
自転車をこぎながら「今の状況って,まさにこれだよなあ」と思ってしまう.
こういう場合,「撤退すべきラインを事前に決めておく」ことが意思決定戦略的には有効なのだ...って既に事前じゃないし.
仕方ないので,もっと原始的な戦略を使うことにした.「通りすがりの人を捕まえて道を聞く」.シンプル イズ ベスト...って,誰も通らないし.

どうするべきか途方に暮れながらも自転車をこいでいると...久しぶりに道案内看板を発見!

kantan_kanban.jpg

あれ,矢印の方向からすると...この坂を下ったところにある民家っぽいのが邯鄲なのか?
玄関の前に橋みたいなのがあったりして,確かに普通の民家にしては構造が洒落てる.
洒落てはいるんだが,営業中の店が軒先に洗濯物を干すか? でも,器の入ったショーケースみたいなのも見えるし...
たっぷり5分以上悩んだ挙句,もう少し周囲を探索してみることに.
すると,道路からは見えにくい位置に別の建物を発見.どうやら,そちらが邯鄲らしい.
ということは,私は単なる民家の周囲を5分以上も物色していたわけか.傍からみたら不審者以外のなにものでもなかったろうな.

kantan_iriguchi.jpg

ということで,これが本物の入り口.
店中に入ると老紳士が出迎えてくれた.店の半分は器のギャラリーで(2階もあるらしい),もう半分が喫茶スペースだ.
喫茶スペースの方はこんな感じ.

kantan_naibu.jpg

食事メニューとしては,600-700円程度のパスタや雑炊もあったのだが,ここまで来た以上,「気まぐれランチ」を食べねばなるまい.しかし問題は値段だ.

1500円

えーっと,これっていわゆる時価ってやつですか?
しかし雑炊やパスタを選んだのでは,ここまで苦労してやって来た意味がない.内心ビクビクしながら気まぐれランチを注文.

料理が出てくるのを待っている間にも,有閑マダム..というよりは職業婦人っぽい方々が2組ご来店.やっぱりターゲットはこのあたりになるんだろうな.
少なくとも,坊主頭の野郎が一人で来る店でないことは確かだ.しかも携帯電話でカシャカシャ写真を撮ってるし.やっぱり怪しいよなあ...

などと自己分析している間に料理がやってきた.

kantan_lunch1.jpg

写真では分かりにくいが,右手前の椀にはコンソメスープが,メインは鮭のムニエル(茸とザーサイのソースがけ?).

kantan_lunch2.jpg

で,もう一品,肉料理がつく.見てのとおり,牛肉のたたき.
ちなみにご飯のおかわりは自由だそうだが,結構ボリュームがあったので,おかわりはしなかった.
どれも美味しかったが,特に鮭のムニエルが美味しかった.
残念ながらランチにはコーヒーがついていなかったので,コーヒーを追加注文.
十分堪能してから精算.消費税込みで2100円也.
問題の時価のランチは1500円プラス消費税だったようで,ほっと一安心.

で,総評なんだが,声を大にして言おう.

自転車で来る店ではない!

あ,当たり前ですか?
じゃあ,車で行けば問題ないかというと...これは目的次第だと思う.

「美味しいランチを食べる」ことだけが目的だとすれば,同程度の値段で同程度の美味しさの店は市内中心部にはごまんとあると思う.
それを考えると,市内中心部から車で20-30分はかかるであろうこの立地は不利以外のなにものでもない(ちなみに自転車では1時間強かかった).携帯電話も圏外だ.

じゃあ「近くまで行ったついでに」という条件付ならどうか.
あの辺りのことはよく分からないが,おそらく近くまで行く用事というのはほとんどないと思う.
一番可能性があるのが今治方面に用事があって,というパターンだと思うが,今治方面との分岐からでも結構な距離がある(少なくとも自転車で20分以上はかかる).

となると,どういう目的ならば満足できるのか.おそらく「あの雰囲気を楽しむ」ために行くというのが一番いいのだろう.
写真を見てもらえば分かるように店内はかなり良い雰囲気だし,器や小物に興味がある人ならばギャラリーも楽しめるだろう.
仲の良い友達同士または恋人同士でドライブがてら出かけていき,1時間くらいかけてご飯(またはコーヒー&ケーキ)を食べながら会話を楽しみ,ギャラリーを見て,気に入ったものがあれば買ったりしてから,街に戻る(全行程3時間コース?).
そういう楽しみ方ができるのならば,かなり満足度は高いのではないだろうか.きっと店側もそういうお客さんを想定しているに違いない.

帰り際,出迎えてくれた老紳士が「今度いらっしゃるときはもっとゆっくり楽しんでいってください」と笑顔で見送ってくれたのだが



すみません,まだまだ未熟なもので,そういうゆっくりした楽しみ方はしばらくできそうにないです.

ということで,行きが上りならば帰りは下り,偉大なるかな位置エネルギー,絶叫マシーン・シリーズ第二弾,絶叫マシーン@石手川ダムを十分に楽しみながら家路についたのであった.

ちなみに白水台に比べると傾斜は緩やかなのだが,道がグネグネ曲がっていることに加え,自動車という動く障害物があるため,こちらの方が面白いかもしれない.
いや,周囲の自動車の迷惑だからやめろよ>自分

投稿者 saihide : 02:30

2004年09月25日

映画『LOVERS』

今更だが『LOVERS』を見てきた.

リー・リンチェイ(今はジェット・リー)の天地シリーズ以来,ワイヤーアクションのカンフー物が好きなので,そのすべての要素が揃った『HERO』も劇場まで見に行ったのだが,そのときは「これは映画と言うよりも映像重視の環境ビデオだなあ」と思った.
『LOVERS』の監督は『HERO』と同じチャン・イーモウ,しかも衣装も同じくワダエミ,ということだったので,「また環境ビデオなんだろうか」とあまり期待せずに見に行った.

しかし,これが結構面白かった.
もちろん映像には『HERO』と同じように力が入っているのだが,色遣いが『HERO』ほど派手派手しくないので,キレイといっても通常の「映画」の範囲内.
その分,ストーリーに集中しやすいし,ストーリー自体も古典的だがよくできている.

もう一つ特筆すべきは金城武だろう.その見事なまでの「エロオヤジ」っぷり(笑).
いや,すごくいい役(特に後半になってから)だし,今回の映画できっとファンが増えると思うのだが,前半のエロオヤジっぷりがあまりにも印象が強くて...

ということで,個人的には『HERO』よりもオススメ.
ただし,デート向きじゃないので,そのあたりはご注意を.

あ,あとアクションシーンはツッコミどころ満載で,思わず笑ってしまうかもしれないので,そのあたりもご注意を.

投稿者 saihide : 01:23

2004年09月24日

アンカーリバティエール

アンカーリバティエール

アンカー社のビールその3.
このリバティエールは非常に評判のよいビールで,NIKKEIプラス1の輸入ビールランキングでは堂々の2位.ビール評論家(って職業が成り立つのか?)が「探してでも飲む価値あり」というほど.

マスカットのようなフレーバーが特徴だそうなのだが,確かに栓を開けるとマスカットっぽい香りが.高まる期待を抑えながらグラスに注ぎ,まずは写真撮影.

liberty_ale.jpg

フラッシュの加減で色がかなり濃く見えるかもしれないが,普通のビールよりも少し濃い程度.

さて一口...

げっ,苦い.
苦いと言っても,前回のポーターのような独特の苦さではなく,普通のビールの苦さで,それが強い感じ.
香りがマスカットなだけに余計に苦く感じるということもあるんだろうけど,それを差し引いても,ビールが飲めなかった子供の頃にビールを飲んだときのことを思い出してしまったくらい苦い.
つまりはビールっぽい味が強いということだろうから,ビールが好きな人にはたまらないのかもしれないけど,個人的にはイマイチかな.
ということは,私はそれほどビール好きじゃないということか.確かにジントニックの方が好き(理由:ジュースっぽいから)だしなあ...

さて,これでアンカー社のビールを3種類飲んだわけだが,好みの順からいけば,1位スティーム,2位ポーター,3位リバティエールかな.

ちなみに1本355mlで360円くらい.国産ビールと比べると高いと思われるかもしれないが,ネット通販のサイトと比較してみると,これでもかなり良心的な値段なのだ.
まあ,日常に飲むのはどうかと思うが,何か特別なイベントがあったりしたときには,話のタネに買ってみてもいいのではないだろうか.
これらのアンカー社製ビールを買った店だが,大学周辺で22時以降も開いている酒屋といえば特定できるだろう.スティームはいつも置いているようなので,興味がある方はどうぞ.

投稿者 saihide : 10:46

2004年09月23日

匠味バーガー@モス

mos_takumi.jpg

正確には匠味チーズバーガー.
新しさからするとマスタードチキンバーガーを食べるべきなんだろうけど,こっちはレギュラーメニューなので,どこのモスでも食べられる.
しかし匠味は,このあたりでは東環状店(束本)か天山店でしか食べられない.それに10/1からは「匠味アボカド山葵」も食べられるようになるので,その前哨戦ということで.

匠味は14時からの提供で,私は19時過ぎに行ったのだが,特に問題なく注文できた.一時のブームはもう過ぎ去ったのだろう.
15分ほど時間がかかると言うので,店にあった新聞などを読んで待っていると,店員さんがトレイを運んできた.

写真では少し分かりにくいが,陶器の皿に載せられており,作った人のサインの入った名刺みたいなのがついている.ナイフとフォークでもついているのかと思っていたのだが,それはなかったので,袋を手づかみで持ち上げる.
見た感じでは通常のバーガーとそれほど違いはないのだが,持ってみて初めて分かったことがある.

重いのだ.通常のバーガーとは全然違う重さだ.モスのホームページで調べてみたら約1.5倍の重さがあるようだ(モスチーズバーガーと比較).
値段は2倍で重さは1.5倍.じゃあ,味が1.34倍以上ならばコストパフォーマンス的には上々ということか(そんな計算でいいのか?>自分).

早速食べてみる.
モスバーガーの伝統として,袋に溜まるくらいソースがたっぷりかかっているのかと思ったのだが,全くそんなことはない.
むしろ「ソースかかってるの?」というくらいソースの味は控えめで(しょうゆベースなので目立たないということもあるのだろうが),その分,肉やチーズ,たまねぎの味が前面に出ている.
いわゆるファーストフードっぽい味を期待していると味が薄すぎると思う人もいるだろうけど,これはこれでかなり美味しい.

この味と価格帯だったら,むしろ中高年をターゲットにした方がいいかもしれない.もう少しボリュームを抑える等の商品の微調整とそれ用のCMが必要になるだろうけど.
モスバーガー自身もそういうことを考えているのか,現在のモスバーガー(赤モス)をファストカジュアル業態(ファストフードとレストランの中間?)の緑モスに順次転換していくらしい.松山でももうすぐ食べられるようになる匠味アボカド山葵も元来は緑モスで先行して販売していたものだ.

ちなみに写真は匠味チーズ(670円)+オニポテセット(320円)で990円.
こうやって値段を入力してみると高いような気もするが,ちょっと洒落た店であれくらいのボリュームのハンバーガーを食べると700円くらいは確実にいってしまうことを考えると,それほど高くないのかもしれない.
しかし,匠味アボカド山葵はこの値段をさらに上回る880円... 最初の一回はみんな食べてみるだろうけど,よっぽど美味しくないとリピーターはつかないだろうな.

投稿者 saihide : 21:41

2004年09月22日

アンカーポーター

21日の夜は出稼ぎだったのだが,それを終えて大学に戻ってきたのが22時.外に打ち上げにいくにしては時間が遅かったので,大学周辺の酒屋で適当に何か買って帰ることにした.
店内をしばらく物色し,結局はいつもの発泡酒を買ってレジに向かったのだが,そこでアンカーポーターとアンカーリバティエールが売られているのを発見した.
この店では以前,アンカースティームを買ったことがあり,その感想はこのBlogにも投稿してあるが,そのときはポーターとリバティエールはこの店に置いてないと書いてしまった.お詫びして訂正しておこう.
しかし,このディスプレイの仕方からすると,イレギュラーな仕入れなんだろうな...

レジの近所に冷やさずに置いてあったので,その日は冷えた発泡酒で我慢.
で,ようやく飲めるわけなのだが,まずはアンカーポーターから.写真を見れば分かるように黒ビールだ.

porter.jpg

まずは一口


.

苦っ!

うーん,洒落じゃないくらい苦いぞ.飲んだ後もしばらくは口のなかに苦さが残るんだけど,じわーっと苦いんじゃなくて,スカッと苦いという感じ.うーん,我ながら矛盾した感想を書いてるなあ.キレがある苦さとでもいえばいいのだろうか.

以前,とあるバーでギネスの生を飲んだことがあるが,そのときの第一印象は「甘さ」と「クリーミー」だった.クリーミーの方はプロがちゃんと入れているんだから今回のと比較するのは間違いだと思うけど,甘さについては同じ黒ビールなのかというくらい違っている.

だが,二口め以降で印象が変わった.最初の苦さに口が慣れたのだろうけど,苦さの後に甘さを感じるようになった.
でも,ギネスのときのようなベタっとした甘さ(濃厚な甘さ?)じゃなくて,爽やかな甘さとでもいえばいいのだろうか.

で,飲んでいくほどに最初の苦味は気にならなくなっていき(実際には苦味は感じるんだけど,それほど気にならない),その後の甘さというか,特有の味だけが残っていくようになった.

ミックスナッツをつまみに飲んだのだが,これが結構マッチしていて大正解だった.

投稿者 saihide : 22:03

『海馬 脳は疲れない』池谷裕二+糸井重里

脳の若手研究者(30代)と糸井重里の対談集.
この間,松山市立中央図書館に行ったとき,ついでに借りた本だったのだが,これが大当たり.
初版が2002年で,そのときにちょっと話題になっていたのだが,これまで読んだことがなかった.で,今回読みながら,どうしてその当時に読まなかったのかと後悔したくらい面白かった.

手元に置いておきたいので購入決定.結構評判になったし,少し古めの本だから,古本屋をチェックしておけばいつかは見つかるだろう.

以下は引用.

 ですから、脳の機能が低下しているかどうかということよりも、まわりの世界を新鮮に見ていられるかどうかということのほうを、ずっと気にしたほうがいいでしょう。  生きることに慣れてはいけないんです。慣れた瞬間から、まわりの世界はつまらないものに見えてしまう。慣れていない子どものような視点で世界を見ていれば、大人の脳は想像以上に潜在能力を発揮するんですよ。
脳の組み合わせ能力というのは自分の予想以上に発展するので、今現在自分より上の人をことさらすごいと思う必要もありません。
 新規な刺激にさらされている人は、いつでも入力の判断をする海馬に刺激があるから、海馬の細胞が増えていく割合と消えていく割合とでは、細胞の増えていく割合が加速していく……と類推できますね。  そして、海馬が大きくなると処理する能力が増えますから、さらに対象にする刺激が増えると言う、そういうポジティブな回転が起きるのではないかと考えています。
 ところが、側坐核の神経細胞はやっかいなことに、なかなか活動してくれないのです。どうすれば活動をはじめるかというと、ある程度の刺激が来た時だけです。つまり、「刺激が与えられるとさらに活動してくれる」ということでして……やる気がない場合でもやりはじめるしかない、ということなんですね。そのかわり、一度はじめると、やっているうちに側坐核が自己興奮してきて、集中力が高まって気分が乗ってくる。だから「やる気がないなぁとおもっても、実際にやりはじめてみるしかない」のです。
 そう思うと、日常生活においていかに新しい視点を加えることが大切かということがわかります新たなパターンを一つ入れるだけで、統計学的に言ってかなり認識の組み合わせ数が増えますから。
 脳を使いまくるようになるきっかけは人によって違うでしょうから、ぼくがここで「こうしなさい」と言うことはできません。ただ少なくとも、「脳は使い尽くすことができる」と気づきさえすれば、どんな年齢であっても、脳を使い尽くすほうに枝分かれできるんです。それを認識するかしないかで、ずいぶん違うと思いますよ。  ある時にふと、「これおもしろいなぁ」と思って、自分の視点にひとつ新しいものが加われば、脳の中のパターン認識が飛躍的に増える……。それをくりかえせば、人の考えというのは驚くほどおもしろいものに発達するんです。  新しい視点を加えることは自分の努力でできるし、教えてもらったりして外部から影響を受けることもできる。そのこと自体には、何にも難しいことはないというか、誰にでもできることだと思います。
 脳に可塑性が存在するという事実は、個人が潜在的な進化の可能性を秘めていることを意味している。これは誰の脳にも約束されている。個を超えた可塑性の普遍性は、科学的に実証されているのだ。つまり、当面の問題は、自分に備わった可塑性の権利を個々が行使するか否かに絞られる。今回の対談で私はこの事実を改めて痛感した。すべては本人の意思の問題であると。
投稿者 saihide : 09:24

2004年09月21日

カットよっちゃん しろ

明日(いや,もう既に今日だし)は夜から出稼ぎに行くことになっており,本来はその準備に専念しなくてはならない(いや,既に終わらせてないと...).しかし,どうも気合が乗らず,準備が遅々として進まない.こんなことで明日(だから今日だって)は大丈夫なのか?
こんなときは気晴らしにコンビニにでも行くに限る(別名:逃避行動).

ということで,コンビニで適当に雑誌などを立ち読みし,その罪滅ぼしに「よっちゃんいか」でも買って帰ろうとしたところ....

yotchan.jpg
(右下の透明の窓に注目)

し,白い!!
「よっちゃんいか」の最大の特徴である,あの毒々しいまでの赤が全く無くなってる!!
こ,こんなの,「よっちゃんいか」じゃないやい!!
と,半泣きになりながらレジを済ませ,自宅へと戻ってきた.

合成着色料の使用を問題視する顧客への対応だと思うが,「よっちゃんいか」からあの赤色を無くしてしまうというのは,ブランドマネジメント的にどうなんだろうか?

ちなみに中身はこんな感じ.

yotchan_naka.jpg

味は今までどおりなんだけど,この色の無さで逆に食欲が無くなってしまうのは,頭の中まで合成着色料で「よっちゃんいかレッド」に染まった私だけだろうか...

なお,この件についてよっちゃん食品工業には何の情報も掲載されていない.
ちなみに,よっちゃん食品工業は知的財産権についての取り組みを行っており,「よっちゃんいか」の中身の形状は意匠登録されているそうだ.
うーん,色は意匠登録の要素としては含まれないのか?

投稿者 saihide : 00:02

2004年09月20日

でっち(洋風居酒屋)

岡本太郎展のために堀江の方まで行くので,ついでにそのあたりで昼食を,と思った時に頭に浮かんだのがここ.
雑誌か何かで見た覚えがあったので,ネットで検索.e-komachiで紹介はされているのだが,地図がなかった.
仕方ないので,松山市馬木町という住所と他の地図でだいたいの場所の見当をつけて出発.しばらく探し回ることを覚悟していたのだが,近くに行くとあちこちに看板が立っているので,全く迷わなかった.

decchi_1.jpg

店内に入ってみると,店の半分くらいはオープンキッチンだった.一人だったのでカウンター席に座ったのだが,ここからだと坊主頭のお兄ちゃんが忙しそうに料理しているのがよく見える.あとは女性の店員が接客・配膳を担当していた.他に座敷席がいくつかあったが,店はそれほど大きくないので,人数的にはこれで十分なのだろう.

日曜日でもランチメニューをやっているようで,一番安いのは500円,一番高いのは980円(これは土日限定?).他には魚,肉,からあげ,パスタなどのランチがあり,今回は魚のランチにした.

decchi_2.jpg

今回の魚のランチは「ハマチのカマのあらだき風」(だったと思う)で,肉団子の煮込みも付いていた.お椀は味噌汁ではなくクリーム系のスープ.それにサラダとご飯がついて650円.
店内が暗かったので写真がうまく撮れておらず,少し色調補正をしたので美味しくなさそうに見えるが,実物はとても美味しそうで,実際に美味しかった.

ただ,こうやって写真で見るとそうは思わないのだが,実際に出てきたときにはおかずのボリュームのわりにご飯が少なく感じた.
特に私は少しのおかずでたくさんのご飯を食べるタイプであり,しかも,あらだきの味が少し濃い目(あらだきとしては普通なんだろうけど)ということもあって,ご飯とバランスをとりながら食べるのに苦労した.

自転車で行ける距離ではあるが,昼食のためだけに行くにはさすがに遠い.
また三浦美術館に行くことがあるだろうから,その際には寄ってみることにしよう.今度は肉かからあげにしよう.いや,500円のランチというのも興味があるなあ.
うーむ,この調子では三浦美術館に何度行かないといけないんだ?

投稿者 saihide : 14:20

北海道出張 激流編(こうさぎ)

きょうグラハムはニセコで東証が北海道でサンマルクは全員とか完結しないです。
しかしきょうは、スケールはコダワリする?
非常。

*このエントリは、こうさぎの「グラハム」が書きました。

投稿者 graham : 10:28

岡本太郎展@三浦美術館

三浦美術館で開催中の岡本太郎展に行ってきた.

miura_1.jpg

岡本太郎については,大阪万博の太陽の塔をデザインした「芸術は爆発だ!」の人というイメージしかなく,それほど興味があったわけではない.
しかし,三浦美術館自体は以前から一度行ってみたいと思っていたことに加えて,ある先生から見に行くことを強く薦められたこと,それに最近心がけている「勢いで行動する」を加えると,これは行かざるをえない.
ということで,いつものように自転車で行ってきた.

臨時駐車場が用意されていたり,案内の係員が車の誘導をしていたりで,結構なお客さんが入っているようだったが,館内はそれほど混雑していなかった.

美術館についてだが,建物の大きさのわりに展示スペースがえらく狭く感じた.どういうことだろうと思って近くにおいてあったパンフレットを見たところ,ギャラリー以外の部分はアトリエとゲストルームというのがあるらしい.写真を見ると展望テラスというのもあるようだが,そこにはいけなかった.残念.
しかし,ここの最大の特徴は中庭だろう.

miura_2.jpg

ストーンサークル(という芸術作品)が中心に置かれたこの庭は,片側が池になっていることもあるのだろうが,非常に開放的で明るい光にあふれていた.
もう少し陽射しが弱ければ,ふかふかの芝生に寝ころんで本でも読みたいところだが,公園じゃないからそんなことしたら怒られそうだ.そういえば,どことなく雰囲気が札幌で見に行った中島公園に似てるな.

で,本来の目的(の一つ)である岡本太郎展について.
岡本太郎の作品(絵や彫刻だけでなく,写真も撮っていたのは初めて知った)が多数展示されていたのだが,一つの作品を除いて全く理解できなかったというのが率直なところ.
唯一の例外は『夜』という作品.不気味な夜の森の中で,後ろ手にナイフを握り締めた白い服の少女(?)がドクロ(死神?)と対峙しているという構図の作品で,これは岡本太郎の「対極主義」を象徴しているらしい.

この対極主義というやつもそうなのだが,今回の岡本太郎展で面白かったのは,展示されていた作品ではなくて,会場のそこかしこに書かれていた岡本太郎の言葉とか思想の方.「爆発だ!」とか言ってるだけの人だと思ってたので,かなり意外だった.
そうとう興味が湧いたので,第二会場で販売されていた岡本太郎語録みたいな本を衝動買いしそうになってしまったが,なんとか思いとどまった.
自宅に戻って調べてみたら,市や大学の図書館に入っているようだ.岡本太郎展の影響か,どちらも貸し出し中だったので,戻ってきたら一度借りてみて,気に入ったら買うことにしよう.

投稿者 saihide : 00:57

2004年09月19日

『骨音』石田衣良

池袋ウエストゲートパーク(IWGP)のシリーズ3冊目(外伝を入れると4冊目).
ハードカバーでは4冊目が既に出ているが,このシリーズは文庫で読むことにしているので,自分的には最新刊.

雑誌に発表された短編3つと書き下ろしの中編1つの計4つの話が収められている.
どれも面白いんだけど,短編の方が面白いかな.1冊目もそうだったけど,中編になるとスケールが中途半端に大きくなってしまって,IWGP特有の良さが失われてしまうような感じがする.

ということで,いつものように気に入った箇所の引用を.

 この街のガキ千人に新しい仕事を作れるのなら、おれは一年間ただ働きしたってへっちゃらだ。だってあたりまえだろ。新しい仕事をつくることは、新しい希望をつくることだ。
 それはこの国の大人たちがずっと放りだしてきた問題だった。
(From キミドリの神様)


うちは貧乏でたいへんだったしさ、世界が変わらないなら、自分の方を変えるしかないじゃん。

「おれは強くない。毎日なんとか踏ん張るだけで必死だ。ここにいるGボーイズの王様だって強くなんかない」
 あれはタカシに目をやると、やつはうなずいて見つめ返してきた。
「だからエディ、おまえも自分の足で立て。不幸を誰かのせいにするな。おまえが自分の足で歩けば、同じ誰かが助けてくれる。おまえが歩くなら、おれも一緒に歩くよ」
(From 西口ミッドサマー狂乱)
投稿者 saihide : 17:20

2004年09月18日

『ソウルドロップの幽体研究』上遠野浩平

「生命と同等の価値のある物を盗む」という予告状を出し,傍目にはまったく価値のない物を盗み,同時にその人の命を奪う,怪盗"ペイパーカット"と,彼(?)を追う奇妙な保険調査員 伊佐と千条のお話.

相変わらずの上遠野節が炸裂していて,これまでの作者の作品を読んでいれば非常に楽しめること間違いなし.

しかし,これが初めての上遠野作品という人には「はぁっ?!」となってしまうかもしれない.
話としては単体で完結しているので,他の作品を読んでなくても大丈夫だとは思う.
でも,これまでの作品を知らないと,ペイパーカットの正体とか,伊佐と千条が調査員になるきっかけの事件に登場する女性の正体とかが,思わせぶりなままで終わってしまって消化不良になるかも.

この本は北海道に行く前に買っていたのだが,時間がなくて,読み始め&終えたのはつい先日.
しかし,気がつけば上遠野浩平の新刊が既に販売されているらしい.むぅ,買いに行かねば...

投稿者 saihide : 11:46

ガラナ ガラナ ガラナ!

最後の北海道ネタ.

北海道の名物と言えば,カニや鮭などの海産物,ジンギスカン,味噌(札幌)・塩(函館)・しょう油(旭川)ラーメン,「白い恋人」に代表される各種銘菓といったメジャーなものから,前回紹介したスープカレーのような現在売り出し中のものまで,さまざまある.
しかし,忘れてはならないのがガラナである.

と思っていたのだが,同行の学生たちはことごとくガラナの存在を知らなかった.嘆かわしいことだ.
私もよく知っているわけではないのだが,ガラナというのは南米原産の果物だか木の実だかで,成分中に強壮作用があるため,薬用に使われたり,清涼飲料の成分として使われたりしている.ここでいうガラナはその清涼飲料の方だ.

私が子供の頃,UCCがこのガラナを販売していたことがあり,私はその独特の味の虜になってしまったのだが,あっという間に販売が終了してしまった.悲しかった.
しかし,なぜか北海道でだけはガラナが生き残っており,自販機で,コンビニで,その存在を堂々と主張しているのだ.
私はこれまで北海道に行く度に(といっても今回を含めて3回だけだが),本土ではなかなか巡り会えないガラナを飲みまくることにしている.もちろん今回もそうだ.

ということで,今回飲んだガラナをご紹介しよう.

kirin_g.jpg

まずはキリンのガラナ.見た感じはメッツっぽいが,実際にメッツの一員として販売されていたこともあるらしい.これは南千歳駅の自販機で購入したものだが,あちこちで販売されている.


koappu_g.jpg

これはコアップガラナ.北海道の地元企業が作っているローカル色あふれるガラナ.セブンイレブンで購入.

koappu_g2.jpg

裏側には北海道(札幌?)の路面電車が印刷されていた.ちなみに札幌の路面電車は松山のそれに比べると非常に幅が狭い.


ale_g.jpg

これも地元企業の作ったガラナ.購入したのはセイコーマートという,これも北海道ローカルのコンビニチェーン.


pokka_g.jpg

ポッカの作ったガラナ.ガラナを紹介しているページでは,デカビタCやリアルゴールドといったドリンク剤系の味とあった.そう言われれば確かにそうだな.札幌市内の自販機で購入.


uesima_g.jpg

サッポロウエシマコーヒーのガラナ.ニセコからの帰りに休憩したドライブインらしきところで購入.札幌市内では全く見かけなかった.
同じウエシマ系のメーカーだが,私が最初に遭遇したUCCのガラナとは味が全然違う...と思うのだが,記憶の中だから味が美化されている可能性もあるなあ.


  • 番外編
    札幌ではサッポロビールが非常に幅を利かせていた.特に北海道限定のサッポロクラッシクというビールがメジャーらしい(しまった,写真を撮るのを忘れた!).
    だが,不況のあおりで発泡酒の販売量が増加している(最近は止まったらしいが)現在,サッポロクラッシクだけでは不足だったのか,北海道限定の発泡酒も販売されていた.それがこの「冷醸」.

    reijou.jpg

    私は発泡酒とビールの区別がそれほどつかないし,どちらも美味しくいただける安上がりな人間だ.
    しかし,この冷醸はビールとか発泡酒とか,そういう区別を超えた存在であるように思えた.
    サッポロビールの紹介ページでは「すっきりシャープなのどごし」とあるのだが,その路線をひた走りすぎて,その結果,何か別の種類の飲み物になったというか...

    投稿者 saihide : 05:10
  • 2004年09月17日

    北海道出張 帰郷編

    もう少しだけ続く北海道ネタ.

    北海道6日目にして最終日.
    この日は飛行機に乗って松山に戻るだけ.
    朝からあいにくの雨だったので,宿からタクシーで札幌駅まで.このところ,ほぼ毎日札幌駅を利用していたが,それも今回が最後.
    札幌駅から特急で新千歳空港へ.雨がかなり激しくなっており,「この雨で飛行機が飛ばなかったりしないだろうな?」などと冗談を交わしたりしていた.
    しかし,その場にいた全員が思っていたはずだ.「今回の旅行に限っては,それもありうる」と...

    空港へ無事到着.飛行機の時間まで新千歳空港の誇る売店街(?)で土産物を買い漁る.
    個人的に石屋製菓のえげつないくらい苦いチョコレートを買って帰りたかったので,それを探し回る.集合時間を少しオーバーしてしまったが,最終的に三越の売店で発見.やっぱり困ったときは百貨店ということだろうか.

    その後,出発ロビーへ.行きもそうだったのだが,金属探知器でベルトが引っかかり,ベルトをはずしたままのマヌケな姿をさらすことに.

    チケットの関係で一度東京で乗り換えることになっていたので,まずは羽田行きの飛行機を待つ.出発ロビーの売店を眺めていると,放送で呼び出されてしまった.なにごとかと思い,カウンターに行ってみると...

    来た,やっぱり来た.このまま無事に終わるとは思っていなかったが,やっぱり来た.

    さすがに雨で飛行機が飛ばないということはなかったのだが,羽田行きの出発が遅れそうであり,それが遅れてしまうと羽田−松山便に乗れなくなってしまうとのこと.
    その場合,次の松山便まで待ってもらうことになるとのこと.時間にして3時間くらい.
    はあ,もういいです,好きにして下さい...

    ということで,10分ほど出発の遅れた羽田行きに搭乗.機長は遅れを取り戻すべく頑張ってくれたようだが,羽田上空で順番待ちをしているうちにタイムアップ.はい,乗り遅れ決定.

    ということで,空港内で時間待ち.チケットの交換などで時間を取ってしまったので,3時間待ちといってもご飯を食べる時間くらいしかなかった.

    その後,松山便に無事搭乗.やれやれと思っていたのだが,またもや機長のアナウンスが.
    滑走路にてエンジントラブルを起こした機体があり,それが立ち往生しているため,離陸できないとのこと.
    この期に及んで,まだトラブルですか...

    離陸直前のシートベルトをはめた状態で30分くらいが経過した頃,ようやく離陸.
    同情していた学生の中には,あまりの疲れで眠ってしまったため,いつ離陸したのか気が付かなかった者もいた.

    そんなこんなでようやく松山に到着.皆さんお疲れ様でした.

    #北海道ネタはあと1回続く予定.

    投稿者 saihide : 14:57

    スープカレー

    まだ北海道ネタ.

    単独行動をしていたときの夕食はスープカレーにした.
    札幌にはこのスープカレーを出す店がそれこそ山のようにあり,札幌(というか北海道?)の新たな名物になりつつある.

    普通のカレーというのは,程度の差こそあれ,ルウにとろみがあるものだ.しかしスープカレーはそうではない.
    そもそもルウ・カレーではない(普通のカレーはこう呼ばれていた).スープカレーである.
    シチューでもない.スープなのである.それくらい,とろみがない.サラサラというか,シャブシャブというか,そんな感じである.
    どこまで判別できるかは分からないが,とりあえず写真を見てみよう.

    soup_curry.jpg

    スープだけでなく具も特徴的で,野菜がゴロッと丸ごとに近い形で入っている.カレーの具としてはそれほど一般的ではないピーマンやナスなども普通に入っている.もちろんジャガイモやニンジンも入っている.
    カレーには付き物の「動物性たんぱく質」についても,一般的なビーフやポークではなく,チキンが,それも骨付き肉が一本ダイナミックに入っているのが基本形らしい.
    また,スープとライスは別々になっている.スープにとろみがないので,そのままかけてしまうとライスがフニャフニャになってしまうためだろう.

    ちなみに今回食べたのはカレーショップS(エス)のチキンベジタブルにチーズをトッピングしたもの.
    ここは札幌でも有名店らしいが,ベーシックなスープカレーとはちょっと違っていたようだが,とっても美味しかった.

    しまった,これを書いていると,また食べたくなってしまった.松山でもどこかで食べれないものか...

    投稿者 saihide : 01:02

    2004年09月16日

    北海道出張 激流編

    北海道出張5日目.
    各班ごとの調査はすべて終了しているのだが,飛行機のチケットが取れなかった都合で,この日も北海道にいることに.
    ということで,この日は完全に観光.しかし,メンバーのなかには既に札幌に来たことのある学生さんも多いため,札幌市内の観光ではなく,ニセコまで足を伸ばして,北海道の自然を楽しむことに.

    バスで移動したのだが,車窓からは羊蹄山を中心にいかにも北海道らしい風景を見ることができた.それと同時に,そこかしこで木々が倒れ,牧場の建物が崩壊しているという光景も... やはり台風18号による被害は相当大きかったようだ.

    札幌市内から2時間ほどかけてニセコに到着.ここではラフティング(激流下り?)を楽しめる.
    参加者のほとんど(全員?)がラフティングは初めてだったようで,インストラクターさんの指示に素直に従いながら装備を身につけていく.
    それが終わったら再びバスで現場(=川)まで移動.所要時間は30分程度.だったら川の近くに建物を建てればいいのにと思ったりもしたが,何か事情があるのだろう.
    ゴムボートに乗り込み,インストラクターさんの説明を受けながら練習...と思ったら,練習はえらく短時間で終了.そのまま川下りがスタートした.

    当初の予想では激流を下りまくるのかと思っていたのだが,そんなこともなく,激流は時々あるだけで,あとはのんびりと川を下るという感じ.
    そのままだと退屈になったと思うが,そのあたりはインストラクターさんもプロ,時にはボートから降りて泳がせたり,他のボートとオールで水を掛け合ったりさせることで,全く退屈せずに90分ほどの全行程を楽しむことができた.

    その後,昼食を済ませてから五色温泉へ.
    この温泉は,無色透明の道後温泉とは違って,硫黄の臭いが強くて白く濁った,非常に温泉らしい温泉.別に温泉評論家ではないし,温泉を楽しむ趣味もないので,それ以上のことはわからない.

    1時間ほど温泉に浸かった後,バスで札幌市内に戻る.みんな疲れきっていてのか,車内ではほとんどの人が寝ていた.

    3時間近く移動してから宿に到着.荷物を置いてすぐに打ち上げ会場に移動.
    みんなで大いに打ち上がり,とりあえず解散.
    その後,しばらくケーキ屋を探して繁華街を放浪したり,ラーメン横丁で味噌バターコーンラーメンを食べたりして,北海道最後の夜は更けていったのであった.

    投稿者 saihide : 07:51

    mimoza(和食)

    サンマルクというレストランのチェーンがある(正式には「ベーカリー・レストラン」というらしい).
    松山にも2店舗あり,ランチタイムには主菜プラス100円で美味しいパン(基本的に焼きたて!)がお替り自由になる(「食べ放題」とは呼ばないのがコダワリらしい).
    このサンマルク,東証一部上場の立派な企業.本社は岡山県にあるのだが,全国各地に店舗を出している.
    また,カフェや回転寿司,さらには和食や中華料理などの別業態にも進出しているのだが,この別業態の方については,松山には残念ながらカフェ(大街道のサンマルク・カフェ)しかない.

    で,このサンマルクは株主優待としてカードを発行してくれる.このカード,会計時に見せると代金が10-20%引きになるというお得なカードなのだが,カードなので消耗しない.つまり何度使ってもOKで,使えば使うほど得をするのだ.
    私はこの株主優待のためにサンマルクの株を購入している.とはいっても,基本的に貧乏なので,株主優待が受けられる最低株式数しか購入していないのだが,それでも株主優待は受けられる.
    なので,機会があれば常に利用している.もちろん松山のレストランでも利用するが,出張時に利用することの方が多い.というのも,それなりに大きな都市の繁華街だったらサンマルク・カフェがあることが多いからだ.

    今回の北海道出張にカードを持参するべきかどうか,ネットで北海道の店舗を調べていたところ,カフェはなかったのだが,通常のレストランに加えて和食業態である「mimoza」があることがわかった.しかも行く予定のある中島公園の近くに.
    レストランとカフェ以外の業態の店にはこれまで縁がなかったので,このチャンスを逃す手はない.

    ということで,中島公園に行ったついでにmimozaで昼食をとってきた.ちなみに外観はこんな感じで,落ち着いた雰囲気.

    mimoza_1.jpg

    店内も落ち着いた感じで,客筋は年配の夫婦や友達同士が中心といった感じか.
    確かに和食メインで少し高級感がある店なので若者はちょっと入りづらいだろうしね.で,若者がいないということが余計に年配の人にとっては歓迎されるんだろうな.

    で,料理の方だが,事前にネットで色々と調べたところ,どれも美味しいが特に和風ハンバーグが名物らしいので,それを注文してみた.

    mimoza_2.jpg

    普通に皿または鉄板に乗ってくると思っていたので,最初にこれがお盆に載ってやってきたときはビックリした.ちなみに980円(税別).
    右の方の炊き込みご飯(この日は枝豆ご飯)はお替り自由.さすがサンマルク系列だ.
    左の方の紙袋は金平糖が入っている.mimozaは和食だけでなく甘味処でもあるので,和菓子なども販売している.

    味もGood.ハンバーグの左にある緑色の塊はワサビで,ハンバーグにワサビをつけて食べたのは初めてだが,和風のソースと相まって結構美味しかった.
    量については,おかずはともかく,男性にとってはご飯の量が少ないと思われる.まあ,お替り自由なので,足りなければ何杯でもお替りしよう.

    このクオリティで1000円程度,株主優待カードを使えば800円強なのだから,かなりコストパフォーマンスは高いと言える.できれば松山の市内中心部にも1店舗作っていただきたい.1ヶ月に最低1回は通うことは約束するので.

    ただ,ランチ時に行ったせいか,会計時にかなり待たされた.店員さんが足りてなかったのだろうか.
    あの店の構造だと,食い逃げされてもなかなかわからないのではないだろうか.あの構造自体は雰囲気作りに非常に貢献しているとは思うのだが,株主としては少々心配ではある.

    投稿者 saihide : 07:50

    2004年09月15日

    坊主刈り

    自分で頭を坊主刈りにしてみた.

    計画自体はかなり以前からあり,道具の電気バリカン(いわゆるスキカルというやつ)も先月末には購入済だったのだが,これまで決行できなかった.というのも北海道出張があったからだ.
    私はこれまで自分一人で坊主刈りなどやったことがない(そもそも頭を坊主にしたこともない).
    なので失敗する可能性も非常に高そうなのだが,坊主刈りで失敗するとリカバリーができそうになく,最悪の場合はスキンヘッドにまでしないとバランスがとれそうにない.
    常日頃からスキンヘッドである熟達者ならまだしも,スキンヘッド初心者の状態で企業調査に行くほどの勇気はまだない.
    ということで,出張が終わり,後顧の憂いがなくなった昨晩,計画を実行に移したわけだ.

    まずは近所のスーパーで帽子を購入.これで失敗してもある程度のカバーは可能だ.
    自宅に戻り,電気バリカンの説明書を読む.丸坊主にするのにそんなに説明が必要なのかと思うのだが,側面と襟足は短めにするとか色々と書いてある.むぅ,面倒くさい.いいや,とりあえず刈ってしまおう.

    服を脱ぎ,丸刈り用のアタッチメントをつけたバリカンを片手に風呂場に向かう.
    電源をつけ,まずは側面から刈っていく.

    (ヴィーーーーン,ヴィーーーーン)

    おおっ,バリバリ切れるぞ!
    しかし,切れた髪の毛が体にまとわりついて非常に痒いな...

    続いて前面および上面.

    (ヴィーーーーン,ヴィーーーーン)

    うん,順調順調.
    しかし,切れた(以下略)

    最後に背面.
    こちらは見えないので手探りで適当に刈っていく.

    (ヴィーーーーン,ヴィーーーーン)

    こんなもんかな.合わせ鏡で確認して...まだ残ってるな.じゃあ,もう一度.

    (ヴィーーーーン,ヴィーーーーン)

    こんなものか.しかし,そろそろ体の痒さが限界に近づいてきたな.

    ということで,一通り刈り終えたので改めて鏡を見てみる.
    うーん,なんだか変だ.やっぱり説明書にあったとおり,側面は長さを帰るべきだな.
    ということで,アタッチメントをもう少し短いものに変えて再度刈り始める.

    (ヴィーーーーン,ヴィーーーーン)

    うん,こんなものかな.あとは襟足の処理か.説明書によると襟足はアタッチメントをつけずにやるらしい.ということで,アタッチメントをはずしてやってみたのだが...

    ザリッ!!

    うっ,変な感触がしたぞ...
    恐る恐る合わせ鏡で確認してみると...やってしまった.切り過ぎた...

    これまでアタッチメントをつけていたので,適当にやってもある程度の長さは確保できていたのだが,アタッチメントをはずすと情け容赦なく切れてしまうようだ.
    この長さに全体をあわせると,



    スキンヘッド一直線だな...

    しかし,襟足の一部だけのためにスキンヘッドにするというのもなあ.
    とりあえず周囲をもう少し短めに刈ってみてから決めよう.
    一番短く刈れるアタッチメントを装着し,襟足の辺りを刈っていく.
    やっぱり後頭部は見えないので適当にならざるを得ないのだが,できるだけ慎重に.

    (ヴィーーーーン,ヴィーーーーン)

    こんなもんか.
    うーん,やっぱり目立つけど...とりあえずしばらくはこの状態で生活してみるか.
    しかし,襟足を失敗すると帽子をかぶっても全然意味がないなあ...

    ということで,ここを見ている周囲の方,襟足の部分はできるだけ見ないようにしてください.それが大人の優しさというものです.


    ちなみに最初に入力したときは「坊主狩り」と変換された.まあ,予想はしていたが...

    投稿者 saihide : 07:39

    2004年09月14日

    北海道トラップ

    北海道への5泊6日の出張から戻ったところ,いくつか異変が起こっていた.

  • 録画予約のタイマーが出張途中で解除されていた.
  • 自宅のADSLが接続不能になっていた.
  • 体重が3キロ以上増えていた.

    むぅ,不思議だ.




    って,最後の一つは自業自得ですか?
    さすがに体重の変動幅を超えているので,少し気をつけて生活することにしよう.
    とりあえず1週間以内に戻すことを目標に.

    投稿者 saihide : 20:46
  • 北海道出張 傷痕編

    北海道4日目.
    # 既に松山に戻ってきているが,まだまだネタがあるので,北海道ネタと通常ネタがしばらく並行して続く予定.

    土日は調査対象になる企業が休んでいるので,基本的に調査もお休み.私が付き添っている学生さんたちは小樽観光に出かけたが,私は個人行動で市内を見て回ることに.

    まずは中島公園に向かう.中島公園というのはススキノから南に地下鉄で1駅の距離にある公園で,札幌市民の憩いの場になっているらしい.
    ススキノの南には行ったことがないので,地下鉄ではなく徒歩で移動.
    到着しての第一印象は「想像以上に大きなあ」だったが,次の印象は「うわぁ」だった.というのも...

    nakajima.jpg

    こんな感じで,先日の台風18号のため,園内には倒れたり,折れたりした木が山のようにあったためだ.
    台風が来た日から4日が経過しているので,これでも整備というか復旧作業はある程度進んでいるはずなのだが(その日もあちこちで作業が行われていた),それでもこの状態.台風直後は一体どうなってたことやら.

    ということで,台風の傷痕がまだまだ残っている園内であったが,あちこちでカップルや子連れの人々が本を読んでいたり,水鳥に餌をやっていたり,ボール遊びをしていたりと,それぞれのやり方で公園を楽しんでいた.

    nakajima_2.jpg

    松山の公園では道後公園に相当するのだろうかと考えていたのだが,道後公園には鬱蒼としたイメージがあるのに対して,こちらは非常に開放的で明るい感じがした.
    道後公園は中心に山(正確には高い丘?)があるから日当たりが悪くなるのは仕方ないんだろうが,この違いはそれだけなんだろうか? それとも私は行ったことがないのだが,比較対照としては松山城の二の丸庭園(だっけ?)の方がふさわしいのかもしれない.今度見に行ってみよう.

    その後,近くのレストランで昼食を済ませ,次の目的地である北海道大学への移動を開始.
    いい加減足が疲れていたので,路面電車で移動してみようと駅へ.
    路線図を見てみると,路線がループしておらず(=環状線ではない),U字型になっている.私の目的地は距離的には近いはずなのだが,U字型のせいでえらく遠回りしなくてはならない.仕方ないので路面電車はあきらめて,地下鉄で移動することにした.
    今から考えるともっと近い駅があったはずなのだが,どういうわけか遠い方の駅まで歩いてしまった.まあ,町の様子を知るためには歩くのが一番なので目的には適っているのだが,あの時は足が痛かったはずなのに...

    そんなこんなで中島公園駅より札幌駅まで地下鉄で移動し,駅から北大まで歩く.今度は近い.
    正門の守衛さんのところでガイドマップをもらい,それを頼りに学内を散歩.
    こちらも学内の木々は悲惨な状態.

    pokkiri_hokudai.jpg

    有名なポプラ並木もバキバキ折れていた.

    popura.jpg
    (ちょっと分かりにくいかも)

    今回来て初めて知ったのだが,ポプラ並木というのは学術施設ということで,一般学外者は通り抜けができないものらしい(その旨の看板が立っていた).

    こんな感じで学内のあちこちで木が倒れていたのだが,あの復旧作業の費用は大学負担なんだろうなあ.独法化で大変だろうに...

    しかし,さすがは北大.あちこちで素晴らしい光景を見ることができた.

    hokudai_1.jpg

    hokudai_2.jpg

    まあ,その分,キャンパスも広大.南北方向に地下鉄の2駅分の距離があり,東西方向にも同じくらい広いようだ.

    そんなこんなでキャンパスの北端に位置するモデルバーンに到着.農学校時代の演習用の牧場関連の建物が一式揃っているらしいのだが,ここも台風で入場禁止に.ちょっと楽しみにしていたのだが残念.

    東西方向にも遠征すると学内で行き倒れになりそうだったので,北大見学はこれにて終了.
    その後,地下鉄の駅を求めて右往左往するというトラブルにも見舞われたが,なんとか宿に戻ることができた.

    シャワーを浴びて一休みしたら再度出かけようと思っていたら,1時間以上寝てしまった.うーん,これまでの行程の疲れだろうか...

    投稿者 saihide : 20:41

    2004年09月13日

    どんぶり茶屋@二条市場(海鮮丼)

    学生さんが早朝から二条市場に行くというので,それについて行った.
    札幌市内で観光客が海の幸を買う場合,中央卸売市場(の場外市場)か,この二条市場に来るのが一般的らしい.

    宿から徒歩で二条市場に移動.それほど遠くはなかった.
    ついたのは7時前くらいだったのだが,半分くらいの店はまだ閉まっていた.卸売市場ではないので,それほど朝早くから営業しているというわけではないらしい.

    同行者の中には実家へのお土産の買い物にいそしんでいた人たちもいたが,私の目当ては買い物ではなく食事.買い物がひとしきり終わったところで,食事へと向かう.
    市場内部および周辺には食事処がいくつかあるようだが,ガイドブックに載っていた「どんぶり茶屋」をセレクト.
    せっかくの北海道なのだからウニやイクラを食べるべきなのかもしれないが,個人的にウニやイクラはそれほど好きではない.なので,サーモン・ホタテ・タラバが入った千代丼なるものを注文してみた.

    donburi.jpg
    (写真を撮る前にワサビ醤油をかけて箸を
    つけてしまったので,少し色が汚くなってる)

    丼というには少々小振りな気もするが,これで680円(税別)なのだから,かなりリーズナブルなのではないだろうか.どうやら魚屋さんが運営主体らしいので,値段の安さはそのあたりに由来しているのかもしれない.
    味の方だが,今回注文したのはご飯の上に切り身を載せているだけで特別なタレがあるわけでもないので,基本的に素材の味がそのまま出てくる(もちろん切り方とかも影響するだろうけど).なので,新鮮な素材を使っているこの店の味が悪いはずもない,というわけで,とっても美味しかった.

    一緒に行った学生の間では最終日にもう一度来ようという計画もあるようだ.
    私は海鮮丼にはそれほど魅力を感じないのだが(海鮮丼よりはちらし寿司),あの値段であの味だったらもう一度くらい行ってみても良いかな.

    投稿者 saihide : 07:45

    2004年09月12日

    (こうさぎ)

    きょうグラハムは、ここへsaihideとひまにblogしたかったみたい。
    グラハムは、ここにひまはblogしたよ♪


    *このエントリは、こうさぎの「グラハム」が書きました。

    投稿者 graham : 10:36

    北海道出張 激走編

    北海道3日目.
    この日も朝から調査.今日の調査先は両方とも札幌なのだが,両方とも中心部からは結構離れている上,1件目の調査先への交通機関の便数が少ないため,朝早くから出発することに.

    ということで,まずは札幌駅に向けて徒歩で移動.
    遅刻すると取り返しがつかないので,時間的に余裕をもって出発したつもりだったのだが,自分の歩く早さを基準にしていたため,実は余裕がなかった.
    それどころか,間に合わない可能性がかなり高かった.というのも,調査に行く学生の多くが女性,しかも「ちゃんとした服装で」と指定したため,ヒールの靴を履いてきていたのだ.
    しかし,歩くペースを落とすと遅刻が確定してしまう.仕方がないので,ヒールを履いた状態では過酷と思われるペース(本当に過酷かどうかは不明.なにせ実際に履いたことがないもので)で歩かせてしまった.

    その甲斐あって,なんとか電車に間に合った.
    電車の中では女の子のほとんどが眠りに落ちてしまい,降りる駅が近づいたので起こしてもなかなか起きなかった,まあ,朝っぱらから早足で長距離を歩かせてしまったからなあ.ごめんよ.

    で,調査先の最寄り駅で下車.今度は時間にかなり余裕があったので,彼女たちのペースで歩くことに.しかし,ここにも罠が待っていた.

    ひたすら遠いのだ.駅からの掲示には1.3キロくらいとあったのだが,絶対に2キロ以上はあったはずだ.
    それでも,周囲の北海道らしい風景と,時間的に追いつめられていないこともあってか,それなりに楽しみながら歩けたようだ.

    そんなこんなで1件目の調査先であるロイズコンフェクトに到着.
    調査を受けてくださったマネジャーさんだけかと思っていたら,専務さんまで出てきてくれて,お話を聞かせてくださった.
    しかもロイズの主力商品である生チョコまでいただいた.しかも,味を食べ比べてくださいということで,ミルク入りとシャンパン入りの2種類.どちらも美味しかったのだが,個人的にはシャンパン入りが美味しかった.空港で売ってたらお土産に買おうか.

    まだまだ話を聞きたかったのだが,次の調査先への移動時間が迫ってきたので,適当なところで切り上げることに.
    時間的に非常にタイトだったので,時間短縮のためにタクシーで駅まで移動することにしたのだが,台数が足りないという.仕方ないのでピストン輸送で対応することになったのだが,電車の時間に間に合わない可能性もかなりあった..
    しかし,乗ったタクシーがまさにカミカゼタクシーで,驚くほどのスピードでとばしてくれたおかげで,間に合わないどころか逆に余裕が生まれてしまった.

    そんなこんなで市内中心部までJRで移動し,そこから地下鉄で移動.

    本日最後の調査先は石屋製菓.社名は知らなくても「白い恋人」を作っている会社といえばほとんどの人が分かるだろう.
    この会社は本社を「白い恋人パーク」という一種のテーマパークにしてしまっているので,今回の調査もそちらの方に向かえばよかったのだが,駅の地図を見たところ...思ったより距離があった.しかも時間はあまりない...
    ということで,またもや早足で急いでもらうことに.しかも道は微妙に上り坂だったりもしたのだが,なんとか時間までに会社に到着.
    こちらでは社長さんから直々にお話を聞かせていただいたのだが,地元を愛していることが非常によく伝わってきた.
    ここも製菓会社なので,お菓子が出てくるのではないかと期待半分・心配半分だったのだが,コーヒーのみ.その代わり,テーマパークを無料で見学させていただいた.あ,ここは入場者全員に「白い恋人」を配ってくれるので,それを計算に入れれば全調査先でお菓子をいただいたことになるなあ.

    ということで,白い恋人パークを見学.チョコレートカップのコレクションやチョコレートの歴史および作り方の展示も面白いのだが,個人的には白い恋人の生産ラインの見学が面白かった.他にも懐かしのおもちゃコレクションなどもあって,平日にも関わらず,多くのお客さんが来ていた.

    ということで,この日の調査はすべて終了.
    全員で札幌に戻り,そのまま駅ビルの中にある回転寿司を堪能して一日を終えた.

    投稿者 saihide : 01:47

    2004年09月11日

    ぱんちょう(豚丼)

    今回の帯広での調査で楽しみにしていたものが2つある.「北の屋台」と「豚丼」だ.

    北の屋台というのは,乱暴に言ってしまえば,一昔前に流行った屋台村みたいなもので,まちおこしの成功事例としてその筋では有名なのだ.
    聞き取り調査がすべて終了してから,少し時間があったので行くだけ行ってみた.昔風の屋台だけでなく,中華料理やイタリアンなど,いろいろな種類の屋台があって楽しそうだった.
    しかし,こういうのは実際に食べたり飲んだりしてみないとね.台風さえ来なければ調査前夜に帯広入りできたはずなので,ここで夕食を食べるはずだったのだ.むぅ,ここにも台風18号の被害がまた一つ.

    で,豚丼の方は,BSEの関連で牛丼の代わりに作られるようになったタイプのものではなく,豚肉をタレで焼いてご飯の上にかけたもの.帯広はこのタイプの豚丼の発祥地として有名なのだ.
    せっかく帯広に来た以上,本場の豚丼を食べてみたい.予定では夕食に豚丼を食べるくらいの時間は残りそうだったので,タクシーや調査先の人に駅周辺で食べるならどこが良いかを聞いてみたところ,必ず名前があがったのがこの「ぱんちょう」だった.

    panchou.JPG

    昼にこの店の前を通ったところ,ビックリするくらい長い行列が店の前にできていたのだが,夕方,私たちが入ろうとしたときはタイミングよく空席があったので並ぶ必要はなかった.私たちが入った直後,すぐに空席が埋まり,行列ができたくらいなので,かなりの人気点だということが感じられた.

    メニューは基本的に豚丼と味噌汁しかなく,豚丼は肉の枚数で,味噌汁は具の種類でいくつかバリエーションがあるだけのシンプルなもの.
    直前まで調査先でお菓子をいただいていたということもあり,肉の枚数が一番少ない「梅」を注文した.しばらくしてから丼が運ばれてきた.


    butadon.JPG

    肉が一番少ないものを注文したのだが,これだけあれば十分だろう.
    さて,さっそく一口.
    ウマーイ!
    豚の肩ロースを味噌焼きにしたというのが一番近いかもしれないが,タレの色が黒い割には非常にあっさりしていて食べやすい.

    これはうまいなあと思いつつバクバク食べて完食.
    すると,他の学生がお腹がいっぱいだというので,残った分をもらうことに.
    その結果,普通の1.5人分くらい食べただろうか.うーん,満足満足.

    投稿者 saihide : 01:03

    北海道出張 飽食編

    北海道出張2日目の続き.
    調査先との約束の時間が近づいてきたので,帯広駅を後にする.
    2時間以上立ちっぱなしでの移動で疲れ切っていた学生たちも,少し休憩したおかげでちょっとは回復したようだ.

    1件目の調査先は六花亭.北海道でも屈指のお菓子屋さんだ.
    お話を聞かせてくれる専務さんがわざわざ店先までで迎えに来てくれた.
    本来は工場見学の予定もあったのだが,時間の関係で省略せざるを得なかった.これも台風18号の被害の一つだ.
    専務さんに面白い話を伺いながら,コーヒーとケーキをいただいた.非常に美味しゅうございました.

    時間に余裕があれば,併設しているレストランで自慢のピザを食べたかったのだが,移動時間が迫っていたので断念.
    しかし本店でしか売っていない「さくさくパイ」はちゃっかり購入.名前の通り非常にさくさくしていて美味.しかも120円程度と格安.
    学生の中には専務さんの話に出てきた「醍醐」というチーズケーキを買っている者もいた.チーズ好きにはたまらないらしいが,そうでない人にはあまり好評でないとのことだったのだが,これも美味しかった.と言うことは私にはチーズ好きになる素質があるのか?

    次の調査先に向かうためバスで移動.市街地を少し離れると畑&牧場という北海道らしい風景が広がる.
    2件目の調査先は柳月.これも有名なお菓子屋さんだ.
    店で売っている美味しそうなお菓子やケーキ(どれも非常に安い!)を見て回ってから,担当の方に話を伺う.これも非常に興味深い話だった.
    で,ここでもコーヒーとプリンをいただいたのだが,少し残した学生もいた.まあ,甘いものを短時間の内に連続して食べてるからなあ.

    そして最後の調査先である十勝支庁に向けてタクシーで移動.
    移動中の車内では「もう甘いものは食べられないけど,次はお菓子屋さんじゃないから出てこないよね」などと笑っていたのだが甘かった.
    さすが「お菓子のくに」帯広・十勝,役所でもお菓子を出していただいた.しかも六花亭の本店でしか売っていないさくさくパイ.そう,1件目の調査が終わったときに食べたやつだ.もちろん美味しくいただいた.
    担当者の方々がとても気さくな方で,非常に面白く話を聞くことができた.

    本日の調査はこれにて終了.
    調査先のお菓子会社の人たちが「お菓子は主食ではない」というようなことを言っていたのだが,ある意味では「お菓子が主食」な一日だった.
    学生たちも「甘いものはもういいです」と口々に言っていたのが面白かった.


    投稿者 saihide : 00:26

    2004年09月10日

    北海道出張 混雑編

    北海道2日目.本来ならば前日に到着していたはずの帯広に向かうため,朝一番の特急に乗り込む.
    本来予定していた列車ではないため,自由席しかなかったのだが,前日のJRが壊滅状態だった影響だろう,激しく混雑していた.
    お盆のときに新幹線の乗車率200%などという光景がニュースで流れるが,まさにあの状態.
    いや,朝のラッシュ時の大阪環状線ほどではないにしても,あれにかなり近い状態だったという方が正確か.車両の連結部分にも人が立っており,しかも身動きがとれない状態なわけだ.

    私は混雑が嫌いなため,ラッシュ時の電車に乗ることは可能な限り避けてきた.しかし,どうしても乗らざるを得ない場合もあったので,ラッシュ時の混雑に対して少しは耐性があると思う.
    でも,松山(あるいは同規模の都市)で生まれ育った学生にとっては,あれはかなりキツイ体験だったと思う.
    しかも,そのラッシュが2時間以上続き,山の中を走るためにかなり揺れるとあっては...

    結局,帯広には本来の到着予定時間から30分ほど遅れて到着.列車から出てきた学生たちは案の定グロッキーだった.
    うーん,これで今からの調査は大丈夫かな,と心配してしまうのであった.

    投稿者 saihide : 08:45

    だるま 支店(ジンギスカン)

    移動と停滞に明け暮れた北海道初日(ちなみにこの記事を書いているのは2日目終了時).
    翌朝に帯広まで移動しなければならないことを考えると早めに休んだ方がいいのだろうけど,このままだとケチのつきまくったまま一日が終わってしまう.
    ということで,ゲン直しにご飯を食べに行くことに.
    本日のターゲットはジンギスカン.おいしいと評判の老舗「だるま」だ.

    地図では分からなかったのだが,「だるま」はススキノのど真ん中にあるらしい.時々客引きに声をかけられながら地図を頼りに店を探す.
    おっ,看板発見!
    近寄ってみるとかなり店が狭く,しかも既に満席.
    しばらく待つことも考えたが,支店の場所が書いてあったので,そちらに行ってみることに.

    しばらく歩いて支店に辿り着く.

    daruma.JPG

    こちらも満席だったが,本店よりは席も多く,回転も速いというのでしばらく待つことに.

    席(全席カウンター)に着くと,目の前の炭火の上にジンギスカン鍋が置かれ,その上に長ネギとタマネギをどさっと載せ,脂身の固まりが置かれる.で,別の小皿で羊肉を渡される.
    鍋が熱くなるのをしばらく待ってから,肉を置き,焼けてから食べる.

    jingisukan.JPG
    (これはほとんど食べ終えたところ.本当は野菜がたくさん乗っている)

    う,うまい!!
    これがジンギスカンだとしたら,去年,北海道の某ビール園で食べたのはいったい何だったんだ!
    というくらい美味しかった.

    そんな感じでしばらく食べていたのだが,隣に座っていた地元っぽいお姉さんが店の人に「お茶をください」と声をかけた.すると店の人は,その姉さんのご飯茶碗を取り上げ,そこにお茶を注ぐではないか!
    なんだあれは?!
    しばらく観察してみると,どうやらご飯の上に肉を載せ,そこにお茶をかけてもらって,さらにタレをかけるらしい.
    とても美味しそうだったので,見よう見まねで同じようにやってみた.

    ochaduke.JPG

    たいへん美味しゅうございました.

    ということで,評判に違わぬ美味しさだった.焼き肉の煙などが平気な人にはオススメできると思う.

    投稿者 saihide : 00:15

    北海道出張 停滞編(完全版)

    台風の影響で出発が心配されたが,松山は快晴.
    事前情報では新千歳空港も通常通どおりに発着しているとのことだったので,それほど心配していなかったのだが,途中からは揺れる揺れる.
    さんざん揺れた後,強風のため,空港上空にてしばらく待機するとか言い出した.
    ある程度余裕を持ってスケジュールを組んでいるので,最悪1時間くらいまでなら大丈夫だと思っていたのだが,燃料補給のため,東京まで引き返すとのアナウンス...

    東京までの往復となると最短で3時間のロス.さて,どうしようかと思っていたら,行き先を仙台に変更するというアナウンス.ラッキー! これならギリギリなんとかなるか?

    しかし,機長から三度のアナウンスがあり,東京の指示によって東京まで戻るとのこと.こんな時でも東京中心主義なのか...

    東京から臨時便で再び北海道へ.天候が悪ければ東京に引き返すという.

    飛行中はネットで情報を集めるわけにもいかない.
    以前読んだ『The S.O.U.P』で主人公が飛行中もネット接続できる飛行機でアメリカに渡航する描写があった.
    私はそこまでネット中毒じゃないぞと思っていたのだが,周囲で何が起こっているか分からない状況ではネットに接続できないのは非常にストレスが溜まるものだと初めて知った.

    仕方ないので,半ばあきらめながら本を読んでいたら,今度は何とか着陸に成功.
    この時点で16時過ぎ.当初の予定から3時間以上遅れている.

    ようやく陸地についたと思って喜んでいたら(5時間以上乗ってたのだ),今度は空港からの移動手段が壊滅していた.おそるべし,台風18号.
    ネットで善後策を調べようと思ったのだが,接続が悪く,結局は駅員さんに直接話を聞くことで対処することに.
    いろいろ紆余曲折があった結果,19時過ぎ(当初から6時間遅れ)の列車で帯広に向かえそうなことが判明.
    南千歳駅で時間待ちをする必要があるので,夕食は南千歳で食べることにして,札幌では軽く食べるにとどめておいた.なにせ飛行機の中にカンヅメ状態だったので,昼御飯を食べていなかったのだ.北海道で最初の食事がチリドッグというのはかなり悲しい...

    で,電車に乗って1駅の南千歳駅へ.ここで時間待ちをかねて夕食にしようと思っていたのだが,駅の周囲にあるのは道と広場とレンタカー屋だけで,食事ができそうなところは見事なまでに何もない.函館とか帯広への乗換駅だから店があると思ってだのだが見込み違い.
    なんとか駅弁を買うことには成功したので,駅のホームでつましく夕食(えぞ寿司 660円).

    ezosusi.JPG

    そろそろ列車の時間だと思ってたら,放送で列車が到着するかどうかは分からないという.おいおい,さっきは行けるって言ってたじゃないか!
    しばらく待った結果,全特急の運休が決定したとのこと.今までの時間はいったい何だったんだ...

    やっぱり30分くらい待ってから,ようやく札幌行きの普通列車に乗る.
    帯広で泊まることになっていたので,まずは今夜の札幌の宿を手配しなくてはならない.
    車内からネットでいろいろと検索したのだが,結局は2日目以降の宿を確保してもらえた.なんとか一安心.

    その後は特に問題もなく札幌のホテルに到着.時間は21時過ぎ.家を出てから12時間移動&停滞しっぱなしか.ああ,疲れる一日だった...

    投稿者 saihide : 00:04

    2004年09月09日

    北海道出張 停滞編(簡潔版)

    8日の朝に松山空港を出発して札幌に向かったのだが,台風の影響でさんざんな目にあった.
    現時点では全部を書くほどの元気がないので,とりあえずの行程を書いておく.

    松山空港
     ↓
    新千歳空港上空
     ↓
    東京へ引き返す
     ↓
    仙台に行き先変更
     ↓
    やっぱり東京に変更
     ↓
    羽田空港にて臨時便に乗り換え
     ↓
    降りられなかったら東京に戻ると脅されながら北海道へ
     ↓
    なんとか新千歳空港着陸
     ↓
    JRが全線通行止め
     ↓
    1時間以上待ってからようやく各駅停車の列車で1駅移動
     ↓
    1.5時間ほど時間待ち
     ↓
    帯広行きの列車が運休決定
     ↓
    各駅停車の列車で札幌まで移動
     ↓
    札幌到着.

    9日は早朝から帯広に移動.
    しかし電車は動いているのか...

    投稿者 saihide : 00:51

    2004年09月08日

    朝の決算大蔵ざらえ

    今日から北海道に出張なので,冷蔵庫の中の食品を食べきることに.
    ということで先ほど食べた食品一覧.

  • 豆腐 半丁
  • 納豆 1パック
  • 牛乳(→コーヒーに入れた)
  • 梨 1個

    食当たりはしないだろうけど,微妙な組み合わせ...

    投稿者 saihide : 08:29
  • 『The S.O.U.P』川端裕人

    究極のスープ「The S.O.U.P」を求めて,世界中を駆け回る男たちの物語...というのでは全然なくて,かつて「The S.O.U.P」というゲームを作ったプログラマーで現在はセキュリティの専門家が,ネットを利用した陰謀に立ち向かう話.

    いくつか納得できない点もあるんだけど(テロリストの目的の意義とか),基本的に面白かった.
    ただ,作品の内容上,ネット関連の専門用語がたくさん出てくる.話の内容についていけるだけの説明はあるけど,この分野のことが全然わからない人にはとっつきにくいと思う.同じことがファンタジー関連のことについても言える.

    ファンタジー関連のことについては,話の根幹や行動人物の行動に関わってくる関係上,かなり細かい説明がされているし,『指輪物語』については映画化(『ロード オブ ザ リング』三部作ね)の影響でかなり一般的になっているので,ネット関連ほどとっつきは悪くないかもしれない.

    でも,もう一つの柱になってる『ゲド戦記』はそんなにメジャーじゃないだろうしなあ(第一作『影との戦い』の内容を知っていれば,「見る石」の魔法の秘密はすぐ分かるはず).もちろんファンタジー好きの間では古典中の古典なんだけど...
    しかし,『指輪物語』を初めて読んだときには,ここまで普及(というのか? あるいは一般化?)するとは思わなかったので,もしかすると『ゲド戦記』も有名になるかもね.
    でも,『指輪物語』も映画で知っているだけで,原作を読んだ人は少ないんだろうなあ.全9巻の新装版はかなり読みやすいらしいけど,全6巻の文庫版は読むのがつらかった.あれを読んだせいで旅行(特に野宿とかキャンプ)が嫌いになったんだよな...

    話がずれてしまったが,ネットとファンタジーの両方の知識があると,この作品をもっと楽しめるはず.

    最後にお気に入りのシーンをいくつか.

     彼はおそるおそるペットボトルを巧に差し出した。巧は無意識に手を出した。自分の手がすーっと伸びて彼の手から受け取るのを、まるで映画のシーンを観るようにただ見つめていた。たったそれだけのことで、均衡が破れた。
    「い、一緒に飲もうと思って……」
     巧は自分もそれと同じで良いと思った。何か際立ったことを成し遂げることがあるとしたら、それは自分自身の小ささゆえなのだ。居心地のいい穴倉で暮らしながら、本当に必要な時、必要とされたときにだけ、外に出て旅をするのだ、と。
     そして、今がその時なのかもしれない。ちょうどガンダルフがフロドの穴倉を訪ねて物語が始まるように、巧の穴倉を光が訪ねてやってきた。光が巧を見つけて、望んでくれた。世界を破滅から守る指輪の戦いよりはずっと小さいにせよ、彼らなりに大切なものを守り生きていくための『指輪物語』が、始まろうとしているのだ。
    表面からは見えないが実は一貫した暗黙のシステムが、背後に無ければならない。それが「真の名」であり「真の言葉」だ。見えるものだけでなく背後にあるものすべてを考えつくして創造すること。それらが、真似事や、背伸びしたものではなく、自分自身に根付いたものであること。それが大切なのだと了解できた。

    こうやって引用してみると,好きなシーンが集中してるなあ.
    まあ,このあたりは主人公の世界が変わっていくシーンだから,それも仕方がないか.

    図書館で借りた本なんだけど,手元に置いておいてもいいかな.でも読み返すかどうかは疑問だから,古本屋でチェックして,安かったら買うことにしよう.

    投稿者 saihide : 00:18

    2004年09月07日

    Soup Stock Tokyo

    学会出張から戻って既に数日が経過しているが,もう一つネタが残っている.
    渋谷から学芸大学に向けて徒歩で移動しようとしたとき,昼食場所を探して迷ってしまったと書いたが,その店がこのSoup Stock Tokyo
    今のところ東京周辺にしか店舗展開していないようなので,こういう機会でもない限り食べれないだろうと思って探し回ったわけだ.
    しかし,その後に行った横浜にもあったし,帰りの品川駅の構内にもあったので,実はわざわざ探さなくてもよかったという説もある...

    ともかく,探し回ってようやく到着した店がこれ.

    SST.jpg

    クリックして拡大写真を見てもらえれば分かると思うが,タリーズ・コーヒーと同じ店舗になっている.
    店の中に入ると各店のカウンターが別々にあって,席は共通.2店舗しかないけど,こういうのもフードコートというのかな?

    店に入り,迷わずSoup Stock Tokyoのカウンターに行く.

    レギュラーサイズのスープ1つとパンまたはご飯のセット(760円)とスモールサイズのスープ2つとパンまたはご飯のセット(900円)があるようだ(スープ以外にカレーのセットもあった).
    どうせなら複数の種類の味を楽しみたいので,スモール2つのセットを注文することに.
    スープは7種類あったのだが(ホームページを見ると全部30種類くらいあって,週替わりで入れ替わるらしい),店の一押しである「東京ボルシチ」と,あとは「東京クラムチャウダー」をチョイス.あとはパンだが,おかしな形状のパンがあったので,それを頼んでみた.

    soup.jpg

    まずはクラムチャウダー(右側のスープ)から.
    うーん,美味しいけど普通かなあ.
    スモールサイズの値段がメニューに載ってなかったのだが,単品とレギュラーセットの値段から逆算して350円くらいかな?.
    クラムチャウダーってモスバーガーでしか食べたことがない気がするけど,あれで200円くらいだったはず.味的には同レベルだと思うので,コストパフォーマンス的にはモスで十分かなあ.

    ということで,かなり期待ハズレ感を漂わせながら東京ボルシチ(左側のスープ)へ.
    こっ,これはウマイ!
    ボルシチってちゃんと食べたことはないと思うけど,これはかなり美味しいぞ.
    ボリューム的にも,メニューの写真ほど具だくさんじゃないけど,これだけ具が入ってれば十分.
    次に東京に来るのはいつか分からないけど,また機会があったら今度は東京ボルシチのレギュラーセットを頼もう.それで味的にもボリューム的にも十分満足できそうだ.

    ということで,終わりよければ全て良し.満足したまま店を出て,学芸大学までの長い道のりを歩き始めたのであった.

    あ,おかしな形状のパン(一番左の団扇みたいなの)については,柔らかいベーグルみたいな感じのパンで,不味くも美味しくもなかった.

    投稿者 saihide : 00:28

    2004年09月06日

    ガラスのペーパーウェイト

    先日の学会出張の際,渋谷から学芸大学まで歩いていったという記事を書いたが,それはBaden Badenで買い物をするため.
    この店の詳細についてはサイトを見て欲しいのだが,手作りの生活雑貨(ちょっとオシャレ系)を売っている店だ.

    baden_1.jpg

    写真では樹で隠れてしまって分かりにくいが,洋館風の一軒家で,外観からしてちょっとオシャレ系.

    でも,店の向かい側はこんな感じ.

    baden_2.jpg

    本当に住宅街のど真ん中で,写真の手前側には普通のアパートが軒を並べてたりする.
    しかも,ちょっと裏道に入ったところにあるので,この店を目当てに来ない限り,こんな住宅街の真ん中に,こんな感じの店があるとは気がつかないだろう.

    で,この店にわざわざ来てまで買いたかった物というのが,ガラスのペーパーウェイト.
    そう,以前「ハンドクーラー?」で書いた卵形のペーパーウェイトだ.

    卵形のペーパーウェイトで検索していたときにヒットしたのが「i-no(イイノナホ)」というガラス工芸作家のペーパーウェイト.
    ネットで写真を見た途端,「これだ!」とスィッチが入ってしまった.

    私は基本的に物欲が薄い,というと少し違っているような気もするが,それほど物に対してのコダワリがある方ではない(だからブランド物にはほとんど興味がない).
    だから「あ,いいな」と思ったとしても,それを手に入れるための努力はあまりしないのだが,今回のように,時々スィッチが入る.
    で,スィッチが入ってしまうと「欲しいものがあれば手にするまで」(By 崎谷健次郎)という状態になってしまうのだが,短期的にダーッと燃え上がって行動するというのではない.
    どういうわけか,「本当に必要なものだったら必ず手に入る」と思っているので,長期的に意識に留めておいて常に機会を待つor見つけるという,遠赤外線の炭火のような欲望の燃やし方をするようだ.

    今回のペーパーウェイトについても検索で存在を知ったのは6月上旬だったので,だいたい3ヶ月くらい燃やしていたことになる.
    ようやく今回の学会出張で東京まで行く機会ができたので,そのついでに買ってきたわけだ.

    で,その3ヶ月物のブツがこれ.

    egg_pw.jpg

    写真ではサイズがよく分からないかもしれないが,握りこんでみるとちょうど手のひらにすっぽり収まるくらいのサイズ.ペーパーウェイトとして使うために底辺が平らになっているのが少々残念ではあるが,感触的には宮部みゆきの小説を読んだときに感じた感触とほぼ同じ.
    違いと言えば,読んだ時の感覚ではもっとひんやり冷たかったくらいなので,冷蔵庫で少し冷やしてやれば完全に同じになるはず(実際にはやらないだろうけど).

    値段は税込み3675円.
    ペーパーウェイト単体として考えた場合には,コストパフォーマンス(=機能÷価格)重視の私としては絶対に買わないだろうが,手慰み&オブジェとしての機能も考慮すれば損ではない価格だと思う.

    まあ,スィッチが入ったものなので,よっぽど高価でない限りは買ったと思うけどね.

    投稿者 saihide : 08:17

    2004年09月05日

    ゆう源(定食)

    yuugen.jpg

    千舟町通りを少し南に入ったところにある定食屋さん.
    見た目は普通の定食屋さんだが,店内に入ってみても普通の定食屋さんだった.
    期待を裏切らない店だ.

    定食は500円からあるみたいだが(サービス品のコロッケ定食だと450円?),今回は日替わりのゆう源定食(600円)を食べた.
    メインがうな丼で,おかずはコロッケ1個,付け合せにスパゲッティ,デザートにバナナが1本.その他に味噌汁と漬物,熱いお茶が付いてた.

    最初に出てきたときはボリューム的にどうかなと思ったが,最後のバナナが効いたのか,食べ終わったときには十分満足できた.
    味についても普通に美味しかった.コロッケにかかっていたソースが妙に美味しかったような気がする.

    投稿者 saihide : 17:52

    2004年09月04日

    横浜周辺 徒歩の旅

    既に松山に戻ってきているが,前回の記事の続き.

    学芸大学から東横線に乗って,そのまま横浜まで来てしまった.特急だか急行だかに乗ったためか,あっという間に着いた.もっと離れているイメージがあったのだが思ったよりも近いらしい.大阪で言うと梅田と三宮くらいの感覚でいいのだろうか.

    で,勢いだけで横浜まで来てしまったが,いったいここで何をすればいいんだ? とりあえず駅から出てみるか.
    うーむ,高層ビルばっかりだな.さすがは都会.とりあえず来た証拠に駅ビルの写真でも撮っておくか.

    yokohama_st.jpg

    駅前には百貨店もたくさんあるので,買い物好きには堪らないのかもしれない.でも,今のところ特に欲しいものもないしなあ.
    特にやることもないから,みなとみらいにでも行ってみるか.そのまま電車に乗ってもいいんだけど,それだと面白くないので,やっぱり歩くか.

    でも,周囲の状況が全くわからないし,そもそも歩いていける距離かどうかも分からん.
    とにかく地図を探そう.こういう都会だったら,無料の情報誌がどこかにあるはず...あった! 次は地図のページを...ふーん,歩いても1キロ少々かな.これだったら十分歩けるな.よし,出発!

    道が曲がりくねっていて起伏に富んでいた東京と違って,横浜は道が真っ直ぐで平坦だから歩きやすい.まあ,海のすぐ隣というのも影響してるんだろうけど.
    しかし,えらく暑い.午後になって日が高くなっていることもあるんだろうけど,建物以外に遮蔽物がないからだな.そういえば,東京は緑が多かったなあ.

    そうこうしているうちに,みなとみらい地区に到着.
    ところどころに高層ビルが建っているが,広大な空き地がまだまだ残っている.そこかしこで工事をしているが,空き地が全部埋まるのはまだまだ先になりそうだ.

    で,よく分からないまま,ショッピングモールらしきところに到着.

    MM_sm.jpg

    しかし,興味のあるテナントが入っていなかったので素通りすることに.
    そのまま通りを抜けていくと,ランドマークタワーらしき建物が見えてきた.

    MM_tower.jpg

    うーん,ランドマークタワーって言うけど,あちこちに高層ビルが建ってる現在,既にランドマークになっていないような気がする...

    みなとみらい21のランドマークといえば,このタワーのほかに観覧車があったはずだよなと思って探してみたのだが,見つけることはできなかった.まあ,それほど見たかったわけでもないし,いいか.

    そろそろ疲れてきたので,どこかでお茶でも飲みながら休むことに.ランドマークタワーの隣に三つの建物が連続したショッピングゾーンらしきところがあったので,そこで店を探してみる.
    どうせなら松山では入れないところにと思ったのだが,見つかったのはKIHACHIとかQueen Aliceとか.いや,単にお茶を飲みたいだけなんだけど...
    仕方ないのでスタバにでもと思ったのだが,あいにく満席.

    うーん,しばらく待つか,他の店を探すか.そのとき,なぜか宮部みゆき(だったと思うんだが)の小説の中で,探し人が横浜の馬車道にある喫茶店でアルバイトをしていたということを思い出した.
    そういう場面に使われるくらいだから,馬車道というのはきっと繁華街なんだろうと思い,地図を確認.1キロくらいか.よし,まだちょっとは時間があるし,行ってみるか!

    ということで,みなとみらいを後にすることに.
    そのときになってようやく観覧車を発見したので記念撮影.

    MM_kanran.jpg

    うーん,日中に見ても何も面白くないな.こういうのは夜になって電飾がつかないと見ごたえがないよな.

    で,テクテク歩いて馬車道へ.特に面白いことも無く,普通に到着.
    あれ,想像していたのと違って,全然繁華街っぽくないぞ? 繁華街と言うよりはオフィス街っぽい.
    もう少し先まで行けば繁華街っぽくなるのかもしれないが,そろそろ足が限界に達そうとしていた.うーん,このあたりで終了かな.

    ということで,馬車道駅まで戻り,地下にあったベーカリーカフェで前回の記事を書いてから電車で東京に戻った.

    しかし,勢いだけで横浜まで行ったのはいいけど,こうやって記事を書きながら思い出してみると,ひたすら歩いてただけのような気がするなあ.

    投稿者 saihide : 12:19

    山手線(こうさぎ)

    グラハムが人も到着した?
    確か。

    *このエントリは、こうさぎの「グラハム」が書きました。

    投稿者 graham : 10:44

    2004年09月03日

    渋谷−学芸大学 徒歩の旅

    学会2日目.目当てだった朝一番のセッションが終わってしまうと,もう聞きたい報告もなくなってしまった.
    今日で松山に戻らなくてはならないのだが,そのまま学会に残っているよりもあちこちを見て回った方が生産的だと判断したので,10時半くらいに早稲田大学を後にした.

    とりあえず大学周辺の古本屋を回ってみたのだが,開店時間前ということで半分以上は閉まったまま.残りの店もめぼしいものがなかった.残念.

    次の目的地は学芸大学近くなので,とりあえず山手線で渋谷まで移動.
    渋谷からは東横線に乗っていくのが普通なのだろうが,どうせ時間も余ってるし,街の様子も見てみたいということで,歩いていくことを検討してみる.
    そういえば昼御飯も食べないといけないので,その情報集めも含めてネットで情報収集.
    線路上の距離では4キロ少々ということなので,歩いていけないことはなさそうだ.
    しかし,どういうわけか地図のサイトが正しく表示されない.仕方ないので,コンビニで地図を立ち読みし,だいたいの位置関係を記憶してから出発.

    渋谷には初めて来たのだが,こんなにアップダウンのある土地だとは知らなかった.先行きが少し不安になる.しかも,昨晩迷った道のように,道が湾曲している.というか,真っ直ぐの道がないと言ってもいいくらい曲がりくねっている.
    少し脇道に入ってみたところ,道がグネグネ曲がっており,しかも上がったり下がったりしている.失敗したなと思いつつ,5分くらい歩いてようやく他の道に出たと思ったら,さきほど脇道に逸れた曲がり角から100メートルくらいしか進んでなかった.私の5分間はいったい何だったんだ.恐るべし,迷宮都市 東京...

    そんなこんなで,ようやく第一の目的地である食べ物屋に到着.
    距離的には駅からそれほど離れていないのだが,この場所に辿り着くために周囲を2周してしまったので,えらく時間がかかってしまった.まあ,おかげで時間的にはちょうどよくなったのだが.
    # その食べ物屋については後日投稿予定

    腹ごなしを済ませ,最終目的地の学芸大学(の近くの店)に向けて出発.
    とりあえず駒沢通りに出て,それを道なりに進めばいいらしいのだが,どれが駒沢通りかが分からない.やっぱり何度か迷った末,ようやく駒沢通りを発見.あとはひたすらテクテク歩く.

    相変わらず起伏はあるし,渋谷周辺ほどでないにしても道が曲がっている.基本的に平地である大阪や松山に慣れてしまった私からすると,非常にわかりにくい.
    しかし,都市論の観点からいくと,そういう見通しの悪さのようなものが,先に何があるか分からない期待感や,自分で何かを探す楽しみをもたらすらしい.
    確かに,メインの通りから少し離れると,どうしてこんなところにこんな店があるんだ?的な店があったりする.そういう楽しみは確かにあるかもしれない.でも,この道のアップダウンは高齢者にはキツイのではないだろうか.ということは,「高齢者に優しい街」と「いろいろあって楽しい街」というのは両立しないのではないだろうか?

    などということを街を眺めながら考えつつ,テクテク歩く.ひたすら歩く.イヤになるくらい歩く.
    絶対4キロ以上歩いてるぞ.そういえば,線路というのは基本的に最短距離を結んでるはずだから,普通の道路を歩くとそれ以上は確実にかかるよなあ...

    しかし,長い苦難の旅にもようやくゴールがみえてきたようだ.ここからは目的の店の地図で道を確認しながら移動.どんどん住宅地に入っていく.うーん,これは地図を持ってきてなかったら絶対に辿り着かなかったな.
    そして,ようやく店を発見し,目当ての品物をゲット.よし,これでミッション・コンプリートだ!
    # その店&品物については後日投稿予定

    あとは駅に戻るだけ.線路まで戻り,線路沿いに歩いていく.なぜか生まれ育った東大阪の小阪を思い出してしまうのは,高架線路があって学生街だからだろうか.
    そんなことを思っているうちに学芸大学駅に到着.うーん,前言撤回.小阪よりもかなり栄えている.

    さて,これから渋谷に戻るか,それとも横浜まで戻るか...同じ道を戻っても面白くないし,時間もあるから横浜まで行ってみるか.

    投稿者 saihide : 16:15

    山手線

    今日も朝から学会.
    宿を出て,8時半くらいに池袋駅に到着.
    いやになるくらい沢山の人が流れている.
    うん? 8時半の山手線?
    ...もしかして殺人ラッシュってやつですか?

    東京の空の下,車内で圧死は避けたいので,昨晩のように高田馬場まで歩いていくことを考えてみたが,時間的に無理がある.仕方ないので,覚悟を決めて切符を購入.

    ホームには既に人が溢れており,危険な香りが漂っている.
    電車が到着.大阪と違い,順番を守って整然と乗り降りするのには感心したが,最終的には押し込まれた.



    身動きできないまま2駅がすぎ,高田馬場に到着.
    確かに松山では想像できないくらいのラッシュだったが,大阪の環状線の通勤ラッシュと同じか,それより少し軽いくらいだった.本来のラッシュの時間帯よりも少し遅かったためだろうか.
    とりあえず死なずに済んで,よかったよかった.

    投稿者 saihide : 09:55

    高田馬場ー池袋 徒歩の旅

    早稲田大学で学会があったので,それに出席してきた.

    waseda-u.JPG

    さすがはマンモス大学.大学は広いし設備も立派.個人的には学生街といえば古本屋なのだが,これも山ほどあった.時間があれば見て回りたいところだが,既に遅刻気味なので残念ながらパス.
    会場では発表を聞いたり,総会に参加したり,久しぶりに師匠筋の先生方に会って食事をしたり.

    その後,高田馬場で解散したのだが,この日の宿は池袋の東横イン.
    高田馬場から池袋までは山手線で2駅で,チェックインまではまだ時間もあったし,街の様子も見たかったので,歩いてみることにした.
    地図を持っていなかったので距離も道筋も分からなかったのだが,線路沿いに歩けばいつかは辿り着くだろうということで,線路沿いに出発.

    線路沿いだったら賑やかだろうと思ってたのだが,なんだか住宅街っぽいところを通って,目白駅に到着.うーん,全然賑やかじゃないぞ.
    あれ,道が途切れて階段になっている.なんじゃこりゃ?と思いつつ階段を上がってみると,いきなり賑やかになった.なるほど,こっちがメインなわけね.

    しかし,賑やかになったのはいいが,線路が見えなくなったぞ.とりあえず,これまでの進行方向に道なりに進んでみよう.



    おっ,ブックオフ発見! すかさず入ってみる.店内を物色した結果,松山ではなかなか手に入らなかった遠藤淑子の単行本の確保に成功.
    ほくほく顔で通りに戻り,再び道なりに進んでいく.



    うーん,何かおかしい感じがする.バス停で地名を確認すると「下落合」とある.なるほど,下落合か...って,地名が分かっても地図または土地勘がないと全く意味がないぞ.
    こういう時はあわてず騒がず,こういうこともあろうかと常日頃から携帯している方位磁石で進行方向のチェックだ! なるほど,西向きに進んでいるのか.
    あれ? 私は北向きに進んでたはずだが... うーん,よく分からん.こういうときは来た道を戻ってみるのが安全確実か.



    戻ってみて気がついた.道がいつの間にか湾曲していたため,北向きに進んでいたはずなのが,いつの間にか西向きになっていたのだ.うーん,さすがはアスファルト・ジャングル東京,危うく遭難するところだった.

    今度は方位磁石を頼りに常に北向きに進んでいくことにする.
    しかし,さっきにもまして住宅地だな,このあたりは.
    高級住宅地なのは目白だったか目黒だったか,などと考えているうちに,遠くに高層ビルの明かりが見えてきた.あれが池袋かな? 方角的にも正しいので,そちらの方に進んでいく.

    しばらく進んでいくと,久しく聞こえていなかった電車の音が聞こえてきた.あれは線路だな.ようやく遭難の危機から解放されたようだ.
    そういえば,このあたりは池袋駅の西口だな.ということは,石田衣良の小説でおなじみのIWGP(池袋西口公園?)があるはずだな.いいところに地図があったので確認してみる.うん,このまま進めば見えて来るぞ.おおっ,これがIWGPか!

    IWGP.JPG

    って,小説は読んだけどドラマの方は見てないから,これが本当にIWGPなのかどうか,イマイチ確信が持てないなあ.
    とりあえずカラーギャングはみあたらなかったし,ましてやキングが双子のボディーガードに囲まれて君臨してたりはしなかった.
    ちなみに,IWGPに似合いそうな上半身裸のスケボー兄ちゃんとか,本物のブラックなブラザーたちはIWGPじゃなくて駅ビルの方にいた.

    その後,しばらく迷ってから,ようやく宿に到着.まあ,チェックインの時間には余裕で間に合ったし,いろいろと面白かったのでよしとしよう.

    しかし,土地勘のない場所を放浪するときは地図が必要だなあと実感した東京の夜であった.

    投稿者 saihide : 01:28

    2004年09月02日

    台風の傷跡

    今朝,ゴミを出すときに初めて気がついたのだが,自宅の前の街路樹が一本なくなっていた.
    おそらく台風で折れたか何かしたので,市(?)が撤去したのだろう.
    そういえば,大学前の街路樹も一本なくなっていたが,あれもそうなんだろうか.

    今回の台風は県内でのあちこちに被害を出しているが,個人的には実害が全くなかったので,それほど深刻には考えていなかったのだが,思わぬところで今回の台風の強烈さを実感してしまった.

    そういえば,三津の渡しは2隻あったらしいのだが,そのうちの1隻が水没してしまったとTVで言ってたな.
    前回の三津浜見物では乗らないままだったので,2隻とも沈んでいたら,またもや後悔するところだった.奥道後の金閣寺モドキが大雨で流されてしまった前例もあるので,早めに乗りに行っておくべきか.
    でも,三津の渡しは市道かなにかの一部だったような気もするので,なくなったら市が新しいのを作ってくれるのだろうか..

    投稿者 saihide : 13:44

    『青が散る』宮本輝

    『錦繡』に続く宮本輝の第二弾.初期の傑作らしい.
    新設大学のテニス部員である主人公とその仲間の青春を描いた小説.
    と書いてしまうと非常に陳腐だが,まさに「ザ・青春群像」という感じで,非常に面白かった.
    私の出身大学のある教員が学生への推薦本として挙げていたのだが,その理由が分かるような気がする.

    テニスのシーンが何度も出てくるのだが,テニスをほとんどしたことのない私でも面白かったくらいなので,ある程度やった人だったらもっと楽しめるのだろうか.

    あんまり体を動かすことには興味が無いのだが,この作品を読んで,ちょっとテニスをやってみたくなった.
    まあ,実際にやってみると間違いなくシンドイだろうから,すぐに止めたくなるとは思うけど.

    投稿者 saihide : 00:05

    2004年09月01日

    スパムメール

    スパムメールが届いた.
    スパムメールだったらこれまでに数え切れないほど受け取っているのだが,今回はいつものとは少し事情が違う.

    多くの人はそうだと思うのだが,私はメールアドレスをいくつか持っており,用途によって使い分けている.
    大学関係には大学のアドレス,メルマガなどにはフリーメールのアドレス(これも数種類を使い分けてる),ネットショッピングなどには契約プロバイダのアドレス(フリーメール不可のところもあるので),という感じだ.

    これらのうち,大学のアドレスは学外に公開されているし,サイト運営に携わっている関係もあって,山のようにスパムメールが来る.本来のメール以上に来る.
    これは仕方ないし,ほとんどが海外からなので,フィルターである程度まで対処可能だ.

    フリーメールのアドレスについては,無料なだけに広告メールが時々来るし,メルマガの中には「特別号」と題して広告メールを送りつけてくるところもある.
    こういうのは送信者とかタイトルが決まっているので,フィルターでほとんどゴミ箱に送り込めている.

    今回のスパムは,世間にはほとんど公開していないプロバイダのアドレスに届いた.
    これまでもショッピングで何度もこのアドレスを使っているが,今までスパムが届いたことはない.
    これらのことから考えると,比較的最近になって初めて利用したショッピングサイトからアドレスが流出していると思われる.つまり,最近記事にしたアレを買ったところだ.確かに怪しげな業者ではあったが...

    向こうからすれば,利用規約に則った正式な利用であると主張するんだろうが,そのサイトでは二度と購入しないことを決定.もともと買うような物ももう無いのだが.

    しかし,一度流出したアドレスはどうしようもないからなあ.
    何度かスパムメールを受け取って,パターンを見つけてフィルターを設定するしかないか.パターンがあることを祈っておこう.

    投稿者 saihide : 19:01